
アニマルセラピーとは?どんな効果がある?動物たちの癒す力が今注目されている!
アニマルセラピーという言葉を聞いたことがあるでしょうか。これは名前の通り動物たちを使ったセラピーのことです。動物たちは不思議と私たちの心を癒してくれる力がありますが、現代のようなストレス社会において、この力が注目されています。今回はアニマルセラピーの効果や特徴についてまとめました。

動物たちには癒す力がある

Juergen Faelchle/shutterstock.com
わんちゃんやねこちゃんに触れたり、眺めたりしているとなんとなく心が穏やかになった経験はありませんか?動物には私たち人間を癒してくれる不思議な力がありますよね。
実は最近、この動物の癒す力を利用した取り組みが注目されています。それは「アニマルセラピー」です。動物を使ったセラピーという意味ですが、現在では馬、イルカ、犬、猫などがアニマルセラピーに用いられている動物です。
ペットとして飼っているわんちゃんやねこちゃんは私たち人間に幸せな時間を与えてくれます。またそれだけではなく、動物たちは医療の面でも人間を助けてくれています。この記事ではアニマルセラピーの種類やその効果、また注意点などをご紹介したいと思います。
アニマルセラピーとは

Monkey Business Images/shutterstock.com
動物と触れ合うことにより、ストレスが軽減されリラックスしたり、楽しい気分になったりと心に動きが生じます。そのような効果を医療に生かそうとするのがアニマルセラピーです。
病院などで動物を飼って世話をしたり、ソーシャルワーカーやボランティアが連れてきた動物と触れ合ったりするなどの方法があります。
動物と共に時間を過ごすことによって全ての病気が治るというわけではもちろんありませんが、多くの健康効果を期待することができます。現在抱えている病気の治療に変わるものというより、現在行われている治療にプラスして行うべきものです。アニマルセラピーによって、現在行っている治療をより効果的に行えると考えられています。
アニマルセラピーの種類
アニマルセラピーは大きく「動物介在療法(AAT=Animal Assisted Therapy)」と「動物介在活動(AAA=Animal Assisted Activity)」、そして「動物介在教育(AAE=Animal Assisted Education)」に分類されます。
動物介在療法(Animal Assisted Therapy=AAT)
「動物介在療法」は、人間の医療の現場で専門的な治療行為として動物を介在させた補助療法で、対象者の心や身体のリハビリテーションなどの治療を、医療従事者の主導のもと行います。
最終的な目標は機能回復を通じて対象者の社会性を高めることにありますが、個人のニーズを把握した上で個々の改善目標を定め、適切な犬とハンドラーを選択し治療を始めます。
動物介在活動(Animal Assisted Activity=AAA)
「動物介在活動」は、治療という目的を持たずに、動物と触れ合うことで情緒的な安定、レクリエーション、生活の質の向上などを目指す活動です。学校や老人ホームなど福祉施設などの訪問活動などがよく知られています。一度に多数の参加者を対象と出来るのが特徴です。
動物介在教育(Animal Assisted Education=AAE)
幼稚園や小学校等に動物と共に訪問し、動物との正しいふれあい方や命の大切さを子供たちに学んでもらうための活動です。総合学習などのプログラムとして取り入れる学校も徐々に増えていますし、イベント的に触れ合うのではなく日常的に犬と過ごせる環境を作っている学校もあります。
アニマルセラピーに適した動物
アニマルセラピーには情緒水準が高い動物が適しています。一般的に「情緒水準が高い」、もしくは「より情緒」を持つと言われている哺乳類の犬、猫、うさぎ、馬、イルカなどが用いられています。それぞれ、「ドッグセラピー」や「セラピーキャット」、「ドルフィンセラピー」などと呼ばれています。犬や猫などは活動の主役的存在と言えます。
カメ、イグアナ、トカゲ等は、行動が予測できないことや、人と動物の共通感染症が充分解明されているとはいえないので、訪問には参加していません。また、フェレットは人に慣れているものも多く可愛いのですが、インフルエンザ等の感染や臭いなどがあるので訪問には参加していません。
アニマルセラピーの訪問先
アニマルセラピーの訪問先となるのは以下のような場所です。
◆高齢者:独居・施設 ◆ホスピス(終末期医療)の患者:がんなど ◆児童:いじめ・不登校など ◆障がい者:身体・知的・精神 ◆矯正施設(刑務所):犯罪傾向のある人・受刑者 ◆一般の家庭・学校:一般の児童
アニマルセラピーの方法
アニマルセラピーには以下のような活動スタイルがあります。
◆施設訪問タイプ:施設(高齢者・障がい者)や病院(小児・ホスピス・精神科など)を訪問する。 ◆施設飼育タイプ:各種施設において動物を飼育する。 ◆在宅訪問タイプ:独居や自分では動物を飼えない高齢者の自宅を訪問する。 ◆屋外活動タイプ:乗馬療法(一部訪問タイプも)・イルカ療法など。
アニマルセラピーとして活躍する一般的な動物は?
アニマルセラピーに使われる動物としては、犬や猫が一般的と言えるかもしれません。「乗馬療法」や「イルカ療法」は有効性があるものの、特別な設備が必要で活動場所も限られるため、一般的とは言えないかもしれません。
わんちゃんは歴史を通して使役犬(猟犬・番犬・牧羊犬など)、愛玩犬として人と暮らしてきたので親しみが湧くかもしれませんし、人間の気持ちを察することもできます。
ねこちゃんも自由気ままに生きているようなイメージですが、「癒し手」として優秀な存在です。あの「モフモフ」とした毛並みを触っているだけでも癒し効果があるのです。ですから基本的には犬や猫がメインになるでしょう。
保護犬もセラピードッグになれる
活躍するわんちゃんの中には殺傷処分を免れた保護犬たちもいます。例えば以下の動画では『アプルール秦野』で活躍する保護犬たちが紹介されています。
介護施設では、衛生面や安全面からペットを飼うことはタブー視されていましたが、アプルール秦野では、2017年から保護犬を受け入れています。犬たちは、施設内のドッグランやスタッフルームで過ごしています。そして決まった時間になると、お年寄りのもとへ。笑顔を引き出すのが役目です。 セラピー犬に育てるために、専属ドッグトレーナーが常駐しています。過去の経験から警戒心が強かった保護犬たち。たっぷり愛情を注がれ、人好きに変わりました。毎日の訓練では、“待て”や“来い”などの基本動作から、寝転んだり、回ったりという芸も覚えます。芸を披露すると、お年寄りたちは笑顔になります。 単調になりがちな老人ホームでの生活にセラピー犬は刺激を与えます。さらに、従業員にも変化が。過酷といわれる介護の現場――疲れていても犬たちに癒やされるという職員も多く、職場の雰囲気が変わりました。出典:https://video.yahoo.co.jp/c/1245/b32b7d58d92512f20ee1e8e70d6f8491f9c37a7e
このような動画を見ていると犬たちにとっても、お年寄りにとっても、また介護スタッフにとってもエネルギーがプラスに働いていると感じます。
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まず引き取ったら、ゲージの中に入れて先住猫にあわせないまま数日過ごさせましょう。先住猫に存在を知らせることで、面会までに心の準備をさせてあげましょう。その後面会させるときは、慣れるまではお互いゲージ越しのほうがいいと思う。最初が大事なので、じっくりじっくり慣らさないとだめです。