ダンディ・ディンモント・テリアの性格・特徴・飼い方｜ペットショップやブリーダーでの値段相場や里親募集も紹介

Lourdes Photography/shutterstock.com

名称：ダンディ・ディンモント・テリア 性格：愛情深く、勇ましく、利口で忍耐強い 寿命：12～15歳 体重：8～11kg 体高：20～27cm 毛色：ペッパー、マスタード 値段相場：ペットショップでの取扱いはほとんどなし、ブリーダー23～30万円

ダンディ・ディンモント・テリアの性格

日本国内で犬籍の登録や血統書の発行などを行っている一般社団法人ジャパンケネルクラブ（JKC）によると、ダンディ・ディンモント・テリアはテリアに分類される小型犬です。テリアとは、穴の中に住む小型の獣を狩猟する猟犬のことを指します。

この犬種の個性的な名前は、文学作品の登場人物からつけられたものです。作家ウォルター・スコットが1814年に発表した小説「ガイ・マナリング」の中で、農夫ダンディ・ディンモントが飼育する6匹のテリアとしてこの犬のことが描かれ、有名になりました。それまではさまざまな名前で呼ばれ、猟犬としてカワウソなど小動物の猟に使われていたといわれています。

ダックスフンドのような短い脚と長い胴が特徴で、被毛は硬い毛とやわらかい毛が混ざり合っています。性格は活発で、テリア種によくある頑固さや気の強さはあまり見られません。愛情深く温厚かつ友好的で、人とも動物とも仲良くすることができ、「テリアらしくないテリア」「テリア界のジェントルマン」などと呼ばれています。

全体的に健康的な犬種で適応力が高く、マンションや都市部の住宅でも飼いやすいといえるでしょう。ただし国内のペットショップで取り扱われることはほとんどなく、飼いたいと思ったときにすぐ飼えるわけではありません。ブリーダーから直接迎えるのが近道だといえそうです。

ダンディ・ディンモント・テリアの平均寿命

ダンディ・ディンモント・テリアの平均寿命は12年から15年ほどです。小型犬として平均的な寿命だといえるでしょう。

ダンディ・ディンモント・テリアの平均体重

ダンディ・ディンモント・テリアの平均体重はオス・メスともに8～11kgほどです。

ダンディ・ディンモント・テリアの平均体高

ダンディ・ディンモント・テリアの体高は、オス・メスともに20～27cmほどです。体高だけを見ればダックスフンドと似たようなサイズだといえるでしょう。

ダンディ・ディンモント・テリアの人気カット

ダンディ・ディンモント・テリアは、頭のてっぺんにあるやわらかい冠毛を丸く帽子のようにフワフワさせる独特のカットが人気です。頭の冠毛はトップナットと呼ばれています。

Radomir Rezny/shutterstock.com

ダンディ・ディンモント・テリアの毛色（カラー）

ダンディ・ディンモント・テリアのカラーは、ペッパーもしくはマスタードです。ボディカラーはより暗いものがよいとされています。ペッパーのトップナットはシルバー・ホワイト、マスタードのトップナットはクリーミー・ホワイトです。

Radomir Rezny/shutterstock.com

Radomir Rezny/shutterstock.com

ダンディ・ディンモント・テリアが成犬になるまでの期間

ダンディ・ディンモント・テリアは小型犬のため、成長期は短く、8カ月から10カ月ほどで成犬になります。

※成犬とは身体的な成長が止まることです。

ダンディ・ディンモント・テリアの鳴き声

ダンディ・ディンモント・テリアは温厚で、気が強いといわれるテリア種の中では吠えることが少ない犬種です。吠え声は低めで大きく、かわいい外見からすると意外に感じるかもしれません。

ダンディ・ディンモント・テリアがかかりやすい病気

※症状や病院によって金額は変わってきますので、かかりつけの動物病院で確認してください。

気温が22～23度、湿度が60％を超えてきたら熱中症に注意する必要があります。

ダンディ・ディンモント・テリアは、比較的暑さや寒さに強い犬種です。しかし、酷暑ともいえる日本の夏は、どんな犬でも熱中症になる危険があります。

暑い季節は日中の散歩を避け、早朝や日没後など涼しい時間帯にしましょう。ダンディ・ディンモント・テリアは脚が短く、地面からの照り返しを受けやすいため、アスファルトなど1日中熱を持っている場所は歩かせないようにします。散歩中も保冷剤や水分補給用のボトルを携帯するのがおすすめです。

また、室内でエアコンを付けずに置いておくことも熱中症を引き起こす原因になります。

真夏でなくても、暑くなりやすい車内や締め切った部屋などに置いておくのは危険です。

ダンディ・ディンモント・テリアの体臭

ダンディ・ディンモント・テリアは臭いがきつい犬種ではありません。被毛を長めにしている場合は汚れからくる臭いに気をつけましょう。また、垂れ耳で風通しが悪く臭いやすいため、耳のケアも大切です。

ダンディ・ディンモント・テリアの飼い方

ダンディ・ディンモント・テリアは、夏期の熱中症防止や被毛の手入れが必要なことから室内飼いが適しています。活発な犬種ですので、室内にもある程度自由に走り回れるスペースがあるといいでしょう。庭と室内を行き来して遊べる環境があれば理想的だといえます。

脚が短く胴が長い体型ゆえに、椎間板ヘルニアをはじめとする足腰の病気には注意が必要です。足腰を守るために、階段や段差がある場所には立ち入らせない、フローリングにはマットを敷くなど、工夫をしてあげましょう。椅子やソファなどから飛び降りることも負担になりますので、低い位置に居場所を作ってあげることも大切です。抱っこするときはお尻を支え、縦抱きにならないようにします。

忍耐力が高いため、どこかが痛くてもじっとがまんをしていることがあります。少しでも様子がおかしかったら動物病院に連れていくなど、普段から気を配ってあげるといいでしょう。

ドッグフードの量・回数

基本的に成長に合わせた総合栄養食を記載量の通りに与えていれば問題ありません。成長途中である子犬のうちは、丈夫な体を作るためのカルシウムやタンパク質が多く必要です。エネルギーを効率的に吸収でき、なおかつ消化のいい子犬専用のフードを与えましょう。成長が止まったら、成犬用のフードに切り替えます。

フードの種類によって給餌量は異なりますが、子犬の場合は1日摂取量を3～4回に分け、ふやかして与えます。

成犬になれば基本的には1日2回で問題ありません。成長が止まったら、成犬用のフードに切り替えます。成犬に栄養を与えすぎると肥満の原因にもなります。子犬用のフードでは栄養過多になってしまいますので、適切な時期に切り替えるのが重要です。

ダンディ・ディンモント・テリアはその胴長の体型から椎間板ヘルニアになりやすく、肥満には注意しなくてはいけません。太ってしまうと足腰に負担がかかり、病気のリスクが高くなります。

食べさせてはいけないもの

上記は代表的な食べ物を記載していますが、もっと詳しく知りたい方は、以下の記事を参考にしてください。

犬に与えてはいけない食べ物！食べてしまった時の対処法もご紹介！

犬という生き物は、いい香りがしたりすると食べ物じゃなくても口に入れてしまいます。 でも、犬には食べさせてはいけない食べ物も存在します。食べてしまうと命の危険もあるので要注意です。 今回は、そんな食べ物を食べてしまった時の対処法も合わせてお話していきます。

https://mofmo.jp/article/19619

また犬が苦手な食べ物として、犬は臭覚が優れているため酸み・辛み・苦みに対する感覚がとても敏感で、においを嫌がります。

上記の食べ物も控えたほうが無難でしょう。

抜け毛の量

ダンディ・ディンモント・テリアは下毛と上毛を持つダブルコートで、毛が長い特徴を持つロングコートの犬種なので、抜け毛はやや多いです。そのためテリア用のパームブラシか、ピンブラシを使いコーミングを行いしょう。春と秋の換毛期には毎日、それ以外の時期には週3回ほどを目安に手入れをしてあげましょう。

また、丸くフワフワとした頭の冠毛は自然にできるものではなく、トリミングによって作り出されるものです。ダンディ・ディンモント・テリアだけができるこのスタイルを保つためには、定期的なトリミングが必須です。

お風呂の入れ方

ダンディ・ディンモント・テリアは小型犬なので、洗面台や人間用のバスタブを利用してお風呂に入れることが可能ですが、犬用のバスタブなどがあるとなお便利です。お風呂に入れる前にはブラッシングをして、ある程度汚れを落としつつ毛並みを整えておきます。

また、子犬のお風呂は初めてのワクチンを接種してからにしましょう。それまでに体が汚れてしまったら、濡れタオルやウエットティッシュで拭くだけにとどめます。

最適な散歩時間

ダンディ・ディンモント・テリアはもともと猟犬として飼われていたため、活発で散歩も大好きです。ただ、運動量はそれほど多くありません。散歩は1日1～2回、1回につき30分程度を目安に連れていきましょう。足腰に負担をかけないよう、大きな段差や滑りやすい場所は避けます。

運動不足はストレスの原因となり、性格が攻撃的になることがあります。また、肥満の原因にもなりかねません。散歩のほかにも、室内や庭でボール遊びをするなど、足腰に負担がかからない方法で遊んであげましょう。

ダンディ・ディンモント・テリアのしつけ方法

テリア種にありがちな頑固さがあまり見られないダンディ・ディンモント・テリアは、利口で従順な性格からしつけのしやすい犬種だといわれています。

感受性が高めなので、厳しくするよりも褒めてあげましょう。温厚といっても多少は気の強い面が出てくることもありますので、子犬のうちからしっかりとしつけをすることが重要です。

トイレのしつけ方

室内で犬を飼うときに重要なのがトイレのしつけです。子犬を迎えたらすぐにトイレのしつけをしましょう。

もし、里親制度や保護犬譲渡制度を利用して成犬を引き取るのであれば、子犬以上に根気よく地道にしつける覚悟が必要です。

トイレシートを使っていた犬は、シートのある場所がトイレだと理解しているため新しい環境でも比較的スムーズにトイレを覚えますが、環境の差や個体差があるため一概にはいえません。しつけの手順は子犬でも成犬でも変わりませんが、成犬になるとトイレの回数が減り、その分時間がかかります。

無駄吠えのしつけ方法

ダンディ・ディンモント・テリアは無駄吠えは多くないものの、警戒心から吠えることはあります。吠えるときは原因をしっかり探り、吠えないようにしつけていきましょう。

噛み癖のしつけ方法

噛むことは犬の本能的な行動ではありますが、他の犬や人を噛んでしまっては一緒に暮らしていく事が難しくなってしまいます。噛み癖がついてしまう前に、しっかりとしつけるのが大切です。

犬が人間をリーダーとして認めていない場合、反抗したり従わせようとしたりして噛むことがあります。人間がリーダーだと教えるために、感情的にならず毅然とした態度で接し、正しいコミュニケーションをとりましょう。

待てのしつけ方法

犬の行動をコントロールするための「待て」は、いたずらをやめさせるときなどに役立つしつけです。ドッグランやドッグカフェ、動物病院など、社会性を求められる場所でも効力を発揮します。

「待て」は、「おすわり」や「伏せ」ができることが前提のしつけです。「待て」の前に、「おすわり」「伏せ」のトレーニングをしておきます。

留守番のしつけ方法

犬を飼うと、1匹で留守番をさせる場面が必ず出てきます。

自立心と忍耐力のあるダンディ・ディンモント・テリアは、比較的留守番が得意な犬種です。しかし個体差もあり、犬が寂しさや不安を感じていたずらをすれば、後で困ったことになります。不安な気持ちで過ごすのは犬にとってもよくありません。留守番をさせるとき、犬も人も安心できるようにしつけましょう。

留守にする前に犬が快適に過ごせるよう夏や冬などはエアコンを効かせ、飲み水をたっぷり用意しておきます。

保護犬の里親情報をチェック！

shutterstock.com/foster_parent

家族として犬を迎えることを検討されている場合は、「保護犬の里親になる」という選択肢もぜひご検討ください。 新たな飼い主さんのお迎えを待っている子たちがたくさんいます。

※表示価格は記事公開時点の価格です。