猫はどんなときに『たぬきしっぽ』になる?しっぽの動きから分かる猫に気持ちとは

猫はどんなときに『たぬきしっぽ』になる?しっぽの動きから分かる猫に気持ちとは

update

猫の『たぬきしっぽ』とはどのようなしっぽのことをいうのでしょうか。また、猫はどのような時にたぬきしっぽになるのでしょうか。猫はしっぽによって感情を現します。『たぬきしっぽ』も猫の感情表現の一つとして表れるものです。『たぬきしっぽ』には猫のどのような感情が現れているのか詳しく解説します。

update

猫の感情表現はしっぽから……

しっぽを隠す猫

Andrey_Kuzmin/shutterstock.com

猫の顔だけを見ていると、楽しいのか怒っているのかが今ひとつわからないところがあります。かわいい顔をしているけれどなんか無表情……。なぜならば、猫は犬に比べて『表情筋』がとても少ないので、表情を作りにくいのです。そのため、猫の顔から何を考えどのように感じているのかということを察することはとても難しいのです。

そこでねこちゃんの感情を知るツールとして用いたいのがねこちゃんの『しっぽ』です。猫には表情筋がないと説明しましたが、それに比べてしっぽには尾を支えている18個の尾椎(びつい)、しっぽを前後や左右に動かすための4個の筋肉、細かい動きをする時に使う8個の筋肉から構成されていて複雑な構造になっています。

そのため、顔で感情を表現することはできませんが、しっぽの細かな動きを読み取ることでねこちゃんの感情をある程度は知ることができます。では、たぬきしっぽ以外にも、ねこちゃんはしっぽを使ってどのような感情表現をしているのでしょうか。

しっぽを足の間にはさむ

これは恐怖心や降参を表現しています。しかし、『たぬきしっぽ』になる時も『怖がっている時』ではなかったのでは……?

その通りです。しかし『たぬきしっぽ』になって怖がっている時は、「お前なんか怖くないからな!!!」と強気な態度で威嚇し、本当は怖いのに怖さを隠すために怒ったふりをしている時です。

それに対して『しっぽを足の間にはさむ』恐怖心の現れは、「自分の方が弱いから襲わないでください」「負けを認めています。あなたの方が強いです」「許してください。あなたに服従しています」といった、素直に『負け』を認めて闘争心など全くないといった心理状態の時です。

恐怖心におびえて「もう攻撃しないでほしい」という感情を伝えているため、『たぬきしっぽ』の恐怖心とは少し違いがあります。

しっぽを垂直に立てる

嬉しいときやあまえている時には、しっぽを『ピン』と垂直に立てます。ご飯が欲しい、撫でてもらいたい、遊んでもらいたいなど何かを要求する時にもしっぽを立てることが多いようです。また、しっぽの先を少し前向きにしていたら、飼い主さんに挨拶してくれているようです。

しっぽをダランと下げる

力がなくしっぽをダランと下げている時はなんらかの理由でしょんぼりと落ち込んでいる時かもしれません。また、体調の悪い時もしっぽをダランと下げています。食事や排泄などで変わったことがないかなど少し観察してみると良いかもしれません。

しっぽをゆっくりと大きく振る

ねこちゃんがゆったりとくつろいでいる時といえるでしょう。機嫌が良く、非常にリラックスしている時です。

名前を呼んだ時などにしっぽを数回振る

名前を呼んだり、飼い主さんがそばを通ったりした時に数回しっぽを振ることがありますが、聞こえてはいるけど返事するの「めんどくさぁ〜い」という感情表現です。しっぽで「はいはい、聞こえてますよ」といった感じで受け答えている時に、しっぽを振ります。

まとめ

たぬきしっぽになる子猫

Dmitry Kalinovsky/shutterstock.com

顔だけ見ているとなかなか感情を読み取ることができない猫ちゃんですが、実は色々なことを考え、感情を表現していることが分かります。しっぽを振るという何気ない動作ではありますが、コミュニケーションツールとしてぜひ活用してみてください。

特に『たぬきしっぽ』になる時は、意識的に膨らましているわけではないものの、猫の感情が膨らみとともに一気に出てきている時です。長いしっぽを持つねこちゃんはその点よく分かるかもしれませんが、短いしっぽのねこちゃんやかぎしっぽのねこちゃんなどは微妙に分かりにくいかもしれません。

でも、愛猫ちゃんをよ〜く観察して、ねこちゃんの『今』の気持ちを理解してあげてください。そうすることにより、愛猫ちゃんにとってあなたが最高のパートナーになることでしょう。

ご意見、ご感想ありましたらコチラ! この記事のコメントへ (0件)
桜 フォトコンテスト 全国のドッグラン一覧
編集部PICKUP
関連する記事

mofmo掲示板