猫の睡眠時間が長い理由とは?また猫の寝相から分かる睡眠の質も解説

猫の睡眠時間が長い理由とは?また猫の寝相から分かる睡眠の質も解説

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猫といえば、一日中いつ見てもよく寝ているイメージがあるかもしれません。実際のところ猫はどのくらい寝ているのでしょうか?今回の記事では、猫の睡眠時間が長い理由や猫の寝相から分かる睡眠の質についてまとめてみました。

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猫は眠りが浅い?

レムと書かれた紙

Ed Samuel/shutterstock.com

ここまで猫の睡眠時間が長い理由についてみてきました。

子猫の時、成猫の時、そしてシニア猫それぞれで睡眠時間が長い理由が異なっています。しかし基本的に猫は他の動物よりも睡眠時間が長いことは分かったのではないでしょうか?

睡眠時間の長い猫ですが、よく寝ているとはいえ、眠りの質に関して言うと終始熟睡しているわけではなく、眠りは浅いようです。

野生で暮らす動物たちは弱肉強食の世界です。そんな中で自身も捕食をし、そして捕食される立場にあった猫は危険をすぐに察知できるように、何か小さな物音があってもすぐに気配で目覚めるようになっています。つまり眠りが浅いのも野生のころの名残だといえますね。

レム睡眠とノンレム睡眠

みなさんは「レム睡眠」「ノンレム睡眠」というのを聞いたことがあるでしょう。

レム睡眠は眠りが浅い状態、ノンレム睡眠は眠りが深い状態です。普通は寝ているときにこのレム睡眠とノンレム睡眠を交互に繰り返しています。人間の場合はレム睡眠が2割、ノンレム睡眠が8割だと言われています。

ところが眠りの浅い猫の場合はこの割合が人間とは逆で、レム睡眠が8割、ノンレム睡眠が2割ほどだといわれているのです。ですから成猫は一日14時間寝ていると言われていますが、実際に深い眠りについているのはたったの3時間ほどしかないのです。

長く寝ているように見えて、実はそこまでぐっすり休めているわけでもなさそうですね。

レム睡眠、ノンレム睡眠の猫の様子

レム睡眠とノンレム睡眠の時の猫の様子に違いはあるでしょうか?

■レム睡眠状態 レム睡眠時の猫は眠りが浅い状態ですので、いびきをかいたり、夢を見て寝言や鳴き声をあげたりします。他にも寝返りを打ったり体をぴくっと動かしたりします。けいれんしているかのようになったり、まるで走っているかのように手足を動かすこともあります。何か楽しい夢を見ているのかもしれませんね。

眠っていると思って近づいたら、さっと逃げられたという経験をされた方は少なくないでしょう。これはレム睡眠つまり浅い眠りの時です。

■ノンレム睡眠状態 それとは対照的に深い眠りに入っているノンレム睡眠時には、静かに猫に近づき触ろうとしてもまったく気づかない状態になっています。近くによっても無防備に眠っているときは深い眠りの時ですよ。

大きな音を出せばもちろん気づきますが、ちょっとしたことでは起きません。

ノンレム睡眠時は起こさないように

上記でも見たように猫の睡眠の大半はレム睡眠つまり浅い眠りです。しかし、私たちも熟睡できないと体調に影響が出ますよね。疲れがよく取れず体調が悪くなります。猫もわずかな時間ではありますが深い眠りの時間を妨げられると、体調が悪くなってしまいかねません。

ですから猫が深い眠りになっているときは、起こさずにゆっくり寝かせておきましょう。

深い眠りであるノンレム睡眠がしっかりととれている猫は健康で長生きできる傾向にあるようです。ですから愛猫にいつまでも長生きしてもらうためにも、ノンレム睡眠時は邪魔しないであげましょうね。

猫の寝相から眠りの質を観察する

お腹を見せて寝ている猫

Alena Ozerova/shutterstock.com

上記でもレム睡眠とノンレム睡眠の時の猫の様子について触れましたが、猫の寝相からも睡眠の質を知ることができます。

仰向け

愛猫を観察していると、仰向けになって手足をだらんとしている状態で寝ているのをよく目にするのではないでしょうか?

こんな姿勢で寝ている時の猫は警戒心がなく、身も心もリラックス状態にあるといっても良いでしょう。仰向けで寝ている姿がみられたら深い眠りのノンレム睡眠になっていることが多いようです。

丸まっている

猫が丸くなっている姿をよく見ることがありませんか?特に寒い季節になると丸くなって顔をうずめていることがあります。

これは寒い時に取る姿勢です。気温が15度以下になって寒く感じるとこの姿勢になることが多いようです。

私たちも寒い時はなかなか寝付けないことが多いのではないでしょうか?猫も同じです。寒くてなかなかノンレム睡眠になることができません。つまりこの姿で寝ているときは浅い眠りです。ちょっとした気配にも気づいて目を覚ますはずです。

しかし特別寒くもないのに体を丸めているときもあるでしょう。それは周りの気配に意識を向けている時のようです。いずれにしても浅い眠りといえますね。

飼い主におしりを向けている

愛猫が飼い主におしりを向けて寝ていることはありませんか?かわいい顔が見たいのにおしりを向けるなんて!と思うかもしれませんが、お尻つまり自分の背後を見せているのは飼い主のことを信頼している証拠です。

野生で生活している猫にとって背中は死角になるため、背後から敵がやってきたらすぐにやられてしまいます。そのため警戒しているときは決して背中を向けることはしません。

信頼している、または安心している相手に対してのみ自分の背中を見せます。ですから愛猫がおしりを向けて眠り始めたら自分のことを信頼してくれているんだと思って喜んでください。

これだけの信頼を示しているので、その後ノンレムつまり深い眠りに入ることでしょう。

猫に快適な寝る場所を作ろう

風通しのよい場所で気持ちよさそうに寝ている猫

Vasilyev Alexandr/shutterstock.com

ここまで猫の睡眠についてみてきましたが、ここからは猫が快適に寝ることができるための環境について紹介したいと思います。

猫はいつも快適に寝ることができる場所を探しています。日が差す暖かい場所を求めて少しずつ移動したり、暑い季節になれば涼しい場所を求めて移動します。

では猫にとっての快適な場所はどんな所なのでしょうか?

猫の体温

まずは猫の体温についてみてみましょう。

猫の体温は38度くらいだといわれており、人間よりも少し高めです。また、もともと砂漠で生活していた猫ですので、暑さには強い方だと言われています。

しかし、日本の夏は高温多湿で砂漠の環境とは異なるため、猫にとって日本の夏は苦手なようです。そのため夏は日影を求めたり、床に体をベタッとつけて冷たさを求めている姿が観察されますね。

また、もともと砂漠で生きてきた猫ですので、やはり寒いのは苦手としています。そのため冬場はコタツの中に入ったり、ストーブの前に居座ったりしている姿を見かけるのではないでしょうか?

夏場の快適な環境

では暑い日本の夏、猫が快適に寝ることができるようにどんな環境を作ったらよいのでしょうか?

湿度の多い夏は多くの猫が苦手としています。特にダブルコートの豊富な被毛を持っている猫は夏が苦手です。

猫にとって最適な温度は、「28~30度」くらいでエアコンを設定すると良いでしょう。人間からすると少し暑いような気もしますが、そもそも猫は人間よりも2度ほど体温が高いためこのくらいが最適なのです。

エアコンを聞かせている部屋から猫が逃げてしまうのは、もしかしたら猫にとって寒すぎるからかもしれません。ですからエアコンの設定温度には注意しましょう。

他にも猫は人工的な風よりも自然の風の方が好きです。ですから窓を開けて風通しを良くすることも良いでしょう。自然の風を受けて気持ちよく感じるはずです。窓やドアを開けておくなら風が流れるので、猫にとっても快適な環境になるでしょう。

また猫は、夏であってもふわふわの寝床を好みます。ですから、いつも使っているベッドやクッションはそのままにしておきましょう。

涼しい場所とふわふわのベッドを行き来しながら快適な場所を選ぶはずです。

冬場の快適な環境

もともと砂漠生活をしていた猫は寒さを苦手としています。ふわふわのダブルコートの猫でしたら寒さにも強いかもしれませんが、短毛種の猫はやはり寒さに弱いです。

冬場の猫にとっての最適な温度は「25度」くらいです。冬場で25度というと少し暑めですし、ずっとエアコンを25度の設定で付けておくと電気代もかかりますね。

そこでおすすめなのが「コタツ」です。

猫はコタツが大好きですので、冬場はコタツを用意しておけば猫はそこで快適に寝ることができます。

でもコタツの中で寝ていたら暑すぎないだろうか?と心配にもなりますよね。でも大丈夫です。猫は自分で温度調整をする動物です。コタツの中にいて暑くなると体温を下げるために外に出ていきます。ですから、暖かい部屋のほかに猫が体温を下げることができる部屋を用意してあげると良いでしょう。

他にできることは、日中はカーテンを開けておきましょう。猫が日なたでひなたぼっこする様子を見たことはありませんか?猫は日なたが大好きです。暖かさを求めての日光浴もありますが、日光浴をすることによって体内でビタミンを作り健康維持をするのです。愛猫の健康維持のためにもひなたぼっこはかかせません。

日が当たる場所にクッションや毛布を引いておけば、より快適に過ごすことができるでしょう。

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