犬にとって子どもが生まれることはストレスになる?子どもが生まれた時に先住犬が受ける影響とは?

犬にとって子どもが生まれることはストレスになる?子どもが生まれた時に先住犬が受ける影響とは?

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子どもが生まれると、人間だけでなく、先住犬の生活環境も変わります。では子どもが生まれた時に先住犬はどのような影響を受けるのでしょうか?今回は、先住犬が受ける影響をいくつか挙げてみます。そして子どもが生まれる前にできる対処法や、子どもが生まれてから気を付けることについても解説したいと思います。

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はじめに

子どもが生まれて家族が増えることは喜びの時であると同時に、家族みんなの生活環境が大きく変わる時となります。生活環境が変わるのは人間だけではありません。飼い犬にとっても大きな影響を与える一大イベントとなります。では子どもが生まれた時に先住犬はどのような影響を受けることになるのでしょうか?

今回は子どもが生まれた時に先住犬に起こり得る影響をいくつか挙げてみます。そして子どもが生まれる前にできる対処法や、子どもが生まれてから気を付けることについても解説しますね。先住犬と子どもがみんなで仲良く生活できるよう是非参考にして下さい。

子どもが生まれた時に先住犬が受ける影響

赤ちゃんの側にいる犬

Africa Studio/shutterstock.com

子どもが生まれて生活環境が大きく変わるのは家族だけではありません。今まで注目の的となっていた愛犬にとっても大きな影響を与える一大イベントとなります。先住犬としては、自分よりも生まれた子どもに注意が向くのでネガティブな影響になることがあります。では先住犬が示す反応にはどのようなものがあるのかいくつか見てみましょう。

先住犬も赤ちゃん返りすることがある

よく、2番目の子どもが生まれると1番目の子どもが赤ちゃん返りすることがあると言われています。自分のことがいろいろとできるようになったのに、赤ちゃん返りしてお母さんの世話が必要になったり、いろいろな問題行動を起こして親の注意を向けようと必死になったりするのです。今まで自分だけを可愛がってくれていた親が、2番目の子どもを世話する様子を見ると不安になってしまうようです。

それと同じことが飼い犬にも起こることがあります。今まで家族の注目を浴びて、まるでアイドルのように扱ってもらっていた場合は特にそうです。たくさんかわいがってもらっていたのに、突然やってきた人間の赤ちゃんにみんなの注意が向くと、先住犬は生活環境の急変に不安を覚えるようになり、赤ちゃん返りをしてしまうのです。

先住犬が赤ちゃん返りをすると、再び注目を浴びようと必死に行動することがあります。例えば、飼い主の後を追いかけ回すことがあります。「こっちを見て~!」、「何か言って~!」、「構ってよ~!」という気持ちになっているのでしょう。飼い主が見えなくなると不安になって探し回り、トイレやお風呂にまで付いてくるようになります。

そして飼い主のそばを離れられなくなると、トイレを我慢するようになる犬もいるようです。そうなると家の中で粗相をしてしまいます。粗相をして飼い主に怒られるわけですが、そうなるとさらに不安が大きくなり、ますます飼い主のそばを離れられなくなってしまいます。常に一緒にいないと気が済まなくなり、飼い主にすり寄っては甘えるようになります。

赤ちゃん返りをした犬は飼い主を追い回すことによって注意を向けようとしますが、逆のパターンもあるようです。中には今まで愛情深かったのに急に素っ気なくなる犬もいるようです。呼んでも飼い主のほうを向かなくなり、距離ができてしまいます。顔つきも今までより暗くなることがあるようです。明らかに嫉妬していることが分ります。

先住犬にとってはストレスになることがある

赤ちゃんを迎えると家族みんなはうれしくて、どうしても赤ちゃん中心の生活になってしまいがちです。産まれたばかりで無防備な赤ちゃんも家族みんなの協力を必要としていますし、とてもデリケートな時期なので何となくピリピリしたムードになることがあるのも仕方がないことです。先住犬が赤ちゃんの様子を見に行こうとすると、飼い主から大きな声で叱られることすらあります。

このような変化を先住犬は敏感に感じてしまいます。今まで自分中心に生活していたはずなのに、今では新しくやってきた赤ちゃんが中心です。嫉妬して赤ちゃん返りすることがあると述べましたが、このような状況は先住犬にとってストレスにもなります。

赤ちゃんが中心なので、今まで遊んでもらっていた時間が少なくなったり、散歩の時間を忘れられたりすることもあります。中にはご飯の時間を忘れてしまう飼い主もいるようです。赤ちゃんの様子が気になってしまったり、おむつ交換や泣き止ますためにあやしていたり、寝不足が原因で愛犬の必要にまで気が向かないという状況になってしまっているのです。

飼い主の世話を必要としている犬にとっては死活問題でもあり、不安からストレスを感じるようになってしまいます。

飼い主に相手にしてもらう時間が減ったことによるストレスや、散歩や遊ぶ時間が無くなって運動不足によるストレスを感じたり、ご飯の時間に食事が与えられなくて空腹によるストレスを感じたりすることがあります。いずれにしてもストレスを感じると、犬も精神的、肉体的に病んでしまうことがあるため危険です。

先住犬が問題行動を起こすことがある

ストレスや嫉妬は先住犬に問題行動を起こさせることがあります。前述の赤ちゃん返りも問題行動と言える場合がありますが、それよりもさらに困った行動を起こすようになる可能性もあるのです。先住犬が新しく迎えた子犬に対して攻撃になることがありますが、それと同じことが人間の赤ちゃんに対して起きることがあるのです。

自分だけのものだった飼い主が今では小さな人間の赤ちゃんに取られようとしています。そのため赤ちゃんに対して攻撃的になるのです。嫉妬がひどくて精神的に参ってしまっている先住犬による最悪の事故に至るということもあり得るので、最新の注意を払う必要があるでしょう。そこまでいかなくても唸ったり威嚇したりすることがあります。

無駄吠えがひどくなると家族だけでなく近所迷惑にもなってしまいます。さらに家の中のあちらこちらに粗相をするようになると、ただでさえ忙しい飼い主の仕事が増えますし、衛生上よくありません。

ネガティブな影響だけではない

子どもが生まれた時に先住犬が受ける影響は、ネガティブな面ばかりに注意が行く傾向にありますが、決してネガティブな影響だけではありません。子どもが生まれる前にしっかりと準備ができていて、産まれた後に適切な行動を取れば、先住犬を含めてみんなで仲良くやっていくことができます。それに愛犬と子どもの間にもポジティブな影響が及ぶことさえあります。

例えば、嫉妬やストレスに注意して愛犬と接していれば、愛犬は赤ちゃんを飼い主の大切なものだと認識し、外敵から守ろうとすることがあります。実際に赤ちゃんを蛇などの危険な動物から救ったという犬の話もあるほどです。

また犬を飼っている家庭で産まれた赤ちゃんは、免疫力が高くなり、病気やアレルギーにかかりにくいという研究発表がされたこともあるようです。さらに、子どもはペットとの生活で、命の大切さなどを学ぶことができます。

先住犬が嫌な思いをしないために子どもが生まれる前にできること

ケージの中に大人しく入っている犬

Sari ONeal/shutterstock.com

子どもが生まれた時に先住犬が嫌な思いをしないように、事前に準備をしておくといいでしょう。では子どもが生まれる前にできることをいくつか見てみましょう。

子どもが生まれる前にきちんとしつけておく

しつけは愛犬をコントロールする上で必要不可欠です。子どもが生まれてからでは遅すぎるので、子どもが生まれる前からしていい事と、してはいけない事を徹底的に教えるようにしましょう。

例えば、赤ちゃんの顔をペロペロと舐められては困りますよね?では子どもが生まれる前から人の顔をペロペロと舐めてはいけないことを教え込むことができます。

子どもは手加減を知らないので、遊びながら興奮してエスカレートすることもあります。子どもが生まれる前からクールダウンできるようなしつけをしておくことも大切です。「マテ」や「オスワリ」のようなコマンドを徹底的に覚えさせておけば、いざという時に愛犬をクールダウンさせることができるでしょう。

噛み癖などの問題行動も事前にしっかりとしつけをしてやめさせてください。赤ちゃんを噛んでしまったら大変なことになります。

ケージやサークルで過ごす時間に慣れさせる

子どもが生まれると、授乳や赤ちゃんをひとりで寝かせている時など、一時的に愛犬を遠ざけなければならないこともあります。そんな時はケージやサークルに入れるわけですが、子どもが生まれる前からケージやサークルに入ることに慣れさせておく必要があります。

子どもが生まれてからいきなりケージやサークルに入れられる時間が増えると、犬にとってストレスになってしまうかもしれません。

ですから、子どもが生まれる前から、時々愛犬をケージやサークルに入れてしばらく過ごせるようにしましょう。この時間は決してお仕置きの時間でないと理解してもらうことが大切です。静かに過ごすことができたらご褒美をあげるなどして褒めてあげましょう。

ケージやサークルでおとなしくできることは赤ちゃんが生まれてからとても大切なポイントになります。

落ち着けるパーソナルスペースを用意しておく

子どもが生まれて一緒に生活するようになると、急に大声で泣いたり、夜泣きをしたりすることがあります。あまりの大声に愛犬もビックリすることでしょう。赤ちゃんが泣くたびに愛犬も鳴くようでは飼い主も参ってしまいますね。赤ちゃんが泣いても愛犬が興奮しないように、いざという時に落ち着いて過ごせるパーソナルスペースを用意しておきましょう。

愛犬が落ち着いて過ごせるような静かな場所にケージやサークルを設置します。人通りが少ないところを選んでください。パーソナルスペースを用意しておくなら、赤ちゃんを迎える時だけでなく、雷が鳴る夜や、来客中でもおとなしく過ごせるようになります。

「子どもが生まれる前にたっぷり甘えさせてあげる」はNG

「子どもが生まれると相手ができなくなるから、今のうちにたくさんかわいがってあげよう」と考える人もいるかもしれませんが、それはNGなのでやめましょう。

むしろひとりで過ごす時間を増やして子どもとの生活に備えさせておく方がいいでしょう。たくさん甘えさせてあげておいて、子どもが生まれたら急に相手ができなくなると、愛犬の嫉妬心が何倍にもなってしまいます。

子どもが生まれる前と生まれた後のギャップが少ないほうが後々のトラブルを避けることができます。子どもが生まれる前にたっぷり甘えさせるというアイディアは捨てて、子どもが生まれてからの生活に慣れさせることを考えるようにしましょう。

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