犬がぬいぐるみを大切にするのはどうして?犬の心理やおもちゃを使った遊び方を紹介!

犬がぬいぐるみを大切にするのはどうして?犬の心理やおもちゃを使った遊び方を紹介!

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犬や猫も、子犬や子猫時代に一緒に遊んだり寝たりしていたぬいぐるみなどの遊び道具を、成長した後も大切にしている子がたくさんいます。犬がそこまでぬいぐるみを大切にする理由とは何でしょうか? この記事ではその理由について詳しく解説します。またおもちゃを使って愛犬とどんな遊びができるかも紹介します!

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犬がぬいぐるみを大切にするのはなぜ?

ぬいぐるみと眠る犬

Annette Shaff/shutterstock.com

子どもの頃気に入っていたぬいぐるみやタオルなどを、成長したあともずっと大切にしているという方もいることでしょう。

実は犬や猫も、子犬・子猫時代に一緒に遊んだり寝たりしていたぬいぐるみなどの遊び道具を、成長した後も大切にしている子がたくさんいます。犬がそこまでぬいぐるみを大切にする理由とは何でしょうか?

この記事では、犬がぬいぐるみを大切にする理由について詳しく解説していきます。

犬にとって”ぬいぐるみ”とは?

飼い主さんの多くが、愛犬に”ぬいぐるみ”をプレゼントしたことがあるのではないでしょうか。犬はそのぬいぐるみをどのように受け止めているのでしょうか?

犬も人間の子ども同様、大好きなぬいぐるみがあると言われています。特にふわふわやもこもこした触り心地のよい感触や、程よい大きさのぬいぐるみを好む傾向にあるようです。

ぬいぐるみは兄弟犬のような遊び相手の役割をするときもあれば、母犬の代わりになって安心できる存在になることもあります。また野生の本能が残されているため、仕留めた獲物のように隠したり振り回したりなど、代償行為の役割をすることもあります。

つまり犬にとってぬいぐるみは、遊ぶこともあれば一緒に寝る、噛む、振り回すなど、自分の環境に足りないものを補う役割を果たしているものなのです。そのため、成長してからでも自分の環境に足りないものを補いたいときに使います。

多くの犬が触り心地の良いぬいぐるみを好む傾向にありますが、個々の犬は大きさも性格も異なるため、ぬいぐるみにも好みがあります。犬の中には音が鳴るぬいぐるみが好きな子もいますし、固いぬいぐるみを好む子もいます。

ですから、異なるタイプのぬいぐるみをいくつかプレゼントしてみることができるかもしれませんね。

犬がぬいぐるみを振り回す理由

ぬいぐるみで遊ぶ犬

Annette Shaff/shutterstock.com

上記でも触れましたが、犬はぬいぐるみを振り回すことで、まるで獲物を仕留めたかのように代償行為とすることがあります。

ぬいぐるみだけでなく、そのほかのおもちゃやタオル、飼い主さんの靴下などでも、興奮してくるとモノを左右に振り回したり、床に叩きつけたり、時には”ウーッ”と唸り声をあげることもあります。

この行動はやめさせるべきかどうかを判断する前に、犬がぬいぐるみを振り回す理由について把握しておくことは大切です。それには2つの理由が関係しています。

理由①狩猟本能の名残による代償行為

現在ペットとして飼育されている犬は、オオカミが家畜化されたイエイヌをルーツとしています。野生の世界で生きのびるために、オオカミは狩りをして獲物をとる必要があります。その際、獲物の首に咬みついてとどめをさし、鋭い牙で肉を引き裂いていました。

この本能は現在飼育されている犬に残されているため、犬はぬいぐるみなどのおもちゃで遊んでいる最中に、興奮して振り回したり嚙みついたりなどの行動を見せることがあります。

もちろん、いつもぬいぐるみなどのおもちゃを獲物に見立てて殺そうとしているのではなく、”狩りごっこ”のような遊びとして振り回したり噛んだりして遊んでいるのです。

理由②ストレスの蓄積

ぬいぐるみなどのおもちゃをただ振り回して遊んでいるのではなく、おもちゃを抱えて破壊するような勢いで咬みついている場合は、ストレスが溜まっている可能性があります。

おもちゃを振り回すことがストレスが発散につながっているのであれば特に問題はありませんが、無駄吠えや家具などにまで被害が及ぶほど行動がエスカレートしている場合は注意が必要です。

モノを破壊する行動は問題行動のひとつであることに加え、分離不安症の症状でもあります。分離不安症の犬は飼い主さんが離れることに極度の不安を感じ、無駄吠えや破壊行動、自傷行動などをします。

ですから愛犬の表情をよく観察し、ぬいぐるみを振り回すことを楽しんでいるのか、それとも不安を感じているのか、ストレスが溜まっているのかなど理由を見極めるようにしましょう。

ぬいぐるみを振り回す行為はやめさせるべき?

では犬がぬいぐるみなどのおもちゃを振り回している場合は、その行動をやめさせるべきなのでしょうか?

結論から述べるなら、ぬいぐるみなどのおもちゃを振り回したり唸ったりすること自体は本能でしている行動なので、悪いことではなくやめさせる必要はありません。

もし無理矢理やめさせようとすると、犬はエネルギーを発散できずに無駄吠えなど別の問題行動を引き起こす可能性があります。

家庭でペットとして飼われている犬の場合は退屈している時間も多いので、ぬいぐるみなどのおもちゃを与えてエネルギーやストレスを発散させてあげることはとても大切ですので、是非愛犬におもちゃを与えましょう。

犬におもちゃを与えるときに注意したいこと

おもちゃで遊ぶ犬

Eric Isselee/shutterstock.com

犬にぬいぐるみなどのおもちゃを選ぶとき、次の点に注意しましょう。

大きさ

犬にぬいぐるみなどのおもちゃを与える際には、まず大きさに注意しましょう。飼育している個々の犬に適した大きさのおもちゃを選ぶことが大切です。もし飲み込むことができるサイズのおもちゃを与えてしまうと、誤飲誤食の危険性を招くでしょう。

特にレトリバー系の大型犬の場合、口に入る小さめのボールなどを与えるとすぐに飲み込んでしまう恐れがあります。ですからぬいぐるみなどのおもちゃを選ぶ際には、噛んで唸ることはできても、喉は通らない大きさを基準として探すことをおすすめします。

年齢

子犬や老犬の場合だと顎の力が弱い子もいるので、愛犬の年齢に合ったおもちゃを選ぶことは大切です。たとえば顎の力が弱い子には、転がしたら音が鳴るおもちゃや、柔らかいおもちゃを与えることができるでしょう。

おもちゃは子犬や成犬だけが遊ぶもので老犬には必要ないのでは?と思う方もいるかもしれませんが、老犬であってもおもちゃを使って遊ぶことは適度な運動となり、健康維持につながります。ですから愛犬の年齢や体調に合ったおもちゃを選び、一緒に遊んであげるようにしましょう。

種類

犬の多くは興奮すると、ぬいぐるみをすぐに破ったり壊したりして中身を食べてしまう危険性があります。また、小さなパーツのデコレーションが付いているぬいぐるみも、そのパーツをとって誤飲してしまう恐れがあるので注意が必要です。

誤飲誤食を防ぐためには、丈夫な作りのものを選ぶことができるでしょう。どんなに気に入っているぬいぐるみだとしても、愛犬の健康を第一に考えるなら早めに処分し、新しいものを購入してあげることができます。

目的

愛犬におもちゃを与える場合、必ず目的があるはずです。ただ遊ぶことを目的としていることもあれば、しつけ、トレーニング、運動など目的や用途は異なっています。是非、目的や用途に合ったおもちゃを用意してあげましょう。

飽きる前に遊びをやめる

ぬいぐるみなどのおもちゃを使って遊ぶときには、愛犬がどんなに喜んで遊んでいるとしても、飽きる前に遊びをやめましょう。そうすることで、毎回飽きることなくおもちゃを使って楽しく遊んでくれるでしょう。

また誤飲誤食などの事故を防ぐためには、遊んだおもちゃは毎回片付けることが大切です。おもちゃは飼い主さんが与え遊んでくれるものと認識させることにもつながるので、主従関係をさらに強めることにつながります。

噛んでもOKなのはおもちゃだけ!

犬がスリッパやカーテン、絨毯、人間の靴下などおもちゃ以外のもので遊んでいたら、すぐにやめさせるべきです。そしてその代わりに、噛むことが許されているおもちゃを与えましょう。そうすることで、犬は噛んでもいいのはおもちゃだけ!と認識するようになります。

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