サルーキの性格・特徴・飼い方|ペットショップやブリーダーでの値段相場や里親募集も紹介

サルーキの性格・特徴・飼い方|ペットショップやブリーダーでの値段相場や里親募集も紹介

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サルーキの性格や飼い方や歴史についてご説明します。

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A standing white saluki on snow under blue sky

foaloce/shutterstock.com

名称:サルーキ 性格:穏やかで友好的、家族が好きな甘えん坊 寿命:10〜17歳 体重:20〜29kg 体高:58〜71cm 毛色:ブリンドル以外の全ての色 値段相場:ペットショップ10~20万、ブリーダー20〜30万

サルーキの性格

サルーキは、穏やかで友好的な性格をしています。普段は落ち着きがあり、あまり大げさな感情表現もしないため、高貴な雰囲気やよそよそしさを感じさせる犬種です。一方、家族と過ごす時間が大好きで、実は甘えん坊な面もあります。

数ある犬種のなかでも、サルーキはもっとも古い歴史をもっています。国際的愛犬団体のジャパンケネルクラブ(JKC)によると、サルーキは広大な中東の地で何千年にもわたって狩猟犬として用いられてきました。遊牧民とともに旅をしながら、長い時間をかけて各地での暮らしに適応していったことで、1つの犬種でありながら多数のバリエーションが誕生したといわれています。

サルーキは、視力によって獲物を捉える「サイトハウンド」というグループの狩猟犬です。遠くに小動物が見えただけでも反応し、飼い主のいうことも聞かずに猛スピードで走り出してしまうことがあります。ガゼルなどの足の速い動物も追えるほどのずば抜けた運動能力があり、そのスピードは時速70km以上にもなります。飼育の際には、あり余る運動欲求を満足させられる環境と、しっかりとした訓練が必要になるでしょう。

サルーキの平均寿命

サルーキは大型犬です。平均寿命は10〜17年といわれています。

サルーキの平均体重

サルーキの体重は、オス・メスともに20〜29kgが理想的とされています。 体脂肪が少なく筋肉も引き締まっているので、痩せているように見えるのが特徴です。

サルーキの平均体高

サルーキの平均体高は58〜71cmです。オスよりもメスのほうが少し小さめのサイズであるとされています。 体高に比べて体長がやや長く、すらりとした首と足が優雅な印象を与えるプロポーションです。

サルーキの毛色(カラー)

ジャパンケネルクラブで認められている毛色は、基本的には制限がなく何色でもよいとされています。 どのような色の組み合わせも認められますが、ブリンドルだけは許容されません。

耳や尻尾には「フェザリング」と呼ばれる羽毛のような飾り毛があるのが一般的ですが、ない場合もあります。

Saluki dogs on grass with sea in the background

PardoY/shutterstock.com

サルーキが成犬になるまでの期間

サルーキは、生後15〜18カ月で成犬になります。 丈夫で健康的な骨と筋肉をつくるため、成長期には十分な栄養とエネルギーを摂取し、毎日の運動を欠かさないようにしましょう。

※成犬とは身体的な成長が止まることです。

サルーキの鳴き声

サルーキは、あまり無駄吠えをしない犬種だといわれています。 これはサイトハウンドの特徴でもあります。狩りのときには一人で獲物を追いかけるための自主性が重要で、飼い主への依存心が少ないために、吠える必要性もそれほどないのです。

ただし繊細な性格から、留守番の際には遠吠えをすることがあります。

サルーキがかかりやすい病気

病名時期や症状治療費
皮膚炎細菌や真菌、ダニなどが原因で皮膚が炎症を起こす病気。かゆみや湿疹、脱毛などの症状が出る。7千円前後
拡張型心筋症心臓の筋肉に異常が起こり、心臓の働きが低下する病気。初期症状はみられないが徐々に食欲や元気がなくなり、重症化すると命に関わる。不明
副鼻腔炎鼻炎の進行などにより鼻の奥にある副鼻腔まで炎症が広がった状態。呼吸が荒くなったり鼻に痛みが出たりといった症状がみられ、結膜炎を併発する場合もある。不明

※症状や病院によって金額は変わってきますので、かかりつけの動物病院で確認してください。

気温が22〜23度、湿度が60%を超えてきたら熱中症に注意する必要があります。 サルーキは暑い地方にルーツがある犬種ですが、暑い日に直射日光の当たる場所や高温の車内で過ごさせるのは危険です。室内にいても熱中症のリスクはあるので、室温や風通しに配慮しましょう。

運動を行う際は気温の高い日中を避け、散歩なども涼しい時間帯を選んで行うとよいでしょう。

サルーキの体臭

サルーキは長い被毛をもっていますが、きれい好きで体臭も少ない犬種です。 ただし、垂れ耳の内側が蒸れてニオイの原因になることがあります。ニオイ対策としてだけでなく、耳の病気を防ぐためにも、定期的に耳掃除をしましょう。

サルーキの飼い方

サルーキは体脂肪が少なく熱を逃がしやすい体格をしているため、寒さが苦手な犬種です。日本の冬を乗り越えるには、暖かい室内での飼育が基本と考えるのがよいでしょう。

また、サイトハウンドであるサルーキには、屋外ではよく走る一方、家の中ではおとなしくしていることが多いという特徴があります。リラックスできるふかふかの寝床を用意するとともに、真冬の時期には服を着せてもよいです。

犬の室内飼育では、床の材質にも注意が必要です。特に大型犬は、加齢によって筋肉量が落ちてくるにつれ体を支えることが難しくなる傾向があります。 フローリングなどにはカーペットや滑り止め効果のあるワックスを使い、歩きやすい環境にしてあげましょう。

ドッグフードの量・回数

大型犬の成長スピードは、より小さなサイズの犬よりも緩やかです。 サルーキには、大型犬のために配合された総合栄養食のドッグフードを与えましょう。ライフステージに応じたフードを選ぶことで、必要な栄養素をバランスよく摂ることができます。

フードの種類によって給餌量は異なりますが、子犬の場合は1日摂取量を3〜4回に分け、ふやかして与えます。

成犬になれば基本的に1日2回に分けて与えるのが適正です。サルーキは少し痩せて見えるぐらいが健康な状態なので、太り過ぎにならないようにカロリーコントロールを行いましょう。

食べさせてはいけないもの

犬が食べてはいけない食べ物ネギ類全般(にんにく、ニラ、玉ねぎなど)・ぶどう類全般・チョコレート・キシリトール・生の魚介類(魚、イカ、タコ、エビ、カニ)・鶏の骨・アボガド・ナッツ類全般
犬は避けたほうがいい食べ物ほうれん草・生肉・香辛料・にぼし・のり・生卵・生野菜・牛乳・ココナッツオイル・干しあんず

上記は代表的な食べ物を記載していますが、もっと詳しく知りたい方は、以下の記事を参考にしてください。

犬に与えてはいけない食べ物!食べてしまった時の対処法もご紹介!

犬という生き物は、いい香りがしたりすると食べ物じゃなくても口に入れてしまいます。 でも、犬には食べさせてはいけない食べ物も存在します。食べてしまうと命の危険もあるので要注意です。 今回は、そんな食べ物を食べてしまった時の対処法も合わせてお話していきます。

https://mofmo.jp/article/19619

また犬が苦手な食べ物として、犬は臭覚が優れているため酸み・辛み・苦みに対する感覚がとても敏感で、においを嫌がります。

  • 柑橘類
  • 酢類
  • スパイス類
  • クセのある葉物野菜

上記の食べ物も控えたほうが無難でしょう。

抜け毛の量

サルーキの被毛は長いシングルコートです。抜け毛の量は少なめで、換毛期に一気に生え変わるということもないため、お手入れは比較的簡単です。

基本的にはラバーブラシを使い、週1〜2回のブラッシングを行いましょう。耳や尻尾の飾り毛は、ピンブラシやコームでとかすようにするとよいでしょう。

お風呂の入れ方

サルーキは、月に1回を目安にお風呂に入れましょう。 入浴前には、全身をブラッシングしておくのがおすすめです。洗うときに出る抜け毛が減って排水口が詰まりにくくなるだけでなく、皮膚に異常がないことも事前に確認できます。

シャンプーは必ず犬用を使用しましょう。犬の肌や被毛に合うよう作られており、人間のシャンプーとは全く異なるためです。
子犬と成犬それぞれのお風呂の入れ方について紹介します。

サルーキの子犬のお風呂の入れ方

  1. 身体の後ろのほうからぬるま湯をかけて濡らします。シャワーを使う場合は、音や水圧で犬を怖がらせないように調節しましょう。
  2. シャンプーで優しく洗います。嫌がらないところから洗い始めて、顔にシャンプーがついている時間をなるべく短くしましょう。
  3. ぬるま湯をかけてすすぎます。まず顔についたシャンプーを落としてから、ほかの部分も洗い流していきましょう。
  4. すぐにタオルで水気を拭きとります。子犬は体温を奪われやすいので、濡れている時間をできる限り短くすることが大切です。
  5. ドライヤーの温風で毛をしっかりと乾かします。風の音で犬を怖がらせないように、強さを調節しましょう。

サルーキの成犬のお風呂の入れ方

  1. 足先からぬるま湯のシャワーをかけていき、全身を濡らします。
  2. シャンプーで優しく洗います。お尻のほうから背中、頭と洗っていき、顔にシャンプーがつく時間が短くなるようにしましょう。
  3. シャワーをかけてすすいでいきます。まず顔についたシャンプーを落とし、頭から身体のほうへ向かってすすいでいきましょう。
  4. 犬の耳に息を吹きかけて「ブルブル」をさせてから、バスタオルで拭きます。バスタオルは1枚では足りなくなるので、多めに用意しておきましょう。
  5. ドライヤーの温風で毛をしっかりと乾かします。寒さが苦手な犬なので、半乾きにならないように気をつけましょう。

最適な散歩時間

サルーキには狩猟犬としての高い運動能力があり、必要な運動量も膨大です。少なくとも1時間以上の散歩を1日2回行うようにしましょう。 なお、力が強い大型犬のため、子どもだけでの散歩はおすすめできません。動くものを本能的に追いかけてしまうことがあるので、散歩中はリードをしっかり持って放さないようにしましょう。

毎日欠かさず散歩を行なったとしても、サルーキのあり余る運動欲求を満たすことは難しいです。 毎日の散歩以外にも、野山や海など自然豊かな場所へ一緒に出向き、たくさん運動させましょう。

狩猟犬だった本能の欲求を満たすには、ボールなどを使って“追いかけて捕まえる”といった遊びも取り入れると喜びます。 運動不足によるストレスを溜めさせないためには、ドッグランなどの広い場所で自由に走らせる時間も必要です。

サルーキのしつけ方法

サルーキは理解力と学習能力に優れており、いつも飼い主をよく観察しているため比較的しつけやすい犬種です。 ただし、飽きっぽいところがあるため、反復練習はあまり長続きしません。バリエーションを取り入れて、楽しませる工夫をしながらトレーニングを続ける必要があるでしょう。

犬のしつけとは、無理矢理に服従させることではありません。いうことを聞かないからといって怒鳴ったり叩いたりするのではなく、愛情をもって接することが大切です。特に、精神的に繊細なところがあるサルーキには、良好な信頼関係を築くためにも無理強いはよくありません。

また、身体が大きく力も強い大型犬のしつけには、怪我のリスクもともないます。 何かあってからでは取り返しがつかないこともあるので、大型犬を得意とするしつけ教室に預けたり、プロのドッグトレーナーからアドバイスを受けたりするのがよいでしょう。

トイレのしつけ方

一般的に、トイレは子犬のほうが早く覚えてくれます。家に迎え入れたら、すぐにでもトレーニングを開始するのがおすすめです。 トイレトレーニングの基本は、できる限り失敗させないようにしながら、繰り返し褒めて教えていくことです。 子犬に教える場合も、成犬になってからしつけ直す場合も手順は変わりません。

  1. 大きな身体がはみ出さないぐらいの広さにペットシーツを敷き詰め、ペットサークルなどで仕切ってトイレの場所にする
  2. 犬が床のニオイを嗅いでそわそわしたり、クルクル回りはじめたりしたらトイレへ誘導する
  3. そのまま目を離さずに排泄が終わるまで待ち、上手にできたことを褒める
  4. 徐々にトイレの広さを狭めながらトレーニングを続け、最終的にはトレーの広さだけでできるようにすることを目指す

無駄吠えのしつけ方法

サルーキはあまり無駄吠えをしない犬種ですが、飼育環境や飼い主との関係性によっては吠えてしまうこともあるかもしれません。無駄吠えをさせないためには、なぜ吠えているのかを飼い主が考えてあげることが大切です。

  1. 犬は、何かを警戒しているときや、飼い主への要求があるときに吠えることが多い
  2. 警戒している場合は、何が警戒の対象になっているのかを考える
  3. 警戒の対象がわかったら、できる限り取り除く(犬にとって慣れない音やニオイなどが考えられる)
  4. 何かを要求して吠える場合は、安易に応じてしまうと無駄吠えを助長する結果になるので気をつける

噛み癖のしつけ方法

大型犬の噛み癖を放置するのは危険です。噛む力が強いので、犬のほうは遊んでいるだけのつもりでも人に大怪我を負わせてしまう恐れがあります。サルーキは子犬のうちからしつけをして、噛み癖をつけさせないようにしましょう。

歯が生え替わる時期は、しきりにものを噛もうとします。これは乳歯が抜ける前の違和感による行動で、通常は永久歯が生え揃えば落ち着くため問題ありません。 噛んでもいいおもちゃなどを与えましょう。

狩猟犬としての性質をもつサルーキにとって、噛むという行動は狩りのための本能のため完全に禁止することはできません。噛み癖のしつけをすることは、噛んでよいものといけないものの区別を教えることだと考えましょう。

  1. 噛むと危険なものや噛まれると困るものを隠しておくことで、「噛んではいけないもの」を噛む癖をつけさせない環境にする
  2. 噛みごたえのあるガムや丈夫なおもちゃを、「噛んでもよいもの」として与える
  3. 噛み癖がついてしまって困ったときは、プロのトレーナーに相談する(飼い主が怪我をしないようにするため)

待てのしつけ方法

サルーキは動くものをみつけると獲物だと思い、急に本能のスイッチが入ったようになって走り出してしまうことがあります。このような衝動的な行動を抑えるには、飼い主の「待て」が聞けるようになっていると役立つでしょう。

「待て」のトレーニングは「お座り」が基本になっています。

  1. 犬に「お座り」をさせて正面に立つ
  2. 「待て」と声をかけ、少しの間だけ待たせる(最初は1秒程度でよい)
  3. 「よし」と声をかけ、よく褒める(たっぷり遊んであげるのもよい)
  4. 無理のないペースでトレーニングを続けながら、待たせる時間を徐々に長くしていく

留守番のしつけ方法

サルーキは落ち着きがある犬なので、ある程度なら留守番をさせることも可能です。 しかし、家族と一緒に過ごすのが好きな甘えん坊で精神的に繊細なところもあるため、あまり長い時間一人で過ごさせたり、頻繁に留守番をさせたりするとストレスになってしまいます。

ストレスは遠吠えや体調不良の原因になることもあるので、以下の点に注意しながら少しずつ留守番の練習をしておくとよいでしょう。

  1. 犬がリラックスできるスペースを確保し、立ち入ると危険な場所には頑丈なゲートを設置しておく
  2. たっぷりの飲み水を用意し、トイレのペットシーツは多めに敷いておく
  3. 寒さが苦手なので、寒い日は暖房を入れっぱなしにするなどして室温管理に気をつける
  4. そっと出かけて、早めに帰宅する練習を繰り返す(犬の様子を見ながら、少しずつ長時間の留守番に慣れさせていく)

保護犬の里親情報をチェック!

shutterstock.com/foster_parent

家族として犬を迎えることを検討されている場合は、「保護犬の里親になる」という選択肢もぜひご検討ください。 新たな飼い主さんのお迎えを待っている子たちがたくさんいます。

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