犬は黒目の割合が大きいのはどうして?その理由と犬の目の仕組みを解説!

犬は黒目の割合が大きいのはどうして?その理由と犬の目の仕組みを解説!

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犬は人間に比べて黒目の割合がとても大きいです。大きい黒目は犬を魅力的にしてくれますが、なぜ黒目部分が多いのか疑問に思う方もいることでしょう。この記事では、犬の黒目が大きい理由と黒目の役割を解説します。

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犬の黒目は可愛らしさの秘訣!

犬

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普段から犬を見慣れていると、犬の黒目の大きさをあえて調べることはありません。しかし、よく見ると黒目部分はかなり大きく、ほとんどの犬は白目が見えないほどです。

もちろん、犬たちにも白目があります。正面からだとほとんど黒目になってしまいますが、犬が目を動かしている時、黒目の端に白目が見えることがあるでしょう。

大きな黒目は犬をとても可愛らしく見せます。私たち人間は「黒目が大きい=かわいい、親しみやすい」というイメージを持っているからです。逆に三白眼のように白目が広いと「ちょっと怖い」とか「近寄りがたい」というイメージを抱きがちです。

最近では黒目を大きくするカラーコンタクトなども登場しており、お化粧またはイメージアップの一環で装着する人も多いでしょう。

このような点を見ても、やはり大きい黒目は人間にとって「かわいく魅力的」です。そのため、黒目の大きい犬たちにはより愛着を抱きやすいといえます。

しかし、犬の黒目はなぜ大きいのかと不思議になることもあります。ではここからは、犬の黒目の割合が大きな理由を解説します。

犬の目の仕組み

犬

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犬の目の仕組みについて知ると、白目と黒目の関係性を理解しやすくなります。まずは黒目と白目それぞれの役割を詳しく解説していきます。

黒目の役割

犬の眼球表面の4分の1ほどを占めるのが黒目部分です。黒目の正式名称は「角膜(かくまく)」です。

角膜という名称は多くの人が聞いたことがあるでしょう。角膜は視覚における重要な部分で、外部からの光はここを通して脳に伝わります。カメラで例えると、角膜は「貴重なレンズ」だといえるでしょう。

角膜は白目と繋がっており、その大きさ(黒目の割合)は人間と大きく異なっています。角膜は外に露出しているため傷つきやいのですが、修復するメカニズムをもっています。

ちなみに黒目と呼ばれますが、実は角膜自体は透明であり極めて薄い層から成り立っています。

白目の役割

白目は犬の眼球表面の4分の3ほどを占めており、ほとんど外部には露出していません。正式名称は「強膜(きょうまく)」と呼ばれています。

強膜は弾力性があり、名前の通り強い膜です。衝撃に強く、眼球を守る役目を果たしています。さらに強膜は眼球の形を維持する役割も果たしており、繊細な目を維持するために無くてはならない存在です。

強膜はカメラに例えると、レンズを覆うボディに該当するでしょう。

角膜が透明なのにたいし、強膜は不透明であり、繊維状のコラーゲンから成り立っています。

人間の目と動物の目の違い

犬と男性

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黒目と白目の役割を知ることができました。黒目はカメラのレンズに、白目はカメラのボディにそれぞれたとえられます。

外側から見ると黒目の方が割合が多いように見えますが、実際には白目部分の方が割合がはるかに多いです。黒目と白目の割合にここまで差があるのはどうしてでしょうか。

この疑問をお伝えする前に、人間の目に関する興味深い1つの事実をご紹介します。

人間の目にも黒目と白目がありますが、犬と違って、外から見ると人間の目には黒目部分も白目部分も露出しています。一方ほとんどの動物の目では、白目部分の露出は限定的です。つまり「犬の黒目が大きい」というより、実は「人間の白目が大きい」のです。

人間だけが白目の割合が大きいのは、コミュニケーション手段となるからだと考えられています。白目があることで「目線」を把握できるようになります。これにより、言葉に出さなくても相手の気持ちを知れるのです。

なぜ犬は黒目の割合が大きいの?

では他の動物を含め、犬たちの黒目の割合が大きいのはなぜでしょうか。ポイントは「視線」です。白目の割合が大きいと相手からは視線が丸わかりです。

人間であれば特に問題ないですが、野生動物たちの間では非常に不利になります。どの獲物を狙っているか、どこに逃げようとしているかなどの情報が筒抜けになってしまい、それが命を左右するものとなるのです。

犬の大きい黒目は単なる「可愛さ」だけではなく、「命を守る大切な手段」なのです。

犬の目が白くなっている時は要注意

上目遣いの犬

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犬たちの白目は普段ほとんど見えません。そのため、「白目の割合が大きくなっている」「全体的に目が白い」「目が赤くなっている」などの様子が観察される場合は、注意が必要です。

白内障などの可能性もあるため、すぐに動物病院に連れていき獣医さんの診察を受けるようにしてください。

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