実は育ちの良さが表れている?!パグ座りのルーツと魅力を解説

実は育ちの良さが表れている?!パグ座りのルーツと魅力を解説

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「パグ座り」とは後ろ足を投げ出してお尻をペタッと地面につけるように座る犬の座り方で、名前の通りパグがよくします。とてもユニークな座り方なので、かわいいと思う反面なんでそんな座り方をするのか気になります。この記事では、パグがパグ座りをする理由や、パグ座りの魅力についてご紹介します。

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パグのルーツ

セレブなパグ

pixabay.com

パグは紀元前2000年頃には中国のチベットに存在し、チベットの仏教僧にペットとしてかわいがられていました。

その後、チベット仏教を通じて中国の皇帝に献上され、魔除けの犬として宮殿で大切に育てられましたが、パグの顔のシワが「皇」の字に見えるということで皇帝の寵愛(ちょうあい)を受け、高貴な犬としての地位を確立しました。

紀元前600年頃には中国の文献や美術品に登場していることからも、愛玩犬としてとても大事に飼育されていたことがわかります。その後、中国と欧州の貿易によってパグは欧州に渡り、ドイツやフランスなどの欧州各国の貴族にも愛玩犬として愛されました。

このようにパグのルーツをたどると、どこの国でもどの時代でも、セレブ犬として優雅な暮らしをしていたことがわかります。

当時の高貴な人の暮らしは現代とは比べ物にならないほどリッチでゴージャスだったので、ペットとして溺愛されたパグはおっとりとした愛嬌(あいきょう)のある性格になり、犬らしい警戒心やハングリー精神は薄くなりました。

パグ座りは穏やかさの表明!

パグ

pixabay.com

パグ座りと普通の犬の座り方を比較してみてください。

危険が迫った時に、即座に身を守る姿勢をとれるのはどちらでしょうか?ご主人の指示に従って機敏に動けるのはどちらの座り方でしょうか?

明らかに、普通の座り方です。ドテッとお尻をつけて、足も投げ出したパグ座りだと瞬発的に何かに反応することはできませんし、する気も感じられませんよね。

厳しい環境で育った犬達はライバルや外敵に対する警戒心が強く、自分の身を守るために常に警戒し、何かあったらすぐに動ける体勢を好みます。また、牧羊犬や狩猟犬など人間の側で使役犬として暮らしてきた犬も、ご主人の指示に即座に対応できるように常に気を張っていました。

しかし、生粋のセレブ犬であるパグは貴族や皇帝に抱かれて安らかに暮らしていたので、警戒心も、即座に動ける姿勢を保つ習慣もなくなりました。

仕事といえばセレブの膝に乗ってかわいがられることだったので、ゆっくりとご主人様と過ごせる座り方を習得し、性格も優しくて明るい、おっとりとした皆に愛される性格になっていったのです。

ちなみに、パグ座りをするのはパグだけではありません。愛玩犬として溺愛されている犬が多い現代では、犬種に関わらず、優しい飼い主さんとの穏やかな暮らしの中で自然と穏やかな性格の犬が増え、パグ座りをする犬も増えているようです。

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