
マンクスってどんな猫?性格と特徴から考える飼い方のコツ!
マンクスはグレートブリテン島とアイルランドに挟まれた「マン島」原産の尻尾のないちょっと珍しい猫です。 しっぽがないことから人々の想像をあれこれ掻きたて、伝説をいろいろもっています。ではそんなマンクスとはどんな猫なのか、性格や特徴、飼い方やしつけ方を見てみましょう。

マンクスの歴史は?

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マンクスは「マン島」が発祥地だと言われています。
「マン島」はグレートブリテン島とアイルランド島に囲まれたアイリッシュ海の中央に位置する島で、ロンドンから飛行機で一時間半ほどのところにあります。
紀元前8000年頃、水位の上昇により周囲の島から切り離され孤島となったマン島で、孤島ゆえに他の猫との交流がほぼなく、狭い島の中で近親交配が行われていました。
その結果、突然変異でしっぽのない猫が生まれ、そこからさらに近親交配が行われたことで、種として固定されていったのではないかと考えられています。
マン島の住民の話によると、しっぽのないマンクスは1500年代には存在していたと言われており、かなり歴史の古い猫種です。
1750年頃には、現在のマンクスが「stubbin(スタビン)」という名前で呼ばれていた記録が残っています。
1800年代後半からキャットショーで見られるようになり、しっぽがないことでとても珍しがられます。
1920年代にCFAに公認されました。
「マンクス」の名前も、発祥の地となった「マン島」からきています。
かなり歴史の古い猫で、かつしっぽがないことからさまざまな逸話があります。
その逸話をいくつかご紹介します。
どれも信じがたいですが、ヨーロッパではよく知られていて、しっぽがないマンクスの魅力ゆえに人々が想像を膨らませていったことがよくわかりますよ。
ノアの箱船に挟まれちゃった!!
ノアの箱船は有名な話ですね。
ノアが様々な動物のつがいを順番に箱船へいれていきます。
ドアが閉まる最後のときにあわてて駆け込んできた猫が、しっぽを扉に挟まれてしまいます。
もう扉を開けることはできず、猫のしっぽはちぎれてしまいました。
それがマンクスだという話です。
親猫がしっぽを噛み切った!?

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中世のマン島で戦士たちはカブトの装飾に猫のしっぽを使っていました。
毛皮にするために猫が次々殺されてしまいます。
それを知ったある母猫が、自分の子猫がそのために殺されないように、生まれたばかりの子猫のしっぽを噛みちぎっていきます。
その後、その母猫は自分の娘猫にこの知恵を伝えていき…こうして代々受け継がれていったとか。
ネコ×ウサギの恋
ある昔、マン島に住むメス猫とオスのウサギが恋をします。
新たな命を授かりますが、このコドモをネコにするかウサギにするか…この2匹は話し合います。
「顔はネコ、足はウサギ」と決まりますが、しっぽをどっちにするかで喧嘩になります。
その終わらぬ喧嘩を見かねた神様が「ならばしっぽはナシ」とし、現在のマンクスの形になったというおとぎ話です。
それで「キャビット」と呼ばれることもあるそうですよ。