犬が目薬を嫌がる。正しい目薬のさし方を解説。

目薬に慣れさせるよい方法はありますか？

毎日の生活の中で、目薬は悪いものでも恐いものでもないことを教えましょう。

それで、まず目薬の容器から慣れてもらうようにします。使ってない目薬でもいいので、犬が見える所に目薬を置いておくだけでも効果があります。

さらに、目の病気はなく、目薬を必要としていないときから、目薬のさし方の練習も行うならいざという時に助けになります。

可能であれば成犬になってからではなく子犬の頃から、耳掃除や歯磨きなどケアの1つとして慣れさせておくといいですね。徐々に恐怖心を取り除いてあげるなら、目薬をさすことに抵抗することはなくなるでしょう。

目薬の上手なさし方

良い目薬のさし方は、片手で鼻先をつかみます。顔を少し持ち上げて、なるべく顔を固定するようにします。

力の入れ過ぎは警戒させてしまうので注意してください。

そして、もう片方の手でまぶたをしっかり開けて、目薬をさします。

このとき、目薬が犬の視界に入らないように後ろから持ってきましょう。 つまり、正面から目薬を持ってくると犬は嫌がるので側面から近づけるということです。ここで、犬にバレないようにするのがコツになります。目薬が見えると逃げられてしまう場合もあるので上手にやりましょう。

目薬の先が目に触れないように、目薬を犬の目じりに近づけて流し込む感覚でさしてください。何が何でも目薬をさそうとして、力が入ってしまうと犬が警戒します。

警戒した状態で無理にさそうとすると、犬が噛む場合もあります。 目薬への対抗手段として犬が噛むことを覚えてしまうと、さすこと自体がかなり難しくなってしまうので、犬の様子には十分に注意を払ってください。

それで、さし方が上手な人によれば、犬をリラックスさせるために優しくなでたり、抱きかかえたり、小さい声でゆっくり話しかけてあげるのがコツだそうです。

また日頃から目じりや鼻をなでていると目の周辺を触られることに慣れるので効果的です。

犬が十分リラックスしているようなら、素早く片方の目に目薬をさします。

警戒してもう片方をさすのに手間取りそうなら、無理はしないで、大好きなおやつを少しあげて気をそらさせます。安心したところで手早くもう一方の目に目薬をさしましょう。

さらなるコツとして、犬の顔を横にするならさらにスムーズに目薬をさすことができます。

目薬をさしたらすぐに離れるのではなく、少しだけ顔を固定したままにします。 犬が目薬を嫌がるとまばたきをして目の外へ出そうとする場合があるからです。上手なさし方はこうした要領で行います。

またおやつを使う方法としては、おやつで犬の注意をひき、お座りの姿勢で待てをさせておいて、後ろに回り込んだ飼い主さんが抱え込んでさす、という方法もあります。

背後から片手で犬を押さえつつおやつを与え、犬の気がそれた隙にもう片方の手でそっと目薬をさす、というやり方です。

うまくいけば犬にとっては、「おやつを食べていたら何だか水が目に落ちてきた」という事になるので、目薬を犬に意識させないと言う意味で有効な方法です。

また開封した目薬には冷蔵庫で保管する物もありますが、冷蔵庫から出したばかりの目薬は冷たくて犬が嫌いになる原因にもなるので、時間をおいて常温に近くなってからさすようにしてください。

目薬をさす場合は、やはり最初が肝心です。 一度恐怖心をもってしまうと、犬は嫌がるので断固として拒絶します。

目の病気になった時に、治療である目薬がさせないのは困ります。場合によっては治るのが遅くなったり、病気を悪化させてしまうかも知れません。

ですので上手なさし方を学び、慣れさせたり、リラックスさせたりして目薬への恐さを克服できるように工夫してトライしましょう。