猫にタバコは影響する？猫への悪影響がどれくらいか調べてみた！

猫がタバコを誤飲してしまった場合

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マタタビ物だけでなくそれと知らずして食べ物ではないものにまで関心を示して口にしてしまうことがあります。

例えば口に入る程度のミニカーなどのおもちゃ、床に落ちている輪ゴム、猫がおもちゃとして遊ぶ紐などのものです。

最初は遊んでいるつもりだった猫が次第に口にして食べてしまうのです。

大抵は胃の中で消化されず便の中に含まれたまま出てくることがほとんどでしょう。

しかし出てこない場合もあることを覚えておきましょう。

体内に取り入れてしまった比較的大きい物体だと腸の中にとどまってしまってその異物が他の食事を便として排出するのを妨げてしまうのです。

そうなると腸閉そくを引き起こして猫は大変苦しむことになってしまいます。

場合によっては命を失ってしまう事態へと発展してしまうでしょう。

とりわけ子猫に至っては目に入るありとあらゆるものが関心の対象となってしまいますので猫の視界に何を入れるのかは重要になります。

猫の口に入れさせたくないものは決して見せないのが鉄則となりますね。

とはいえ猫が思わず口にしてしまうものの中でも大変危険なのは煙草です。

煙草は有害物質が含まれているため体内に摂取されると危険です。

人間でさえ危険な物質が含まれているのですから猫には当然口に入れさせないようにすべきでしょう。

しかし煙草の臭いは基本的に猫の嫌いな臭いのはずです。

それでも猫が食べてしまうのには実は理由があるんです。

それはメンソールです。

煙草の種類の中にはメンソール入りのスースーする成分を含ませて爽快な気分にさせてくれるものもあります。

この成分が厄介なのです。

猫はこのメンソールのニオイを嗅ぐと興奮してしまいます。

それはマタタビと同じ効果を表すとされています。

ですから興奮して口にしてしまって、本来は食べないはずの煙草を食べてしまうのです。

ではもし猫が煙草をそのようにしてい誤飲してしまうとどんな症状があらわれるのでしょうか。

またなぜ誤飲するのは危険なのでしょうか。

タバコによる中毒症状

煙草は人間でも中毒性が強いとして注意が喚起されているものです。

噛み煙草は存在していますがそれらは飲み込むものではなく吐き捨てるものです。

ですから煙草は体内に直接とりいれるものではありません。

しかし取り入れてしまうとどうなるでしょうか。

その一つはニコチン中毒症状を発症します。

中毒を起こすと呼吸困難や神経痙攣、嘔吐、興奮状態を引き起こすとされています。

重篤になれば死に至るでしょう。

しかしニコチンの影響で死に至ることは少ないようです。

なぜならニコチンが摂取されて胃に到達すると胃が反応して嘔吐作用が働くようです。

そうすると身体が反応して摂取した煙草を吐き出してしまいます。

そのため死に至るほどの症状に至る前に危険を回避することができるのです。

これはニコチンが胃ではなく腸で吸収される特性があることのために起きるようです。

それで腸にニコチンが行ってしまう前に吐き出してしまえば大丈夫ということになります。

だいたい誤飲してから10分以内に吐き出させることに成功すれば重度な中毒症状を防ぐことができるでしょう。

遅くとも一時間以内には何らかの対応をする必要があります。

対処は早ければ早いほど症状を軽減させることができるので気づいたらすぐに吐き出させる努力を払いましょう。

とはいえニコチンは煙草を直接食べること以外でも吸収されることを覚えておきましょう。

それは水に溶けだしているニコチンです。

よくポイ捨てする人たちがいますが、もし雨が降って水たまりができてそこに投げ捨てられると煙草は溶け出します。

そしてその水たまりはニコチンを多く含んだ水となってしまうのです。

もしその水を猫が飲んでしまったらどうなるでしょうか。

当然中毒を引き起こすでしょう。

しかも液体を舐めてしまうと煙草を直接食べてしまうよりも体内への吸収率は高まってしまいます。

すぐにおう吐や震え、興奮状態といった中毒症状を起こしてしまうでしょう。

こうなってしまうと早急な対処が必要になってしまいます。

ではどれくらいの量が危険なニコチン量といえるのでしょうか。

大体ニコチンによる中毒症状は1mgの量でも引き起こすとされています。

ということは場合によっては煙草を2本分食べると中毒になってしまうという計算です。

この量なら猫が食べかねない量と言わざるを得ませんね。

また8mgを猫が摂取してしまうと死に至る量とされています。

煙草を8本食べる量ですのでそこまで食べてしまう猫はいないとは思いますが覚えておきましょう。

とはいえニコチン8mgは水に溶けてしまっていると本数は関係なくなりその分の水を摂取しただけで死んでしまうことになります。

ですから単に煙草を食べた食べないの話ではなくニコチンをどれくらい摂取してしまったのかという観点で心配の度合いを計ったほうが良いでしょう。

ここに挙げたのは煙草に含まれるニコチンだけを例にとって中毒について考えてみました。

しかし煙草にはそれだけではない危険物質がたくさん含まれていることをご存じでしょうか。

それは煙草のうまみを出すために用いられている化学物質です。

いわゆる添加物ですね。

香料や保存剤、加工除剤、保湿剤、燃焼剤など何十種類ものありとあらゆる添加物で出来ているといっても過言ではありません。

これらの添加物を直摂取すれば一体どんなことになるのか想像に難くありませんよね。

ですから猫が煙草を食べるというのはかなり危険なんです。

発がん性物質を含む煙草は食べ物と違って吸うものなので食品ほどの規制はありません。

ですからこれほどの危険物質が世の中に出回っているともいえるでしょう。

またタバコ栽培には農薬も沢山用いられています。

これらの農薬も危険物質ですので食べるのは厳禁です。

最近では無農薬を銘打った煙草も出てきていますし無添加煙草も存在しています。

ですからちょっとは安心できる、などと思えるかもしれませんがニコチンは確かに入っていますので、変わらずどのたばこでも危険度は変わらないでしょう。

タバコを吐かせる方法

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タバコを食べてしまった現場を見てしまったならまずは口の中を確認しましょう。

猫は嫌がるかもしれませんが命に関わる事件です。

ですから口にまだ残っていればぎりぎりセーフですのですぐに確認しましょう。

もしかしたら歯茎の間やのどの奥にとどまっているかもしれないからです。

そして飲み込んでしまったのを確認したのであれば一番お勧めなのはオキシドールです。

オキシドールは酵素の泡を沢山発生させる物質ですので胃の中にオキシドールが入れば胃は膨張していきます。

そうすれば猫は胃が気持ち悪くなって吐こうとし始めるでしょう。

通常オキシドールを体内に飲み込ませれば15分以内に体が反応し始めるはずです。

飲ませる量は3mlくらいがちょうどよい適量で、それ以上でも以下でもない量にして一気に飲ませましょう。

といっても猫は異物を体に入れられると勘違いして暴れるはずですのでなんとか抑えつけて無理にでも飲ませる必要があります。

そんな緊急事態に役立つのがスポイトです。

スポイトがあれば適量を計ることができますし、歯と歯の間から差し込むことができるので無理にでもオキシドールを飲ませることができるでしょう。

しかし15分以上経っても変化が見られないときは再度挑戦してみます。

もしかすると胃の中に適量のオキシドールが達していない可能性があるからです。

またオキシドールそのものは体への害はそれほどないとされていますのである程度の量なら猫の体に入れても問題ないでしょう。

しかし何度か試しても嘔吐する気配がなければオキシドールでは難しいのかもしれませんので緊急に病院へ連れていく判断を致しましょう。

時間との勝負になりますので緊急に連れていくのが重要です。

しかし一般的な家庭にオキシドールがあればよいのですがない場合は濃い食塩水で代用できますので試してみてください。

または直接塩を食べさせるのもアリです。

スプーン一杯の塩を食べさせるだけでも成功すれば猫は気持ち悪くなって吐き出してしまうでしょう。

一緒に煙草も胃の中から出てくるかもしれません。

塩は適量だと体にも良い影響を与えますが度を超すと体が受け付けなくなってしまうんですね。

それをうまく利用した方法です。

しかし猫の体に塩を沢山投入することに関しては専門家の間でも意見が分かれています。

塩は量が多いと致死量になる可能性が高いというのがその理由です。

もし腎臓が弱っている猫の場合は塩が死に至る可能性が高まりますので絶対に塩を食べさせるのはやめましょう。

とはいえオキシドールにしても塩にしても一刻を争うときにうまく飲ませたり食べさせたりするのは大変なことです。

猫も苦しいですし全力で拒否してくるからです。

もし失敗すればニコチン中毒によってそのまま死に至るかもしれませんし、助かったかもしれない命になるかもしれないからです。

それで自信がある方ならぜひ自宅で応急処置を試みてほしいと思いますが自信がないのであればすぐに獣医に診てもらうため車を走らせることの方が賢明かもしれませんね。

一つの命が左右される瞬間ですから。