秋田犬ってどんな犬？性格と特徴から考えるしつけと飼い方のコツ！

秋田犬の性格

TMArt/shutterstock.com

秋田犬は忠犬というイメージを持たれる方が多いと思います。

映画の主人公にもなったほどの犬ですので致し方ない一面ではあるのですが、実際は人間にかみつく凶暴さも持ち合わせていますし警戒心も強い犬です。

そうした性格を表すのにはきちんとした理由があって、秋田犬は飼い主への忠誠心が大変強いといった側面を理解してあげないといけません。

飼い主に忠実

Molica_an/shutterstock.com

秋田犬は、飼い主にはとても忠実な犬種です。

代表的であるのは忠犬ハチ公ですよね。

しかし、もちろんすべてがハチ公のように忠実な性格ではありません。

ペットホテル等で秋田犬が預けられると、従業員は緊張感を持ち接しなければいけません。

飼い主にはべったり甘えて、従業員の前でも性格の良さそうな素振りをしますが、飼い主がいなくなった途端、豹変したように凶暴になる性格の個体が多いです。

逆に言えば、それくらい飼い主の前ではしっかりとした性格であると言えます。

他人には凶暴

秋田犬は、心を開いていない相手には、凶暴な性格になる場合があります。

自分のスペースに入ってきたら威圧的になり、大きくうなることもあります。

それは、飼い主を守るためにうなっているのです。

つまりは、秋田犬は番犬として飼うのであれば、とても適していると言えます。

しかし、秋田犬は人間への事故率が高いと言われている犬種です。それは凶暴であると言える証明になるかもしれません。

警戒心が強い

Molica_an/shutterstock.com

秋田犬は、とても警戒心が強い犬種です。

番犬に向いているのですから当たり前のことですが、子供や他人から突然驚かされたりすると、びっくりして噛み付くこともあります。

そのため、秋田犬は凶暴なイメージがあるのかもしれません。

秋田犬は、日本犬特有の噛み付き方があります。

それは、噛み付いたら首をブンブン振るといったものです。

もしも子供の腕に噛み付いて首を振ると、大変なことになるのは容易に想像出来ますよね。

そのため、なるべく知らない秋田犬に近づくのは避けたほうが良いでしょう。

秋田犬による咬傷事故

毎年、日本のあちこちで秋田犬による咬傷事故（噛みつき事故）が報告されています。

これでは秋田犬が凶暴な性格であるかのような印象を受けますが、実際は理由なく噛みつくわけではありません。

前述したとおり飼い主を守ろうとしたり、縄張り意識や犬自身が恐怖を感じたときに噛みつくことはどの犬にも共通して起こる出来事です。

なぜこのような事故が日本で多く報告されているのかと言えば、秋田犬を含む日本犬ならではの神経質な性格も理由の1つでしょう。

しかしそればかりではなく近年の日本の飼育環境が恵まれていないためもあります。

犬がのびのびと運動できる場所も少なく、知らない人や声の高い子どもなど犬が恐怖やストレスを感じやすい対象が身近にありすぎるのです。

犬は何かをきっかけに驚いて噛みついてしまうことがありますが、それ自体には凶暴性はあまりなく、噛みついたことで興奮してしまい次々に人を襲ってしまうので犬にとっても不幸なことです。

飼い方に注意することは当然ですが、他人の飼い犬を無神経に構ってはいけないこともマナーです。

秋田犬の飼いやすさ

ns023/shutterstock.com

飼い主には大変忠実な犬種ですので飼いやすいと感じることでしょう。

しかし環境作りが大切な犬種ともいえます。

かみつき事故が発生することの多い犬種ですが、これは周りからのアクションに驚いて反応してしまった事例が多く見受けられます。

それで日頃から周りの人たちが安易に近付いたり触ってしまったりすることがないように注意するとよいでしょう。

また穏やかに生活できる空間を作ってあげることで普段からストレスフリーにしてあげるのも良い方法です。