
犬のアレルギー検査費用は意外と高額!?検査の種類や保険適用について

mofmo編集部です。
花粉症を代表とするアレルギー!人間にとっても春の花粉は一大事ですよね!しかし、犬にもアレルギーがあるんです。 話せないからって知らないでは済まない?!飼い主なら知っておきたいアレルギーについてのあれこれです。

検査の種類
犬のアレルギー検査は、「プリックテスト」と「RASTテスト」の二種類になります。
しかし最近では、動物病院に行かなくてもできる検査なども出てきていますので、代表的な検査とともにこれから説明していきますね。
プリックテスト
プリックテストとは、皮膚に点状の傷をつけて、皮膚内にアレルギーの原因となる物質を入れて、15分〜20分後に反応が起きるかどうかを見る検査方法です。
皮膚が赤くなったり、腫れたり、痒くなったりした場合、注入した物質が愛犬にとってアレルゲンであると判断することができます。
最近では、皮膚内にアレルゲンを入れることは、犬に負担がかかりすぎるとしてあまり行われなくなってきました。
RASTテスト
RASTテストとは、少量の血液をとって、血液中のIgE抗体の濃度を測定して、アレルゲンとされる物質についての抗体反応を調べる検査です。
「IgE抗体の検査」とも言われて、犬のアレルギー検査で最もポピュラーな検査方法です。
IgE抗体とは、アレルゲンが体内に入った時に作られる抗体のことで、体内に入ったアレルゲンを捕まえて、神経や血管を刺激する化学物質を放出すので、くしゃみや鼻水などのアレルギー症状が出るとされています。
血液検査で0?6のレベルで抗体の量を測定します。
そして抗体の数値が高いほどアレルギー症状を起こす可能性が高いと判断できるのですが、必ずしも数値の高さと、アレルギーの強さが比例するわけではありません。
リンパ球反応検査
この検査は、「IgE抗体検査」ではわからない、リンパ球を介したアレルギー反応を調べる血液検査です。
血液から分離したリンパ球と、アレルゲンになりそうな各物資を混ぜて培養し、活性化リンパ球の数をフローサイトメトリーによって特定します。
特に食物アレルルギーが疑われる時などによく用いられる検査方法になります。
被毛による検査
犬の被毛を20本ほど採取し郵送するだけで、食物アレルギーについての75項目と、環境アレルギーについての72項目をチェックしてもらえるという手頃な検査もあります。
飼い主さんが忙しくてなかなか病院に連れて行けない場合や、老犬で病院に行くのが負担になる場合、アレルギー症状がないが予防として確認しておきたい場合などに利用できるでしょう。
この検査方法は、アレルギーセットプランとして「ワンニャン健康クラブ」でキットが18,000円程度で販売されていますので、そういったキットを購入して実施することができます。
検査費用と期間
検査を行う医療機関によって値段設定が様々なので一概には言えませんが、最も一般的なIgE抗体検査の場合、20,000円くらいと言われています。
ただ、検査項目の量が多ければそれだけ値段が上がるので、30,000円ほどを予定しておくといいでしょう。
リンパ球検査も併用して行うと、50,000円?70,000円ほどかかると言われています。
はっきり言って高額ですが、予防という観点での検査では、保険も適用外になりますのでそれなりの覚悟が必要でしょう。
ただ、痒がる、下痢をしているなどの症状が出ている状態での検査の場合、ペット保険が適用される可能性もありますので、保険の契約内容を確認し、獣医さんにも保険が使えるかどうかを確認してもらうと良いでしょう。
検査結果が出るまでの期間ですが、プリックテストは15〜20分ですが、血液検査の場合は、採取した血液を検査機関に送ってからの診断になりますので、結果が出るまでに通常1〜3週間見る必要があります。
人間の診察や検査については、国によって費用が決められていますが、動物病院の場合は、病院ごとに設定することができます。
ですから、同じ検査をしたとしても病院によって価格が異なります。
ですから請求されてから、驚くほどの高額でびっくりしたり、他の病院にすればもっと安くてすんだと後悔することがないように、事前に電話などで確認してから受診されると良いでしょう。
※表示価格は記事公開時点の価格です。