犬のアレルギー検査費用は意外と高額!?検査の種類や保険適用について
mofmo編集部です。
花粉症を代表とするアレルギー!人間にとっても春の花粉は一大事ですよね!しかし、犬にもアレルギーがあるんです。 話せないからって知らないでは済まない?!飼い主なら知っておきたいアレルギーについてのあれこれです。
検査の手順
ここまで、犬のアレルギー症状と検査の種類や費用をみてきましたが、アレルギー症状が出ている犬にすぐにアレルギー検査が必要なわけではありません。
まず最初に医師による「鑑別診断」があります。
それに基づいて「除去食試験」などを行い、それでも症状が改善しなかったり、飼い主が原因を特定することを望む場合に検査と進むことになります。
鑑別診断
鑑別診断とは、飼い主が愛犬の情報を伝えて、その情報に基づいて、アレルギー以外の病気の可能性があるか、アレルギー検査が必要か、受けるならどんな検査が必要かなどを医師が判断することです。
当たり前のことですが、犬は自分の症状を言葉で伝えることができません。そこで、飼い主さんが愛犬に変わって医師に事細かに症状を伝えてあげる必要があります。
その際に、獣医さんが求めるのは5W1Hと呼ばれる、適切な診断を下すのに必要な情報です。
ご存知な方も多いとは思いますが、簡単に復習しておきましょう。
5W1Hとは、「What」「Where」「When」「Who」「Why」「How」です。
日本語にすると、「どんな症状」「どこで」「いつから」「犬種や年齢」「なぜ」「どのような」となります。
これらの内容を、正確に伝えれば伝えるほど、適切な診断と治療が行えるようになりますので、愛犬の異変に気づいたらすぐにメモを取りながら、情報収集を始めてください。
「What」では、普段の健康状態から、食欲の変化、便の頻度や様子、嘔吐の有無や回数など、異変を感じるようになった愛犬の症状をできるだけ具体的に伝えます。
「Where」では、家のかなで起きるのか、それとも散歩に行った時か、もしくは特定の場所を通ると症状が出るなど、どこでアレルギー反応を感じるかを伝えます。
それによって、ハウスダストが原因かそれとも花粉などの屋外のものが影響しているのか、アレルゲンとなるものを推察する助けになります。
「When」では、飼い主が症状に気づいたのはいつか、季節や天気など、特定の時期や温度の影響を受けているか、また時間帯はどうかなどを伝えます。
特に食後に症状が出る場合などは、食物アレルギーの可能性が高くなるので、食後何分、もしくは何時間後など時計を確認しながらメモを取りましょう。
「Who」では、対象はもちろん愛犬になるので、愛犬の年齢や犬種、血統などを伝えることができるでしょう。犬種によってなりやすい病気もありますし、年齢ゆえの症状もありますので、病気を判断するのに役立ちます。
「Why」では、飼い主さんから見て、アレルゲンだと思うものや、症状が出るようになったきっかけなどを話すことができます。
自分ではなぜかわからないので病院にきたという思いもあるとは思いますが、愛犬がいつもと違うと思うようになった理由や、気になったこと、愛犬が苦しそうにする時に見られる状況などを整理しておきましょう。
「How」では、今までの愛犬の健康状態や病歴を伝えることができます。治療したことがある部位や飲んだ薬の種類、ワクチンや検査なども含め、全ての病歴を伝えることも、正確な診断の助けになります。
これらのことを飼い主がお医者さんに的確に伝えるなら、鑑別診断がより正確なものになり、病名の特定の助けになったり、受けるべきアレルギー検査の種類や項目を限定することができます。
愛犬の体の負担や、決して安くない検査費用の負担を減らすためにも正確な情報を伝えられるようにしましょう。
先ほど、検査費用が数万円になることをご紹介しましたが、獣医さんの多くは、ペットの治療費がかなり高額になり、「愛犬のために最善を尽くしてあげたいが、経済的に無理なこともある」という飼い主さんの複雑な心境をよく理解しています。
ですから、犬の症状に加えて、飼い主としての正直な気持ちや、経済的なリミットなどを率直に打ち明けるなら、その範囲内でベストな方法を提案してくれるでしょう。
納得のいく治療を受ける上で、医師との潤滑なコミュニケーションは欠かせません。
病気になった時に、信頼できるドクターに治療してもらうためにも、日頃からかかりつけの病院を作って、愛犬のこともよく知ってもらうようにしておくことも助けになるでしょう。
除去食試験
犬のアレルギー症状を発生させている大きな要因として、劣悪なドッグフードを長期間にわたり食べさせていることがあります。
安いドッグフードの多くは、犬がアレルギーを起こしやすい添加物や着色料などをたくさん使用していたり、タンパク源として病気の動物の肉や腐った魚のエキスを使用していることがあります。
そんなご飯をいつも食べているなら、健康を害するのは当然の結果とも言えますよね。
人間と同じで、犬の健康も何を食べるかに大きく依存します。
ですから、ドッグフードに入っている成分にアレルゲンがなくても、健康に悪影響を及ぼしていた可能性があるかもしれないので、今まで食べていたドッグフードをやめて、除去食と言われる特定のドッグフードのみを2ヶ月間食べさせます。
そして、2ヶ月間で犬のアレルギー症状に改善が見られたなら、一般的なドッグフードを7〜10日にわたり、少しずつ量を増やしながら食べさせます。
その際、些細な点までよく観察して、症状が戻ってないか、異変はないかを確認しながら行います。
万が一アレルギー症状が戻るなら、新しくあげたドッグフードに含まれる成分がアレルゲンとなっていることがわかるので、今度はそれを除去するのです。
そして、除去食+1種類という形で、アレルゲンを特定していきます。
例えば、除去食+牛肉、それが大丈夫なら、除去食+鶏肉、+サバなど、一種類ずつ試していきます。
除去食だけを与える2ヶ月間によって治療し体を回復させ、次に少しずつあげる食べ物によって、食物アレルギーがないか、アレルゲンは何かを特定し、それを避けるようにするというのが除去食試験の目的です。
手間と時間がかかる方法ですが、愛犬の健康の基本となる食事を見直す良い機会になります。
アレルゲンが食物出ないとしても、餌の質がどれほど犬に影響を及ぼすかを知ることができるので、全ての病気の予防や改善のためにもお勧めの方法です。
このように、アレルギー症状が気になって動物病院に連れて行くと、いきなり血液をとってアレルギー検査をしましょうとなるのではなく、獣医による鑑別診断が丁寧に行われ、食事などの改善を図ることが進められます。
それから、獣医が必要だと考えるアレルギー検査が進められることでしょう。
まとめ
人間のアレルギーもすぐに完治するというよりは、上手に付き合わないといけない場合が多いように、犬のアレルギーも、アレルゲンによっては生涯にわたり付き合わないといけない場合があります。
ですから、少しでも快適で快活な生活を送れるようにしてあげるためにも、一度はアレルギー検査を受けて、愛犬にとって、どんなものがアレルゲンとなるのかを把握しておくことをお勧めします。
検査費用は、シンプルなもので約20,000円、詳細なものになると70,000円ほどと高額ではありますが、生涯にわたる健康を守るための初期費用、一時的なものと考えることができます。
検査によって、100%といかなくても、避けるべき物や気をつけてあげるべき物がわかるなら、その後の暮らしがどれほど快適になるかを想像して見てください。
ドッグフード選びや散歩のコース、シャンプーの回数など、日々の暮らしの中で、はっきりとした指針を見つけることができるのです。
また、アレルゲンの影響で、その後かかるであろう治療費やストレスのことを考えるとむしろ安く抑えられると考えることもできるでしょう。
※表示価格は記事公開時点の価格です。
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検査費用にびっくり。これだけの額を一回で出すのは難しいので、今以上にもっと節約をして、費用の工面をします。一瞬高いと感じたんですけど、愛犬の今後のことを考えてみたら、別に高くはない額であるって思えました。
アレルギーを持っているかどうかを飼い主が把握できていないと、アレルギーの原因となる食材を食べさせてしまう可能性が高まりますから、早いうちに検査をしてあげるべきかなぁと。検査して、アレルギーがわかれば、ちゃんと対応できると思います。
検査の種類にとっては七万円もかかるんですね。まさかそこまで高額だとは思ってもみませんでした。費用はすごくかかりますが、アレルギーがあるかどうかを知るために必要ですし、もしアレルギーがあるならそれに応じたケアが必要になるので、受けさせるべきでしょうね。
アレルギー検査をしっかりやろうと思うとなかなかお金がかかるんですね。
粗悪なドッグフードを食べさせているとアレルゲン反応が出るようになってしまうというのを見てショックです。
美味しそうに食べているので問題はないかと思っていたのですが、人間がコンビニのご飯ばかりを食べているような状態なんですね。
アレルギー検査は初めは少し不安ですが、なんてことないですよ。動物病院の方はプロなのでいろんなタイプのワンちゃんを日々診てくれています。本当に知らなかったでは済まされないので、しっかりと検査のことを知っておく必要がありますよね。