ぺろぺろされると可愛い、猫が舐めてくるのはこんな理由がある！

猫はどんな理由で舐めてくるのか

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一概に愛情表現といっても、猫が表したい気持ちは様々です。

今回は、代表的な幾つかのパターンに分けて、猫が舐めてくる状況とその気持ちについて解説します。

1.「ありがとう!」という感謝の気持ち

猫を撫でていたり、ブラッシングをしてあげていると、飼い主の手などを舐めてくる事があります。

猫には、仲良しの猫同士で毛繕いをし合う習慣がありますが、同じ感覚で飼い主を舐めているようです。

その時の猫の気持ちとしては、「奇麗にしてもらったから、お礼にあなたも奇麗にしてあげる!」という感謝の気持ちがこもっています。

仲間だと信頼した相手にしか行なわない習慣なので、愛猫から信頼されている証拠です。

また、舐め合うという行為が、猫にとってのコミュニケーションなので、毛繕いしている時に舐められると、「この猫も舐めて欲しいんだろうな」と思って、舐め返すというケースもあるそうです。

それで、猫が毛繕いしている時に可愛いなと思って撫でると、猫としては「この人もわたしに舐めて欲しいんだ」と勘違いしてしまうようです。

真面目で大人しい性格の猫ほど、律義に舐め返してくる傾向が強いので、猫が自分で毛繕いをしている時には、あまり邪魔をせず、優しくそっと見守ってあげるようにしましょう。

2.「ちょっとご主人様臭いな・・」という気持ち

猫はとてもにおいに敏感です。飼い主さんのにおいも覚えています。

自分ではあまり気付かないかもしれませんが、猫にとっては、飼い主さんがお出かけから戻ってきた時に、いつもと違うにおいがするのが、気になります。

その為、いつもと違う匂いがすると、本物の飼い主か確認したり、危険がないかどうかチェックする為に、近づいてきて舐める事があります。

外出先から戻った飼い主に、自分の知らない匂いがいっぱいついている事を嫌っているのかもしれません。

特に、外で浮気をして、他の猫をなでたりした時には、嫉妬していると言う事もあります。

3.「汚れているから奇麗にしてあげるよ!」という気持ち

猫はとっても綺麗好きです。汚れがとっても気になります。

猫が特定の部分を執拗に舐め続ける時、その部分に猫にとって気になるものがついているという可能性が高いです。

例えば、香水や化粧などいつもと違う匂いがすると感じると、「変な臭いがするよ」心配して、また、「奇麗にしてあげたい」と感じて、舐めてくるケースもあります。

中でも特に猫が執着するのが、保湿クリームなどの香りが強く、べたべたするものです。

冬の乾燥した時期は、体中に保湿クリームをしようする人も多いですし、一日中体に付着した状態です。

猫にとってはこのクリームの匂いが気になり、ペロペロなめてしまいます。

多くの保湿クリームは、人間の皮膚にやさしく安全な成分で作られていますが、それはあくまで、人間が皮膚に使用する事を想定した安全性です。

当然ですが、猫が舐めた場合の安全性は一切想定されていません。

また、一部のハンドクリームには、「アロマオイル」が使用されていますが、猫の体はアロマオイルを分解する事が出来ません。

猫にとって毒となってしまう事があり、悪い影響を与えてしまう事が確認されています。

加えて、保湿クリームには「保存料」、「香料」、「ハイドロゾール(芳香蒸留水)」などが使用されている場合があります。

いずれも、猫の健康に対する安全性には疑問があります。

それで、化粧や香水、保湿クリームなどを使用している時に猫が舐めてくる場合は、なるべく止めさせるようにしましょう。

また、一部のハンドクリームなどは、赤ちゃんが食べても健康に問題が生じないよう、100%食品由来の成分で製造されています。

どうしても、舐めてきてしまう猫を飼っている場合には、そうした安全性の高い保湿クリームを使用するようにしましょう。

4.「かまって欲しい!」という甘えたい気持ち

夜に眠っている時に、ベッドや布団に愛猫が入ってきて、ゴロゴロと喉を鳴らしながら顔や体を舐めてくる事があります。

猫は夜行性なので、人間が寝てしまった後、夜中に急に遊びたくなってしまう事があります。 そんな時、飼い主にかまって欲しくて舐めてきます。

「飼い主に甘えたい!」という、とても可愛い理由から舐めている訳ですが、飼い主としては嬉しく感じる半面、いつも猫に付き合って起きていると、寝不足になってしまいます。

また、猫が舐めてくる場所として一番多いのが「手」です。猫は長年人間と接してきた経験上、人間の手を舐めると頭を撫でて可愛がってくれるという事を学習しています。

加えて、人間が猫を可愛がる時、手を使って頭や体などを撫でるのが一般的です。 それで、猫にとって人間の手は、自分の事をかまってくれる大好きな存在です。

その為、自分の事を撫でて「かまって欲しい」と人間にアピールするために、手を舐めてくる事があります。

5.「敵意は無いので優しくしてね!」という気持ち

臆病な猫に限定して見られる行動ですが、一部の猫は会って間もない人間に近づいてきて舐める事があります。

見知らぬ猫が急に心を開いてくれたと嬉しくなってしまいそうですが、残念ながら、少しの時間で急に親密になれるほど、あなたが猫に好かれている訳ではありません。

臆病で人懐っこい猫に見られる特徴で、「わたしには、あなたに対する敵意は無いので、わたしにも優しくしてね」という気持ちが表れています。

猫は警戒心を抱いた時に、逃げたり隠れたりするだけでなく、自ら進んで人の前に表れて、交友を深めることによって驚異を少なくしようとする、外交上手な一面があります。

内気でシャイな性格の猫が多い為に、どんなに人懐っこい猫でも、実は心の中ではビクビクしているのかもしれません。猫なりに心を開いて、勇気を振り絞って人間に媚びてきているので、とりわけ優しく接してあげるようにしましょう。

6.「しょっぱくておいしいな・・」という気持ち

時折、飼い主でもびっくりするほど、猫が舐める事に執着してくる事があります。 あまりにもしつこく舐めてくるので、振り払おうとしても、執拗に舐めてくるケースです。

一概には言えませんが、5分以上の長時間、猫が人間を舐めてくる場合は、舐める事自体が目的ではなく、人間の皮膚に付着している「塩分」や「油分」を摂取する事を目的として舐めている可能性が非常に高いです。

猫はとっても塩分が好きです。 猫の食生活について考えてみると、猫の好物と言われるのは、「かつおぶし」や「しゃけ」など、塩分が多い食べ物です。

市販のドッグフードなど、栄養素が計算されているキャットフードを与えていれば、栄養学的に塩分や油分が不足してしまうと言う事は無いので、猫が執拗に舐めてくるとしても、塩分不足を過度に心配する必要はありません。

しかし、あまりにしつこく舐められるのも困りますし、無理に止めさせて、猫との間に微妙な空気が流れるのも、飼い主としては悲しいものです。

塩分を欲している猫は、ウェットフードを好んで食べる傾向があるので、普段ドライフードを与えているとしても、ときどき猫缶やおやつなどを与えて、食生活に変化を持たせると、猫も喜んでくれるでしょう。

7.「わかってくれよ・・」と何かを訴えたい気持ち

猫は人間としゃべる事が出来ないので、「ご飯が食べたい」、「遊んで欲しい」、「抱っこして欲しい」など、お願いしたい事があっても上手に伝える手段があまりありません。

例えば、朝にベットにのぼってきて、飼い主の顔を舐めて起こそうとする猫がいます。

飼い主であれば「お腹すいちゃったんだな」とか「起きて一緒に遊んで欲しいんだな」と、猫ちゃんの気持ちをだいたい察する事が出来るのではないでしょうか。

猫は首や顔を舐めると、効果的に人間を起こす事が出来ると分かっているので、飼い主に何かをお願いしたい時に舐めようとするのです。

飼い主に甘えて頼ってきているので、猫ちゃんの気持ちを察してあげましょう。

8.「お母さんが恋しいな・・」と昔を懐かしむ気持ち

誰しも子供の時期は、親に身の回りの事を全てしてもらいます。 猫も同じで、子猫の頃は母猫に全身を舐めてもらい、毎日体を奇麗にグルーミングしてもらっていたのです。

自分で身繕いできるようになっても、昔の幸せな記憶を思い出して、急に誰かに甘えたくなる事があります。

そんな時、自分が信頼していて、甘える事ができる人間に対して、ペロペロ舐めてくるのです。

愛猫が「お母さんが恋しいな・・」、「昔みたいに優しく毛繕いして欲しいな・・」と少しセンチメンタルに感じている訳なので、いつも以上に優しく頭を撫でてあげるようにしましょう。