「サイエンスダイエット・プロ」は愛猫に安心して与えられる?詳しく解析
mofmo編集部です。
「サイエンスダイエット・プロ」は様々な健康ニーズに応えたラインナップとなっています。より健康を意識したフードということですね。今回は「サイエンスダイエット・プロ」の原材料や成分を徹底分析して、愛猫に安心して与えることができるフードかどうか検証してみましょう。
「サイエンスダイエット・プロ」の原材料と成分
では早速サイエンスダイエット・プロの原材料と成分を分析していきたいと思います。
今回は一般的な「サイエンスダイエット・プロ健康ガード活力1~6歳」を見てみたいと思います。
原材料は以下のとおりです。
チキン、小麦、大麦、マイロ、トウモロコシ、コーングルテン、動物性油脂、チキンエキス、ビートパルプ、植物性油脂、亜麻仁、オート麦ファイバー、リンゴ、ブロッコリー、ニンジン、クランベリー、エンドウマメ、ミネラル類(カルシウム、ナトリウム、カリウム、クロライド、銅、鉄、マンガン、セレン、亜鉛、ヨウ素)、乳酸、ビタミン類(A、B1、B2、B6、B12、C、D3、E、ベータカロテン、ナイアシン、パントテン酸、葉酸、ビオチン、コリン)、アミノ酸類(タウリン)、酸化防止剤(ミックストコフェロール、ローズマリー抽出物、緑茶抽出物)となっています。
では詳しく見てみましょう。
肉
undefined/shutterstock.com
サイエンスダイエット・プロの第一原材料を見てみると「チキン」が使用されています。
肉食動物の猫にとって一番必要な栄養素である動物性たんぱく質がメインになっていることは高く評価できる点です。
チキンは高たんぱくでありつつ消化吸収がよく、嗜好性も高い肉です。
公式サイトを見てみると、品質の良いものを使用しているということで、チキン生肉を使用しているとなっています。
しかし「チキンエキス」という表記が気になります。
○○エキス、○○ミールというのは愛猫家が避けたいとする原材料の一つと言われています。
サイエンスダイエット・プロで使用している「チキンエキス」というのも、これだけでは鶏のどんな部位を使用しているか不明なので、もしかしたら破棄するような部位が使用されている可能性も否定できません。
例えば食用として取り除いた残りの部分である鶏のとさか、くちばし、骨、羽根、血液、足などを乾燥粉砕して使用している可能性もあります。
当然こうした粗悪な部位は栄養価も低く、消化にも良いとはいえません。
サイエンスダイエット・プロは天然素材を使用しているとのことですので、そこまで粗悪な原料を使用しているとは思いませんが、どんなものを使用しているかはっきりしていないところは、少々不安が残りますね。
穀物
第二原材料以下「小麦、大麦、マイロ、トウモロコシ、コーングルテン、オート麦ファイバー」があります。
かなりたくさんの穀物が使用されていることがわかります。
これは少し残念なことです。
というのも肉食動物である猫は穀物の消化吸収を苦手としています。
猫は穀物を消化するための「アミラーゼ」という酵素がないので穀物の消化吸収ができないのです。
また穀物は腸内でゆっくり消化されるのですが、猫の腸は短いので穀物の消化には適していないのです。
ですから人間にとって大切な栄養素である炭水化物も、猫にとっては重要度が低い栄養素ということです。
猫は穀物をうまく消化できないため消化器官に負担をかけてしまい、特に「小麦やトウモロコシ」はアレルギーを起こしやすい食材ともいわれています。
サイエンスダイエット・プロには第二原材料に小麦が使用されていますし、トウモロコシ、コーングルテンも使用されています。
このことを考えると穀物アレルギーを持っている猫は食べることができないといえるでしょう。
今はアレルギーの症状がなくてもいずれアレルギーが発症することも考えられます。
油脂
次に見てみたいのが油脂の質です。
油脂は猫の健康的な皮膚や被毛の維持にかかすことのできない栄養素です。
また健康な脳や眼の成長にも欠かすことができません。
特に不飽和脂肪酸とも呼ばれるオメガ3脂肪酸やオメガ6脂肪酸は美しい毛並みや毛艶のサポートをしてくれますが、体内で生成することができない成分ですので、食事から摂取しなければなりません。
そんな大切な油脂ですが、サイエンスダイエット・プロでは「動物性油脂、植物性油脂」を使用しています。
これも少し残念な原材料です。
まず動物性油脂というのは、何の動物からとった脂なのかはっきりしていないので、品質がわかりません。
もしかしたら複数の獣から搾り取った脂をブレンドしているのかもしれませんし、食用として取り除いた本来なら破棄するような部位を粉砕して搾り取った脂や、病気の家畜、死んで腐りかかった家畜の肉から搾り取った脂が使用されている可能性もあり得るのです。
こういった脂は品質が良くないため、酸化が早く加工段階で大量の酸化防止剤が添加されるのが一般的です。
植物性油脂というのも同じことが言えます。
どんな油が使われているかわからないので、もしかしたらレストランで使い古された本来になら破棄にするようなオイルをろ過して使用していることも考えられます。
いずれの場合も加工段階で使用される酸化防止剤は、原材料欄への記載が義務ではないので、どれだけ強力な酸化防止剤が使用されているかわかりません。
こういったことから「動物性油脂、植物性油脂」などあいまいな表記は危険だということです。
本当に安心できるキャットフードの場合は「鶏脂、サーモンオイル、キャノーラ油、ヒマワリオイル」などどんな油を使用しているのかはっきり表記しています。
ビートパルプ
さらに気になる原材料は「ビートパルプ」です。
ビートパルプとはサトウダイコンから砂糖を搾り取った残りカスのことで、食物繊維補給として使用されています。
ビートパルプはうんちをかためる働きがあるため、飼い主からしたらうんちの処理が楽に感じることでしょう。
しかしビートパルプはおすすめしたくない原材料の一つです。
なぜなら猫は水分をあまりとらないので、ただでさえ便秘になりやすいのですが、ビートパルプはウンチをかためる作用があるため、ビートパルプの摂取によりますますうんちがかたまって便秘になりやすくなる可能性があるのです。
また猫はうんちの状態で体調の変化を知ることができますが、下痢をしていてもビートパルプの作用で固まっていたら体調の変化に気づくことができません。
つまり猫の体調の変化にも気付きにくくなります。
もう一つの理由は、残留薬剤の可能性です。
サトウダイコンから砂糖を搾り取る際に硫酸系の薬剤を使って搾り取ることがありますが、この場合ビートパルプにわずかではありますが薬剤が残留する可能性が出てきます。
この残留薬剤の働きで、うんちがしたいという信号がうまく脳に伝わらず、便秘の原因になっているともいわれています。
こうした理由からビートパルプはあまりおすすめできないのです。
添加物
サイエンスダイエット・プロは「合成添加物」を使用していません。
市販のキャットフードによく見られる、発がん性やアレルギーなどの健康リスクがある合成の着色料や保存料などが一切使用していません。
サイエンスダイエット・プロではこういった危険な合成添加物は使用しない代わりに、天然由来の安全性の高いものを使用しています。
例えば、酸化防止剤としてミックストコフェロール、ローズマリー抽出物、緑茶抽出物を使用しているので、安心して愛猫に与えることができます。
成分
ではサイエンスダイエット・プロの成分を見てみましょう。
以下のとおりです。
たんぱく質34.7%以上、脂質21.9%以上、粗繊維1.7%以下、炭水化物35.0%以下、マグネシウム0.085%以下、オメガ3脂肪酸0.53%以下、オメガ6脂肪酸4.36%以下、エネルギー404.4kcal/100gとなっています。
たんぱく質脂質ともに十分な量が摂取できます。
質の良いチキンを使用しているということですが、穀物の含有量も多く、炭水化物も35%ということでかなり高めになっているので、たんぱく質の質が植物性たんぱく質の量が多いのではないかと思われます。
炭水化物の量が多いということは、消化が難しくなりますし、糖質の取りすぎによる肥満の可能性も出てきます。
マグネシウム量が0.8%と抑えてあるので、尿のpHを管理できます。
オメガ3、オメガ6脂肪酸のバランスも良いので、健康な皮膚と美しい毛並みや毛艶のサポートも期待できます。
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