
たくさんの猫に囲まれて暮らしたい!多頭飼育ってどんな感じ?

mofmo編集部です。
猫好きならたくさんの猫に囲まれてもふもふしながら暮らすのは夢ですね。実際、複数の猫を飼うというのはどういう感じなのでしょうか?メリットにはどんなものがあり、デメリットにはどんなものがあるのでしょうか?また猫を多頭飼育することで起こる多頭飼育崩壊についても今回はまとめました。

猫の「多頭飼育崩壊」とは?事例も紹介

zatvornik/shutterstock.com
2~3匹の多頭飼いなら問題ありませんが、猫の多頭飼いで家が壊されるというトラブルが発生しています。よくテレビでも取り上げられる”猫の多頭飼育崩壊”が取り上げられているので、ご存知の方もいることでしょう。「頭飼育崩壊」とは、英語で「アニマルホーディング(Animal Hoarding)」といいます。犬や猫などのペットを多数飼育しているうちに繫殖を重ね、数が異常に増えて飼育することが不可能になる状態のことをさして使われます。そして、病的なほどに飼育できない犬や猫を飼っている人は「過剰多頭飼育者」と呼ばれ、英語では「アニマルホーダー(Animal Hoardier)」と言います。
実際、ここ日本でも多頭飼育崩壊は起きています。2つのケースを代表に、多頭飼育崩壊がどのようなものなのかみてみましょう。
ケース①猫2匹が80匹に増えた!
首都圏に住むあるご家庭は、ご夫婦と2人の子どもの4人家族です。この家庭は、猫80匹と一緒に生活しています。猫を飼う前まではごく普通の家庭でしたが、共働きをする夫婦が子どもがうまれたことをきっかけにマイホームを購入しました。では、どのように多頭飼いにより飼育崩壊が起きたのでしょうか?それは長女がオス猫とメス猫の2匹をもらってきたことがきっかけではじまりました。2匹は一家にすぐに馴染み、猫のおかげで家族の会話も増えたようです。3年後、2匹の子猫がうまれ、どちらもメス猫でした。不妊や去勢手術をすることは可哀想・・とそのまま飼育していたところ、1年もたたないうちに、1匹の猫が5匹子猫を産みました。この時点で、猫は9匹です。
さらにその1年後、3匹が出産し、一度に15匹猫が増え、合計24匹になります。不妊や避妊手術を検討し始めましたが、出費がかさむためすることができませんでした。その後も猫は増え続け、気づいたときには80匹まで増えていました。餌代だけでも月8万円という大きな負担額となりましたが、猫を手放すことは一切考えなかったようです。
しかし、近所からニオイに関する苦情が寄せられるようになり、地域のボランティアや動物保護団体のサポートが介入します。去勢や避妊手術を受けさせ、家の中の衛生状態を改善しました。これからも80匹の猫を飼育する必要はありますが、これ以上増えることはありません。早い段階で手術をするなら、多頭飼育崩壊にならずにすんだでしょう。
ケース②通報で分かった!猫40匹以上!
ある日、公営の住宅管理会社から、高齢の入居者のおばあちゃんのお宅で猫が40匹以上になり、においや鳴き声の苦情が周囲からあるので見に来てほしい、という連絡が入りました。問題のお宅へお邪魔すると、玄関にたどり着く前にアンモニア臭が漂っています。部屋に入ると、あちらこちらから猫が飛び出し、部屋の中は排泄物のにおいで充満しています。
飼い主は80歳くらいの、少し認知症がはいっていると思われるおばあちゃんでした。最初は2匹だったのに、そのうちどんどん増えてしまった・・と言います。おばあちゃんは生活保護を受けているため、1匹あたり30,000円近くかかる避妊去勢手術を受けることができなかったようです。翌日から猫の保護の開始がはじまります。
猫を1匹ずつ捕まえ、キャリーバッグの中に入れていくという作業と、家の中に溜まった排泄物を片付けたり、掃除などで約1ヶ月半、毎日通いつめました。その後、健康な子から里親募集をし、次々に決まっていきます。このように一人暮らしをしている高齢者も多く、最近は寂しさを紛らわすためにペットを飼っている方も増えています。気づいたときには部屋中に犬や猫だらけ・・というケースも珍しくありません。多頭飼育崩壊しないためにも、周囲に相談することや避妊去勢手術をするなら猫自身も幸せに過ごせるでしょう。
多頭飼育崩壊が発生する理由とは?

Koon MadzCat/shutterstock.com
上記の2つのケースを見ても分かるように、多頭飼育崩壊は、まず猫や犬などをペットを複数飼い、避妊や去勢手術しないで、自由に繁殖できる状態にしていることがきっかけで始まっています。もちろん繁殖が悪いということではありません。生まれた猫や犬の飼い主さんを見つけ、譲る事が出来れば全く問題ありません。
しかし、愛情があるがために、そのまま手元に置いたままで飼育すると飼育頭数がどんどん増えます。そして、生まれてきた猫や犬にも避妊や去勢手術しないため、さらに繁殖して数がさらに増えていきます。猫や犬が増え過ぎることで、衛生的な環境を整えることが難しくなったり、十分に餌を与えることができなくなってきます。
また、異常があっても費用がかかるため動物病院に連れて行けず、最悪の場合、病気が感染することもあり、猫にとって劣悪な環境が生まれます。 金銭的にも苦しいことはもちろん、生活環境を改善する事が出来なくなってしまうと、猫や犬を放置したまま引っ越して逃げてしまう人もいます。
多頭飼育崩壊を起こさないために注意できることとは?

VPales/shutterstock.com
多頭飼育崩壊は、ペットたちにとっても不幸なことです。では、ペットだけでなく、周りの人々にも迷惑をかける恐れがある多頭飼育崩壊を起こさないためには、何を注意すればよいのでしょうか?
避妊や去勢手術をすること
猫や犬は、避妊や去勢手術をしなければ、どんどん繁殖していきます。”かわいそうだからで・・”とか、”お金がかかるから・・”という理由で手術をしない飼い主は、その後、猫や犬がもっとかわいそうな状態になる可能性があること、その後もっと費用がかかることなどをしっかり理解する必要があります。多頭飼育崩壊を起こさないための一番の予防策は、避妊や去勢手術を適切な時期に行うことと言えます。
猫を飼育することをよく考えること

microcosmos/shutterstock.com
猫を飼う時には、暮らす場所が必要なことはもちろん、ごはんやおやつ、医療などたくさんの費用もかかります。”猫と一緒に暮らしたい”、”すでに愛猫がいるけどさらに飼いたい!”という場合は、まずシミュレーションしてみることができるでしょう。毎日のごはん代や、猫砂などの費用、病気や怪我をした時の医療費など、どのくらいかかるでしょうか?計算してみましょう。猫が増えれば増えるほど、それだけの場所やごはん代、治療費もさらに必要となってくることをよく検討しましょう。
まとめ
猫を多頭飼いすることは、多くの猫好きのみなさんの夢のひとつかもしれません。
多頭飼いにはメリットもありますが、デメリットもあります。 また、注意していないと多頭飼育崩壊を起こしてしまう可能性もあります。
猫などのペットを飼う際には、人間の家族だけでなく、猫たちも不自由なく暮らせるかどうかをしっかり判断してから家族として迎えいれるようにしましょう。またやむを得ず猫を保護する場合は、ボランティアや動物病院など頼れるところ相談し、個人で問題を抱えこまないようにすることも大切です。猫も大切な生き物です。将来も見据えた猫の幸せを考えること忘れないようにしましょう。
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