梨を犬にもあげて大丈夫?梨に含まれる栄養素と犬に与える影響

梨を犬にもあげて大丈夫?梨に含まれる栄養素と犬に与える影響

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mofmo編集部

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梨って、シャキシャキしていて甘くて水分も多く、食べやすい果物です。 果物を食べていると愛犬が羨ましそうにこちらを見ていたりしませんか? しかし、梨ってあげてもいいのでしょうか?今回は、梨のことについてお話していきます。

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犬に梨を与える時の注意点を見てみよう!

golden retriever dog holding a basket outdoors in autumn

otsphoto/shutterstock.com

犬に梨を与えても問題はありません。しかし、犬に梨を与える際に、注意する点が幾つかあります。

梨の皮・種・芯

梨の皮の部分は、硬いため食べづらいでしょう。また、梨の皮には農薬などが付着していますので、梨の皮はきちんと取り除いてから犬に与えた方が良いでしょう。

不安ならば、厚めに梨の皮をむくならば、安心して愛犬に食べさせることができます。また、梨に含まれる皮や種、芯は消化されにくいものです。梨の種は硬いので、食べてしまうと胃や腸が残ってしまいます。そうなると、下痢や嘔吐、腸閉塞などになる可能性が生じるでしょう。

さらに、梨の種は、シアン発生性配糖体が含まれています。シアン発生性配糖体を多く摂取するならば、血中酸素が欠乏する恐れがあります。梨だけでなく、シアン発生性配糖体は桃やリンゴ、梅にも含まれています。そのため、それらの種などを愛犬が食べたりしないように注意し、種を取り除いてあげる必要があります。間違って食べないように気を付けましょう。

梨は加熱しない

梨の中に多く含まれている成分のカリウムは、老廃物を排出してくれます。しかし、カリウムは熱に弱いです。そのため、梨を加熱しないでそのままを愛犬に与えることがオススメです。

梨だけでなく、どんな生の食材も、ビタミンや酵素といった栄養があります。しかし、加熱することにより、水溶性のものは栄養が流れてしまうことがありますし、成分が壊れてしまうこともあります。梨の中に含まれているビタミンも生の梨により、摂取することが可能です。愛犬に梨をフードプロセッサーでペースト状にする際は、フードプロセッサーを回転しすぎて、熱が入らないようにします。

梨を小さく刻む

梨を人間が食べる時は、何等分化の大きさでカットし、少しずつ何口かで食べていきます。しかし、犬に同じ大きさの梨を与えるならば、一口で食べてしまう可能性があるでしょう。そうすると、大きい梨のままお腹に入ってしまいますので、消化に時間がかかってしまいます。

そして、梨は消化しにくい細胞の石細胞が多く含まれているため、消化が良いとは言えない果物です。梨の成分が結晶化し、細胞壁に蓄積されることによって石細胞になり、シャリシャリという梨の食感を味わうことが可能になります。ですから、愛犬に梨を与える際は、梨を小さく刻んで与えるのがオススメです。梨は消化が悪いですが、少量の梨を与えるのは問題ありません。

しかし、梨を多く与えると消化ができずに便が緩くなり、下痢になる犬もいますし、嘔吐する犬もいるようです。小型犬は、梨が小さく刻まれていないと、喉に詰まらせる可能性があります。ですから、噛んで梨を食べることができないような大きさの場合は、梨をすりおろして食べさせるか、フードプロセッサーで梨をペースト状にして与えると良いでしょう。

他のフルーツと比較しても梨は少し硬めです。喉にうっかり詰まらせることがないように小さめにカットするなどするならば、安心です。そうすれば、体内に吸収しやすく、食べやすいでしょう。

たくさん食べないようにする

梨は犬に与えても問題はありませんが、梨を犬にたくさん与えてはいけません。梨はカロリーが低い果物ですが、毎日食べさせないようにします。なぜなら、梨を食べ過ぎてしまうならば、下痢や軟便になるケースがあるからです。

元々、お腹が弱い犬の場合は、梨を与えない方が良いかもしれません。また、カリウムや糖分を多く摂取するならば、愛犬が腎臓病や肥満になる可能性が高くなります。そのため、梨を犬に食べさせる時は、少しにしましょう。また、梨を食べ過ぎると、おしっこの回数が増えます。そのため、体重5㎏の犬は1日約20gと考えると良いでしょう。愛犬の便の状態を確認しながら梨を与えることが必要です。

20gの梨と言っても、どれくらいなのか分からないと感じるかもしれません。梨が中サイズの場合は、種や芯、皮を除き、12分の一くらいの大きさになります。

犬の大きさは、大型の犬や小型の犬など様々なので、1日の食事量の約10%ほどを与えることができます。つまり、愛犬に1日100gのドッグフードを与えているならば、約10gほどの梨を与えることが可能ですし、一日200gのドッグフードを与えているならば、約20gを与えることができると考えることができるでしょう。

梨をおやつとして犬に与えたり、食事として与えることができます。食べさせる量に気を付けてあげれば、愛犬も歓ぶことでしょう。

未成熟の梨は食べさせない

梨の中でも収穫時期に収穫したものではない、若い梨を食べてはいけません。なぜなら、収穫前の梨は、アミグダリンという成分が含まれているからです。梨は成熟していれば心配はいりませんが、未成熟の梨の場合、愛犬にとって毒となる成分が含まれています。

アミグダリンという成分は、犬が中毒を起こす危険性があるものです。収穫時期に梨狩りなどに行き、まだ成熟していない梨を愛犬に与えないように気を付けます。しかし、成熟された梨を与えるならば、問題ありません。果物屋さんや、スーパーマーケットで売られている梨であるならば、成熟していますので、安心でしょう。

アレルギー反応

まれにですが、犬の中には梨にアレルギー反応を出すケースがあります。アレルギー反応を出す場合、体がかゆがったり、嘔吐、下痢、じんましん、湿疹、元気がなくなったりします。そのため、梨を愛犬に初めて食べさせる際は、少量を食べさせて変化がないか確認するようにしましょう。

常温で食べさせる

梨を冷やして食べると美味しく感じます。冷たい水分が体内に入ることによって、体を冷やしてくれます。しかし、犬の場合は冷やした梨を与えると、下痢を引き起こす原因になります。

私たち人間も冷たいものを多く摂取するならば、お腹を冷やします。同じように、犬も下痢になってしまう怖れがあるため、梨は冷やさずに常温で食べさせましょう。

食べた後は

また、梨は食べて分かるように、甘く、糖分が含まれています。ですから、梨を食べたら愛犬の歯を磨くようにしましょう。

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