犬ににんにくを食べさせるのは有りなのか?無しなのか?!犬に与える影響とは

犬ににんにくを食べさせるのは有りなのか?無しなのか?!犬に与える影響とは

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人間にとっては健康食品である「にんにく」ですが、ワンちゃんにとっては中毒を引き起こしかねない危険な食材と考えられています。ワンちゃんが「にんにく」を食べるとどんな影響があるのでしょうか。また万が一「にんにく」を食べてしまった場合どんな対処をすると良いでしょうか。詳しく解説していきます!

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にんにくを犬に食べさせるのはNG?

犬とにんにく

Veronika 7833/shutterstock.com

さまざまな「サプリメント」に配合されていることから分かるように、「にんにく」には健康に役立つ栄養素がたくさん詰まっています。疲労回復や滋養強壮だけでなく、ガンの抑止効果など、多岐にわたる用途で長年重宝されてきました。

わたしたち人間にとっては大切な健康食品である「にんにく」ですが、ワンちゃんにとっては危険な食材と考えられています。ワンちゃんが「にんにく」を食べるとどんな影響があるのでしょうか。

今回の記事では、まず「にんにく」にはどんな成分が含まれていて、どんな効果が期待できるのかをご紹介します。また、ワンちゃんの体内に「にんにく」が及ぼす影響についても解説します。

さらに、「にんにく」による愛犬の健康被害を防ぐ方法や、うっかりワンちゃんが「にんにく」を食べてしまった時の対処法についても取り上げていきます。

「にんにく」とは

大量のにんにく

Marian Weyo/shutterstock.com

「にんにく」は、ユリ科ネギ属に属する植物です。たまねぎと同じネギ属に分類される仲間で、西アジアが原産とされています。日本には平安時代に中国を通して伝来したとされています。

「にんにく」には、大きく分けると「オオニンニク」と「ヒメニンニク」がありますが、一般的に「にんにく」と聞いてイメージされるのは「オオニンニク」のことです。

古くから健康に良い食材として知られ、香辛料としてだけでなく、強壮剤として使用されてきました。肉料理との相性も良く、特に西洋では「にんにく」を粉末状にした「ガーリックパウダー」が調味料として広く浸透しています。

「にんにく」には、血行を良くし、体を温めて冷えから体を守る効果があります。特に風邪を引いた時には、悪寒の症状を改善し、解熱作用があるので重宝します。

さらに「にんにく」には強い抗菌作用があり、腸内環境を整えるのに役立ちます。胃液の分泌を良くし、食欲を増進させる効果も期待できます。腸内環境の改善により、体内の消化吸収を高め、食欲不振の改善や胃もたれの緩和にも役立ちます。

「にんにく」に含まれる成分について

にんにくに含まれる成分

Danijela Maksimovic/shutterstock.com

「にんにく」には健康に役立つ成分がたくさん含まれています。例えば、硫化アリルの一種である「アリシン」という成分には、体内の免疫力を強化する働きがあります。

この「アリシン」という成分は、悪玉コレステロールを減少させ、善玉コレステロールを増やします。また、血糖値を下げたり、血圧を適正に保ったりする作用があり、血液をサラサラにする働きまであります。

また「アリシン」には、体内においてビタミンB1と類似した働きがあり、疲労回復や滋養強壮も期待できます。

生の「にんにく」には「アリイナーゼ」という酵素が含まれています。この「アリイナーゼ」が、同じく「にんにく」に含まれている「アリイン」と反応することで、刺激性の強い「アイリン」が合成されます。

この合成された「アイリン」をオイルに溶かして分解、結合させると「スルフィド類」になります。そのように「スルフィド類」に変化した物質の一つが、「ジアリルトリスルフィド」と呼ばれる成分です。

この「ジアリルトリスルフィド」という成分には、がん細胞の増殖を抑制し、がん細胞を正常な細胞に戻す働きが確認されています。

実際、アメリカ国立がん研究所が作成した「がん予防が期待される食品ピラミット」において、「にんにく」はもっとも予防効果が期待される食品とされています。

また、前立腺がん細胞に「にんにくエキス」を加えた実験において、がんの増殖を抑制する働きが確認されています。

加えて、「にんにく」のオイルから発見された「メチルアリルチリスルフィド」には、血液中の血小板の塊を抑える働きがあります。そのため、脳卒中や心筋梗塞動脈硬化など、命の危険がある病気を予防する効果が期待されています。

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