猫がバナナを食べても大丈夫!正しいバナナの与え方や注意点について説明します!
猫にバナナを与えるのはよくないというお医者さんもいれば、バナナは健康にいいので積極的にあげるべきだというお医者さんもいます。本当のところはどちらなのでしょうか?今回は、ネコちゃんにバナナをあげていいのか、あげる際の注意点などをまとめてみました!
ネコちゃんにバナナをあげる時の注意点
catinsyrup/shutterstock.com
バナナがネコちゃんにとって悪いものではないと分かりました。しかし与える際には気をつけなければいけないことがあります。
そのままあげない
バナナをそのままあげてしまうと、喉に詰まらせてしまう危険がありますので、出来るだけ小さくカットしてあげましょう。
できたらバナナをすりつぶしてみたり、ミキサーがあればジュースのようにドロドロにしてあげたりして与えるなら、消化の助けにもなるのでオススメです。
牛乳をかけない
バナナに牛乳をかけてすりつぶしてあげるという飼い主さんがたまにいます。しかしネコちゃんは牛乳に含まれている乳糖を分解できない体質の子が多いので、人間用の牛乳を飲んでしまうと胃腸が悪くなってしまい、下痢や嘔吐の原因になることがあります。
ですから、どうしてもバナナだけでは物足りないという子にはヨーグルトをかけてあげるのがいいでしょう。ヨーグルトは乳糖が分解されていますので、乳糖不耐症のネコちゃんでも嘔吐や下痢を引き起こすことは稀です。
しかし個体差がありますので、ヨーグルトをあげる時には少しづつあげながら様子を見てください。
たくさんの量をあげない
人間にとっては一本はすぐに食べ終わってしまう量ですが、ネコちゃんにとっては多いといえます。
たしかにバナナは沢山の良い効果がありますが、食べすぎると良くない成分もあります。例えば糖質です。バナナには糖質が多く含まれています。その為、沢山の量を長期に渡って与え続けると肥満になってしまいます。そうなると、糖尿病になってしまうリスクがぐんと上がってしまうことになります。
バナナには炭水化物も約23グラム含まれています。ネコちゃんはもともと肉食動物ですから炭水化物を体内で消化吸収することが困難です。
キャットフードの中には、グルテンフリーでない場合には炭水化物が約30パーセントほど含まれているようです。その為、キャットフードを食べて、さらにバナナまで食べてしまうと、ネコちゃんにとって本来不要である炭水化物をかなりの量摂取してしまっているということになります。
また、バナナにはタンパク質がほとんど含まれていません。肉食動物にとって必要なのはタンパク質です。タンパク質を十分に取れていないのにお腹は満たされてしまうと、本来取るはずのタンパク質を食べずに満足してしまうということもあり得ます。
こうしたいくつかの理由から、沢山の量を与えるのではなく少量を与えることにしましょう。
皮をむいてからあげる
バナナの皮まで間違えて食べてしまうと、皮がお腹の中で詰まってしまうかもしれません。そうなると、下痢や嘔吐、最悪の場合には腸閉塞になり、かなり辛い思いをさせてしまうことになりかねません。腸閉塞になったら手術も必要になりますので、ネコちゃんにとってつらい経験となってしまうでしょう。
またバナナの皮には、長期間保存ができるように殺虫剤や農薬がかけられていることもあります。バナナの皮を食べなくても舐めただけでも危険です。そうした危険を避ける為にもバナナの皮はむいてあげることが必要です。
バナナの皮をむいた後はそのまますぐに捨てましょう。放置しているとネコちゃんがその存在にビックリしてしまい、不必要に怖がらせてしまうこともあります。
インターネットの動画などで、キュウリに驚いて飛び上がっているネコちゃんの映像を見ることがありますが、バナナの皮でも同じような反応が見られるそうです。ビックリして飛び上がっているわけですから、バナナの皮は放置せず早めに捨てましょう。
常温であげる
「猫舌」という言葉があるので、ネコちゃんにとっては熱い食べ物が苦手だというイメージがの方が強いですが、冷たい食べ物もネコちゃんにとっては体に良くありません。
冷蔵庫などでキンキンに冷えているような冷たいバナナをあげてしまったり、凍らせたバナナを与えてしまったりすると、消化器に刺激を与えてしまい悪い影響が出てしまうこともあります。バナナを与える時には常温で与えてください。
与えないほうがいいネコちゃんもいる
どんな時でもバナナをあげていいわけではありません。ネコちゃんの健康状態を考えて与えるようにしましょう。
例えば糖尿病になっていて薬を服用している場合、高齢になっている時、病気などで肝臓が弱っている時などは、健康状態を悪化させてしまう場合があるのでバナナを与えない方がいいようです。
特にバナナの栄養に含まれているカリウムを大量に摂取することで、高カリウム血症となる場合があり、最悪死に至る子もいるので特に注意が必要です。
アレルギーに注意する
バナナにアレルギー反応を示す子も稀にいますので、初めて与える時には少量を食べさせてからスタートしてください。与えた後しばらく様子を見られる時にあげるようにしましょう。
アレルギー症状としては、下痢や嘔吐、皮膚のかゆみ、元気がなくなる、目が充血するなどがあげられます。バナナを与えて数時間後にこのような症状が現れたらアレルギーの可能性がありますので、早めに動物病院に連れて行ってあげてください。その際には、いつ、どの程度バナナを食べたのかきちんと説明出来るようにしておきましょう。
食べ時を見極める
私たち人間にとって、バナナの食べ時というのは人それぞれです。バナナがまだ青っぽい方がいい人もいれば、黒くなりかけて柔らかい方が好きだという方もいます。ネコちゃんにとってはどうでしょうか?
あまり青っぽい時だと消化不良になってしまったり、硬いバナナだと喉に詰まらせてしまったりする可能性もあります。ですから、黒い斑点や茶色いバナナが最適な時期と言えるかもしれません。
シュガースポットと呼ばれる黒い斑点ができた熟したバナナは、免疫力をあげてくれる物質を増量する効果が期待できます。また、ブラウニングと呼ばれているバナナの皮が茶色くなったものは、ポリフェノールが増加することでそのような色になるようです。
その為、シュガースポットやブラウニングという状態になったバナナをネコちゃんに与えた方が栄養化は高いといえます。
では次に、そもそもネコちゃんはバナナが好きなのか?ということについて考えたいと思います。
ネコちゃんはバナナが好き?
pp1/shutterstock.com
ネコちゃんによってはバナナを好んで食べる子もいれば、バナナから逃げるほど嫌いな子もいます。その違いは何でしょうか?
嫌いな子にとっては、バナナの匂いが臭いと感じるようです。私たちも同じではないでしょうか?嫌いな食べ物の匂いは嗅ぎたくもないと思うのと同じでしょう。
ネコちゃんの食べ物の好みというのは、生まれてくる先天的な要因に加えて、生まれてからの環境によっても変わってきます。ネコちゃんの育った食事環境が、バナナを食べずキャットフードだけ食べてきたのであれば、バナナを美味しいとは思わないのかもしれません。
個体差もあり、同じ兄弟で同じように育ててきてもバナナを好きだったり嫌いだったりしますので、一概にこの理由ということは難しいようです。
では、バナナ以外にもネコちゃんに与えていい果物はあるのでしょうか?また、与えてはいけない果物は何でしょうか?次はその点を取り上げます。
ネコちゃんに与えていい果物とダメな果物
Kichigin/shutterstock.com
飼い主さんの中にはネコちゃん用のオヤツを与えているという方も多いでしょう。最近のネコちゃん用のオヤツは良く考えられていて、ネコちゃんが飽きないように、また健康維持できるように考えられていますね。
そんなネコちゃんのオヤツですが、たまには果物に変えてあげるならネコちゃんも喜ぶかもしれません。
ではまず、ネコちゃんに与えていい果物から見ていきましょう。
【与えてもいい果物】 ■リンゴ
リンゴは腸内環境を整えてくれる果物ですので、お腹の調子が悪い時や便秘気味の時に食べさせてあげるといいでしょう。
ただし、リンゴに含まれている食物繊維は肉食動物だったネコちゃんにとっては消化しにくい成分ですので、あまり多くの量を与えすぎないようにしましょう。
■イチゴ
イチゴはご存知のとおりビタミンが豊富な果物ですので、少量でもネコちゃんに必要なビタミンが摂取することができます。しかし、イチゴの甘酸っぱさを苦手とするネコちゃんもいますので、様子を見ながら与えてあげてください。
■モモ
水分が多い果物なので、水分補給目的で与えることができます。しかしモモの種は毒を含んでいるので注意が必要です。また糖度もかなり高いので、あげるときは少量にしましょう。
■ナシ
ナシもモモと同様に水分補給に最適です。ただし水分が多すぎるので、食べすぎると体を冷やしすぎてしまうという危険があります。ナシを与える際にも少量を心がけましょう。
■メロン
メロンも水分が沢山含まれていて、ネコちゃんが食べてもいい果物です。しかしカリウムが多く含まれている為に、摂りすぎてしまうと腎不全を引き起こす可能性があります。
■クランベリー
クランベリーに含まれている成分が、ネコちゃんの尿路の健康維持につながるということで話題を呼んでいます。サプリメントが発売されているくらい、効果を期待できるようです。しかしあくまで予防で与えることで効果が出るものであって、例えば尿石症になってしまった時にその石を溶かす効果はないようです。
他にも、キウイ、スイカ、ザクロ、ベリーなども食べられる果物としてあげられています。しかしこうしたものは個体差がありますので、ネコちゃんの様子を見ながら飼い主さん自身があげるかあげないかを判断してくださいね。
【与えると危険な果物】 ■マンゴー
私たち人間でも食べると痒くなる時があるように、ネコちゃんも食べたり触ったりすると痒くなったり、アレルギー反応を起こしたりする子がいます。漆に似たかぶれの成分がありますので注意が必要です。
■ミカン
ミカンの果肉は与えても問題はないとされていますが、柑橘系の匂いが苦手なネコちゃんもいます。酷い場合には匂いを嗅いだだけで吐き気を催すネコちゃんもいるようです。
また、ミカンの皮に含まれているリモネンと言われる成分は、ネコちゃんへの悪影響を及ぼすとされています。例えば、運動失調、手足の震え、皮膚のかぶれ、嘔吐などの症状を引き起こしてしまうようです。
■ブドウ
ブドウはネコちゃんにとって中毒症状を引き起こす原因となっているようです。理由は解明されていないようですが、急性腎不全を引き起こす可能性が高く、最悪の場合には死に至ると報告されています。幸い命を取り留めたとしても、慢性腎不全となり、一生その病気と付き合っていく必要が生じてしまいます。
■アンズ
アンズに含まれている「アミグダリン」という成分がネコちゃんにとって良くないようです。また、アンズ自体が小さいので喉に詰まらせてしまうう危険がありますので注意しましょう。
ネコちゃんに与えないほうがいい果物は、時の経過と共に変わっていくこともあります。去年まではあげてもいい果物だったのに、今年からが危険だという研究結果が示されるかもしれません。飼い主さんはそのような情報によく精通していくと共に、ネコちゃんには個体差がありますので、ネコちゃんの健康状態や体の大きさを考えながらあげてくださいね。
まとめ
今回はバナナがネコちゃんにとってあげてもいい果物なのかを考えました。
バナナ自体はネコちゃんにとって危険ではないですが、大量にあげすぎると体調不良の原因になってしまうことが分かります。飼い主さんは自分のネコちゃんにどのくらいあげるのか、よく見極めてあげてくださいね。
また、バナナ以外の果物をあげてもいいのかも知ることができましたので、参考にしながらネコちゃんとのステキな生活を送ってください!
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