猫が里芋を食べても問題ない?正しい与え方と注意点を解説していきます!

猫が里芋を食べても問題ない?正しい与え方と注意点を解説していきます!

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里芋は独特の粘り気があって煮物にするとおいしい野菜です。里芋が大好きという方も多いと思いますが、猫が食べても良い野菜なんでしょうか。猫に里芋を与えても良いのか、里芋を与える時のメリットや注意点などについて、この記事ではまとめていきます!

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里芋を猫に与えるメリットとは?

エサを手に取ろうとする猫

Africa Studio/shutterstock.com

里芋に含まれるいくつかの成分は、ネコちゃんにも総合的に良い効果を与えてくれるでしょう。では具体的に、ネコちゃんに里芋を与えるとどんなメリットがあるのでしょうか?いくつかご紹介したいと思います。

水分補給

意外かもしれませんが、里芋にはたくさんの水分が含まれています。里芋を与えることで水分もある程度補給することが出来るのです。

ネコちゃんの中には水をあまり飲みたがらない子もいることでしょう。そうした場合、飼い主としては水飲み場を増やしたり、キャットフードにお湯を加えたりすることで、できるだけ水分を取ってもらうようにするはずです。

しかし、食材自体に水分が多く含まれているのであれば、食事するだけで水分補給ができます。暑い時期には脱水症状に陥りがちですが、里芋を上手に用いることで水分補給できるというわけです。

芋類の中ではカロリー控えめ

ネコちゃんたちは食べるものによっては脂肪を蓄えてしまうことがあります。丸々と太ったネコちゃんを見たことがあるでしょう。見た目は可愛らしいのですが、肥満になってしまうと健康状態を考えてダイエットが必要になってしまいます。

健康で長生きしてもらうためにも、カロリー控えめの里芋を食べさせると良いかもしれません。里芋にはたくさんの水分とサツマイモと同量の食物繊維が含まれています。それなので芋類の中ではカロリーが低めなのです。

ネコちゃんに芋類をたくさん与えることは無いでしょう。それでも、もし芋類の中で選ぶとするならば、サツマイモなどの代わりに里芋を用いるなら、少しずつでもカロリーを減らしてあげることができます。

ネコちゃんにダイエットしてほしいなら、食事を急激に減らすべきではありません。少しずつ量を少なくしたり、量はそのままで食材を変更したりすることで、負担なく含まれるカロリーを減らすことができます。

日々の食事でカロリーを気にしてあげるなら、まん丸に太ったネコちゃんも、いつかはしなやかで美しいスタイルを手に入れることが出来るはずです(笑)

病気予防

里芋を与えるなら、ガラクタンの働きによって病気を予防することが出来るでしょう。ネコちゃんたちにも免疫力と言うものがあります。免疫力は外部と内部の敵に抵抗する力の事です。外部から侵入してくる敵に抵抗できるので、感染症などにかかりにくくなります。

また、内部から生じる敵にも抵抗できますから、ガンなどの予防にもなると言われています。

他にも、ガラクタンには血圧を調整する働きもありますから、血圧のトラブルから派生する様々な病気を予防することも出来るのです。

ネコちゃんたちは、幼い時や高齢の時にはとりわけ免疫力が低く、病気にかかりやすいものです。そのような時期には特に、ガラクタンのような成分を積極的に取り入れることで、病気にかかりにくい身体を手に入れましょう。

里芋を猫に与える時の注意点とは?

猫に注意すべきこと

trambler58/shutterstock.com

里芋を与えるときには注意するべき点がいくつかあります。良い効果ばかりに意識が傾いてしまうとトラブルが見えなくなってしまいかねません。注意点にも意識を向けて正しい与え方を心がけましょう。

必ず加熱しよう

里芋は必ず加熱しましょう。しっかりと茹でることでシュウ酸カルシウムを減少させることができます。加熱すればシュウ酸カルシウムをすべて取り除くことが出来るわけではありませんが、それでも害のない程度までには減らすことが出来るのです。

里芋を茹でたのであれば、茹でた後のゆで汁にも注意してください。そこにはシュウ酸カルシウムが溶け込んでいます。ゆで汁を料理に使ってしまうなら、結局中毒症状になってしまうのです。

スープを作るときには特に注意が必要です。里芋を下茹でせずにそのまま他の食材と煮込んでしまうなら、スープの中にはシュウ酸カルシウムがたっぷりと含まれてしまうことになります。せっかくの美味しそうなスープでも、健康に影響を与えてしまうとするなら台無しですね。

里芋は下茹でして、ゆで汁は捨てるようにしましょう。その後改めてスープに里芋を加えるなら、美味しくて安全なスープの完成です。

尿石症には注意しよう

里芋に含まれているシュウ酸カルシウムは中毒症状を引き起こすだけではありません。シュウ酸カルシウムはネコちゃんの尿路結石の原因ともなるのです。大量に食べ続けたり、長期的に与え続けたりするなら尿石症になってしまう危険があります。

もちろん少量食べるだけでは問題とはなりませんが、この情報は知っておいた方が良いでしょう。ネコちゃんたちの中には、健康状態ゆえに尿石症になりやすい子もいます。そうした子には加熱した里芋であっても与えないほうが無難かもしれません。

里芋の上手な与え方を知ろう

里芋のスープ

nana77777/shutterstock.com

ネコちゃんに里芋を与えようとする時に、どのように与えるか悩みますよね。比較的簡単で、美味しく食べてもらえる調理法をご紹介しますね。

里芋とお肉のスープ

肉食のネコちゃんに必要なお肉を加えつつ、里芋によって健康維持のサポートするための調理法です。

まず、里芋の皮をむいて下茹でしましょう。アクがしっかりと出たなら、ゆで汁は捨てるようにしましょう。

この時に里芋が柔らかくなっているかチェックします。柔らかくなっているなら、さらに食べやすいようにカットします。またスープに入れるお肉や野菜も細かくカットしてください。

新しいお湯を準備したなら、細かくカットしたお肉と里芋、他に好みの野菜を入れて煮込んであげてください。この時に胡椒や塩などの調味料は加えません。人間用であれば味をつける必要がありますが、ネコちゃん用の場合は、加えてはいけません。塩分過多となってしまうことがあります。

煮立って具材がすべて柔らかくなったら完成です。十分冷ました後に与えてください。スープからはお肉と野菜の美味しい香りがしていて、食欲不振のネコちゃんも一生懸命食べてくれるでしょう。

里芋に含まれる良い成分も摂取できるので、ネコちゃんの健康を気遣った調理法でもあります。ぜひ試してください。

里芋の一口おやつ

ネコちゃんに与えるおやつを作りましょう。

里芋の皮をむいたら、お湯に入れてしっかりと茹でてください。火が通ったことを確認したなら、小さくカットしましょう。ネコちゃんの口のサイズに合わせてサイコロカットにすると与えやすいでしょう。

冷めたなら、あとはおやつとしてそのまま与えるだけです。しつけのご褒美としても活用できるでしょう。与えすぎるなら太ってしまいますが、小さくカットしたものをいくつか与えるぐらいであれば問題にはならないでしょう。

このおやつは食事にも活用できます。いつも食べているごはんやお肉などに少量振りかけることで、必要な栄養をプラスできます。

里芋を与えるかどうかは飼い主がしっかり考えてあげよう

ぺろりと平らげる猫

mik ulyannikov/shutterstock.com

里芋にはたくさんの健康に寄与する栄養が含まれています。しかし、生では中毒性があったり、たくさん食べることで尿石症になったりする可能性もあります。

ネコちゃんは肉食ですから、あえて芋類を与える必要もないとされています。これらの事を総合的に考えて、ネコちゃんに里芋を与えるかどうかを飼い主さんの方で判断してくださいね。

まとめ

ネコちゃんに里芋を与えても問題はないでしょうか?答えは「加熱した里芋であれば問題ありません」。

生の里芋にはシュウ酸カルシウムという成分が含まれており、これを摂取してしまうなら、下痢や嘔吐などの中毒症状があらわれてしまいます。生で与えることは絶対にないようにしましょう。

里芋には、ネコちゃんに有用だと思われる成分もたくさん含まれています。特にガラクタンと言う成分はとても良い効果を発揮してくれます。ネコちゃんたちのコレステロール値を下げたり、高血圧を予防してくれたりします。健康状態を気にしているネコちゃんにはおすすめできますね。

里芋には水分もたくさん含まれており、水分補給の目的でも用いることが出来るでしょう。上手に用いて、夏場でも脱水症状が起こらないようにできます。

下茹でしたゆで汁を捨てることを忘れないなら、ゆでた里芋は色々な料理に用いることができます。スープや煮物などで活躍するでしょう。ネコちゃん用に調味料を加えず、小さくカットすることで安全で食べやすくなります。

里芋をネコちゃんに与えるかどうかは、今回紹介した情報を元に飼い主さんが判断してあげてくださいね。里芋を上手に料理に取り入れて、美味しいごはんをつくってあげたいと思う飼い主さんもいるでしょうし、里芋をあえて与える必要はないと考える人もいるでしょう。どちらもネコちゃんのためであれば大正解です。

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