猫が里芋を食べても問題ない?正しい与え方と注意点を解説していきます!

猫が里芋を食べても問題ない?正しい与え方と注意点を解説していきます!

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里芋は独特の粘り気があって煮物にするとおいしい野菜です。里芋が大好きという方も多いと思いますが、猫が食べても良い野菜なんでしょうか。猫に里芋を与えても良いのか、里芋を与える時のメリットや注意点などについて、この記事ではまとめていきます!

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猫と里芋

芋で作った猫の顔

etonastenka/shutterstock.com

独特の粘り気があって、煮物にするとおいしい!そんな里芋が大好きという方も多いのではないでしょうか?しっかりと味のしみ込んだ里芋の煮つけなんか特に絶品ですよね。とても美味しいので、ついついネコちゃんにも食べさせたくなってしまうかもしれません。

でもちょっと待って!ネコちゃんには、与えると体に有害となる食材もあるんです。里芋はネコちゃんに与えても大丈夫なのでしょうか?

ネコちゃんのために手作りのごはんをつくっている飼い主さんも多いと思いますから、里芋を食材として加えても良いのか知っておきたいところですよね。

里芋そのものは、ネコちゃんにとってあまりなじみのない食べ物でしょう。ネコちゃんは基本的に肉食ですから、無理に里芋を与えようとする方もいないと思います。

家庭菜園で里芋をつくっているという人は少ないでしょうし、里芋が常時ストックされている家庭もほとんどないことと思います。たまに飼い主さんの食卓に上がる程度ですから、ネコちゃんたちが口にする機会も少ないはずです。

食べることがあるとしたら、人間の余りものを誤ってネコちゃんが口にしてしまうとか、手作りごはんの中に入れるかといったぐらいでしょう。

いずれにしても、ネコちゃんが本当は口にしてはいけない食材なのに、うっかり誤って食べてしまったなんてことにならないためにも、里芋がどんな影響を与えるかを飼い主として知っておくならトラブルを避けることにもつながります。

ではこれから、ネコちゃんに里芋を与えても良いのか、里芋を与える時のメリットや注意点などについてご紹介していきます。

里芋とは

里芋

funny face/shutterstock.com

里芋はサトイモ科の植物の塊茎(かいけい)として肥大した地下茎の総称です。肥大した地下茎を食用としているのですね。芋類と言えば根を食べているものと考えがちですが、里芋は根ではなく、茎を食べているのです。

里芋の生産は色々なところで生産されていますが、特に生産量が多いのは千葉県や埼玉県です。一般的な里芋は一年中流通しているものですが、旬は品種によって異なっています。品種に合わせて購入する時期を変えると、美味しいものを手にいれることができます。

里芋を食べるためには、皮をむいてアク抜きをする必要があります。少し手間のかかるものですが、その分栄養豊かで美味しいですよ。

里芋にはどんな栄養が含まれているの?

では里芋に含まれている栄養にはどんなものがあるのでしょうか?

炭水化物

里芋の主な成分は炭水化物です。エネルギーの源となるものですね。ネコちゃんたちは肉食ですから、炭水化物をたくさん取る必要はありませんが、いくらかは必要となります。

里芋は他の芋類に比べて水分量が多いですし、炭水化物の量が少なめです。ですから、他の芋類を食べるよりも、オーバーカロリーにはなりにくいでしょう。ネコちゃんは炭水化物を摂取しすぎると体調が悪くなりますが、その点でも里芋は効果的だと言えます。

カリウム

カリウムは、ネコちゃんの身体の細胞が正しく働くために欠かせない成分です。カリウムは食物のいろんなものに含まれており、普通の食事をとっていれば不足することはありません。

カリウムは、ナトリウムと一緒に体内の水分量を一定に保つ働きをしてくれます。体内に余分なナトリウムがある場合、カリウムが力を発揮してくれます。余分なナトリウムを水分と一緒に排出してくれるのです。この作用ゆえに、血圧を下げてくれる効果があるとも言えます。

シュウ酸カルシウム

里芋を扱う時に手が痒くなることがあると思います。これは里芋に含まれたシュウ酸ナトリウムが原因です。シュウ酸カルシウムを拡大してみると、とげのような形をしています。このとげが皮膚に突き刺さるので、かゆみを感じるのです。

シュウ酸カルシウムを舌の上に乗せるとどうなるでしょうか?同じようにとげの形の結晶が舌を刺激します。これが味の上では「えぐみ」と表現されているのです。

里芋からこの「えぐみ」をとるにはアク抜きをしなければなりません。アク抜きをしたときのアクが「シュウ酸カルシウム」です。シュウ酸カルシウムはネコちゃんに中毒症状を引き起こすものでもありますし、尿路結石の原因となる場合もあります。

ガラクタン

「ガラクタン」と言う成分を聞いたことがあるでしょうか?あまり聞きなれないものですが、実はこれは炭水化物とタンパク質の複合体の事を指します。里芋にはガラクタンが含まれており、非常に優れた効能を示してくれるのです。

ガラクタンはコレステロールを下げてくれます。ネコちゃんも高齢になるにつれて、血管壁にコレステロールが溜まっていきます。そのままにしているなら、心筋梗塞や脳梗塞、動脈硬化などの血管系の病気となってしまいます。

ガラクタンは血中のコレステロールが付着するのを妨ぐ効果があります。それで、ガラクタンを摂取することでコレステロール値が下がっていくのです。高齢のネコちゃんには是非とも里芋を食べて欲しいですね。

ガラクタンにはさらに血圧を下げる効果もあります。ネコちゃんたちが人間用の味の濃い食事を摂っていることもあるでしょう。そのような食生活が原因で血圧が高くなることがあります。ガラクタンを摂取するなら、高くなった血圧を安定させ、健康を維持するのに役立つのです。

猫は里芋を食べても大丈夫!

猫と里芋

NANCY AYUMI KUNIHIRO/shutterstock.com

里芋の成分や栄養素について取り上げました。ネコちゃんにとっても体に良い栄養素がたくさん含まれていることが分かります。では、ネコちゃんたちが里芋を食べても大丈夫なのか?という点ですが、答えは「イエス!」です。

しかし条件があります。それは「加熱していれば、食べても大丈夫」という点です。つまり、生のままの里芋をネコちゃんに与えてはいけない、と言うことになります。なぜなら、生の里芋はネコちゃんにとって毒性があるからです。

生は危ない!

生の里芋を食べてしまうなら、嘔吐や下痢などの強い症状があらわれる場合があります。里芋にはシュウ酸カルシウムがたくさん含まれていて、それが原因で中毒症状があらわれるのです。

実際に、あるネコちゃんは里芋を生で食べてしまった後に、頻繁に嘔吐したそうです。ぐったりとしていたので病院に連れて行ったようですが、その後も嘔吐を繰り返しました。

治療することができ、1日後には元気を取り戻したそうです。この場合は素早い対応のおかげで比較的早く収まりましたが、対応が遅れるならばもっと重大なことになってしまったかもしれません。

里芋を生で与えるのは非常に危険だということが分かりますね。なかなかないことだとは思いますが、ネコちゃんの手の届くところに生の里芋を置いておくことが無いようにしましょう。

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