らっきょうは猫ちゃんにはNGだった!危険な理由と注意点を解説!

らっきょうは猫ちゃんにはNGだった!危険な理由と注意点を解説!

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らっきょうと言えばカレーの付け合わせとして人気が高い野菜です。らっきょうは人間の中では好き嫌いが分かれやすい食品ですが、猫ちゃんに関しては好き嫌い以前に完全NG食品です。今回は猫にらっきょうを与えてはいけない理由と、食べてしまった場合の対処法などをまとめました。

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らっきょうとは?

器に盛られたらっきょうと福神漬

Topmasterchief/shutterstock.com

クルっとしたフォルムが印象的ならっきょうは、カレーの付け合わせや小鉢料理として多くの人に好まれています。好き嫌いが分かれやすい野菜でもありますが、好きな人にはたまらなくおいしいですよね。今回はそんならっきょうとネコちゃんとの相性について調べてみました。

らっきょうに含まれる栄養価と効能

まずはらっきょうの成分や効能について簡単に説明しておきたいと思います。

らっきょうは畑の薬と呼ばれるだけあって、豊富な栄養素が含まれています。どのようなものがあるでしょうか?以下のようなものがあげられます。

・食物繊維 らっきょうは食物繊維、特に水溶性食物繊維が豊富な野菜として知られています。水溶性食物繊維は硬い便を柔らかくするという効果があり、便秘を改善してくれ、スムーズな排便を促してくれます。また、ビフィズス菌などの善玉菌をふやして腸内環境の改善にもなるため胃腸が良くない方に必要な野菜といえます。

らっきょうに含まれている食物繊維は野菜の中ではトップクラスで、ゴボウの約4から8倍、にんにくの約4.5倍、キャベツの約11倍以上もの食物繊維が含まれています。成人の1日の食物繊維の摂取基準量は18グラムから20グラムですから、らっきょうたった1粒だけで1日の必要分が取れてしまうという優れた野菜です。

・ジアリルスルフィド 他にも「ジアリルスルフィド」という成分が含まれています。この成分は発ガン性物質の解毒作用、ガン細胞を死滅させるなどの働きが期待されています。

・フラボノイド また、胃がんの原因となるピロリ菌を撃退することのできる「フラボノイド」など、ガンの予防と抑制に効果的な成分が多くあります。

・アリシン らっきょうは疲労回復にも効果的です。らっきょうに含まれている「アリシン」という栄養素にはビタミンB1の吸収を早め、疲労回復や滋養強壮、胃液の分泌や発汗などの代謝改善作用をもたらす役割が期待されています。そのため、らっきょうを食べることで冷え性や神経痛などが改善されると推測されます。アリシンには他にも、免疫力を高め、ガンの予防にもなるとされています。

・フルクタン らっきょうに含まれている「フルクタン」という成分には、腸内でコレステロールを吸着して排出するという働きがあります。コレステロールを排出してくれるので、コレステロール値の改善、動脈硬化や脳梗塞の予防にも効果があります。血糖値の上昇を緩やかにするので、糖尿病や肥満の予防にもなるようです。

このように、らっきょうは人間にとって体に良い野菜といえます。ではここで本題に戻りましょう。ネコちゃんにとってはらっきょうは良いものなのでしょうか?次にその点を考えていきましょう。

ネコちゃんにらっきょうはNG!

カメラの方をじっと見る猫

gillmar/shutterstock.com

単刀直入に言いますと、らっきょうは猫ちゃんにとって大変危険な成分が含まれていますので、絶対に与えてはいけません。

与えてはいけない理由の一つは「アリルプロピルジスルファイド」です。この成分は赤血球のヘモグロビンを破壊してしまいます。赤血球が破壊されてしまうと貧血が起こりますが、貧血はネコちゃんにとって命に関わる問題です。

アリルプロピルジスルファイドは、たとえ加熱したとしても変化しませんので、「火を通したから大丈夫」と思って与えないようにしましょう。

少し口にしただけでもアレルギー反応を示す子もいます。万が一間違って口にしてしまった場合にはしばらく様子を見ましょう。アレルギー症状としては、下痢や嘔吐、皮膚のかゆみ、元気がなくなる、目が充血するなどがあげられます。

すぐにこのような症状が現れる子と、少し時間がたってから症状が現れる子とがいるので、食べた後に特に症状がなくても注意して見てあげてください。アレルギー症状が出てしまったらすぐに動物病院に連れて行ってあげてください。その際には、いつ、どの程度のらっきょうを食べたのかきちんと説明出来るようにしておきましょう。

ところでらっきょうをどのくらい食べてしまったら、致死量となってしまうのでしょうか?個体差があるのでなんとも言えませんが、通常は「ネコちゃんの体重の1キロあたりらっきょう5グラム以上」で何かしらの影響が出るとされています。

また「体重1キロあたりらっきょう15グラムを超え」てしまうと致死量となってしまいます。ただしこれはあくまでも目安ですので、子猫や老齢のネコちゃんの場合はもっと低い数字になると思ってください。

このようにらっきょうは人間にはよくても、ネコちゃんに与えてはいけない物だと分かりましたね。では、もし猫ちゃんが間違って食べてしまったらどんな症状が出るかもう少し詳しく見ていきましょう。

間違って食べてしまった時の症状

らっきょうをうっかり口にすると以下のようなリスクがあります。

・「貧血」 らっきょうに含まれているアリルプロピルジスルファイドが赤血球を破壊し貧血を起こします。貧血になると体に酸素が行き渡らずに元気が無くなっていきます。食欲不振、呼吸困難になることもありますし、子猫や高齢のネコちゃんの場合にはすぐにこうした症状が出る危険がありますので注意が必要です。

・「血尿」 赤血球が破壊されることで、尿の中に血が混じってしまいネコちゃんのおしっこが赤くなってしまうことがあります。らっきょうを少量でも口にしてしまった場合にはネコちゃんのおしっこもチェックしてあげてください。色がいつもより濃い、色がおかしいなど、気になる事があればすぐに動物病院を受診することをオススメします。

・「皮膚の炎症」 アレルギーの症状が皮膚に現れることがあります。ネコちゃんがいつもより体を痒がっていないか、発疹などないかしっかりと確認してあげてください。

・「胃腸障害」 アレルギー症状は他にも、ネコちゃんに下痢や嘔吐などの胃腸障害を引き起こします。いつもより便がやわらかくないか、嘔吐しているような様子はないか観察する必要があるでしょう。

ネコちゃんがらっきょうを食べてしまった場合の症状を見ることができました。この他にも、いつもより様子がおかしい点があれば、様子を見つつも、早めに動物病院に行き適切な処置をしてもらいましょう。

では、次にネコちゃんがらっきょうを食べてしまった時に飼い主さんができる対処方法も考えていきたいと思います。

ネコちゃんがらっきょうを食べてしまった時の対処方法について

少量でも健康被害の出るらっきょうですから、ネコちゃんが口にしているのをみたら飼い主さんは慌ててしまうかもしれませんね。そのような場合でも、飼い主さんは慌てずどのように対処できるでしょうか?

・「口を洗う」 すぐに口をすすいであげてください。無理矢理出させる、吐かせるということもできるかもしれませんが、ネコちゃんがびっくりしてそのまま飲み込んでしまう可能性もありますし、飼い主さんが噛まれてしまうという危険もありますので、無理せずに行なってください。

また、塩を溶いた水を飲ませて吐かせるようにするという方法もありますが、素人がやるには難しく、逆に体調不良の原因となってしまうこともありますので、安易に行なうのは危険です。

・「動物病院へ連れて行く」 先ほども少し触れましたが、らっきょうを食べてしまった時間とどのくらい食べてしまったのかを記録して、動物病院の先生に相談しましょう。特に症状が出ていないなら電話でも構いませんが、飼い主さんの説明だけでは分からない部分もありますので、実際に診察してもらった方が安心です。

次にらっきょう以外の野菜や果物はあげてもいいのかそれとも良くないのか考えていきましょう。

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