猫がキノコを食べるのはOK?NG?野生のキノコには注意が必要!

猫がキノコを食べるのはOK?NG?野生のキノコには注意が必要!

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栄養たっぷりのキノコは特に秋になると食卓に上がる機会が増える食材です。猫の中にはキノコが大好きで、キノコ料理をするとすり寄って催促してくる子もいるようですが、猫がキノコを食べても大丈夫なのでしょうか?注意したい危険と、与える際の注意点をまとめてみました!

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野生キノコは絶対に猫に与えない!

猫にはダメ!

trambler58/shutterstock.com

このように野生のキノコには危険がいっぱいです。

人間にとっても危険なキノコは猫にとっても危険なのです。特に人間よりもずっと体の小さい猫にとってはわずかな量であっても被害が大きいことでしょう。

庭に生えているキノコを食べて中毒を起こした。というのはよくあるはなしです。

ですから猫に野生のキノコは絶対に与えないようにしましょう。

猫にキノコを与える際の注意点

野生のキノコは危険ですが、普通の市販のキノコでしたら食べても基本的に問題はありません。

しかし肉食動物である猫にとってキノコの消化は得意ではありません。ですから食べすぎや食べ方によっては消化不良を起こして下痢やおう吐を起こす可能性もあります。

ですからキノコはあまり積極的に与えたい食べ物とも言えませんね。どうしても与えたい場合は工夫が必要です。どんな工夫ができるか見てみましょう。

細かく刻んで調理する

キノコは猫にとって問題のない食材ではありますが、消化ができないため、たくさん摂取してもそのまま便と共に出てくることでしょう。または消化不良を起こして下痢やおう吐を起こします。

ですからなるべく消化に負担をかけないようにするためにも、キノコを与える際は細かく刻んで調理してから与えるようにしましょう。間違ってもキノコをそのまままるごと与えることはしないでください。

味付けはしない

猫にキノコを与えるために調理してから与えましょうといいましたが、味付けはしないでください。

猫は味付けの濃いものを食べたり、塩分を取りすぎたりすると腎臓や心臓に負担をかけてしまうのでよろしくないのです。腎臓病や心臓病の原因にもなりますし、症状の悪化にもつながります。ですから猫にキノコを与える際は味付けはしないでください。

キノコはだし汁を吸いやすい性質を持っています。ですからみそ汁の中に入っているキノコ、お鍋の中のキノコなどはしっかりと汁を吸っており味がしっかりついています。美味しいことは間違いないのですが、猫にとっては塩分過多になるのでやめましょう。

柔らかくゆでる

一番良いのはキノコを柔らかくゆでることです。柔らかくゆでてから細かく刻んで与えると良いでしょう。

やわらかくゆでるといっても、キノコ自体コシのある食物なのでいくら茹でても煮崩れるということはありません。ある程度茹でて柔らかくなったら細かく刻むか、フードプロセッサーでペースト状にするなどすると良いでしょう。

とにかく消化しやすいように少しでも助けてあげましょう。

猫がキノコを食べるメリットは?

栄養いっぱいのキノコ

Africa Studio/shutterstock.com

猫がキノコを食べることにメリットはあるのでしょうか?

猫がキノコを食べたからといって健康になった、病気が予防できたという話はあまり聞かれませんね。しかしキノコの成分が入った猫用サプリメントなどが販売されていることを考えるとキノコも何らかの効果があるかもしれませんね。ただしはっきりしたことは明らかになっていないので、「効果があるかもしれない」としか言うことはできないでしょう。

ではどんな効果があるかもしれないのでしょうか?

免疫細胞の活性化

キノコには「ベータグルカン」が豊富に含まれています。ベータグルカンは免疫細胞を活性化させる働きがあるとして注目されている成分です。そのためがん予防や高血圧予防などが期待できる成分です。

この成分に注目が集まり、サプリメントの主要成分としても用いられています。

神経機能を保つ

キノコには「ビタミンB1」も含まれています。ビタミンB1は糖質をエネルギーに変換するのに欠かすことのできない水溶性必須ビタミンの一つで、特に猫は犬よりもビタミンB1が必要だといわれています。

猫にとってもビタミンB1は欠かすことのできない栄養素で、神経機能を正常に保ってくれます。ビタミンB1が不足すると後ろ足がおぼつかなくなったり、けいれん、マヒといった神経症状が見られたりします。

皮膚や毛の健康を保つ

キノコには「ビタミンB2」も豊富にふくまれています。

ビタミンB2は皮膚の健康や毛の健康を保つのに欠かすことのできない栄養成分です。さらには脂肪を分解しエネルギーに変換してくれます。

歯や骨を丈夫にする

キノコには「ビタミンD」も豊富に含まれています。ビタミンDは健康で丈夫な骨や歯を作るのに欠かすことが出来ません。

健康な骨や歯を作るのに欠かすことが出来ない成分として有名なのは「カルシウム」ですが、カルシウムがしっかり働いて歯や骨を丈夫にするのにはビタミンDが欠かせないといわれています。

特にビタミンDは天日干しにすることで増えます。ですから天日干しした乾燥キノコなどはビタミンDの含有量が多くなるといえます。

腸内環境を整える

キノコには「食物繊維」も豊富にふくまれています。ですから適度な量の食物繊維によって腸内環境の改善が期待できます。

腸内環境が改善されると免疫力の改善にもつながります。というのも免疫機能の70%は腸内にあるといわれています。ですから腸内環境が改善すると免疫機能も高まることが期待できるのです。

とはいえ食べ過ぎによって食物繊維を取りすぎると、下痢を起こす可能性もあります。

なんでも適度が大切です。またこれらも猫に本当に効果があるのかどうかはわかりません。もしかしたらこういった効果があるかもしれないということです。ガン予防目的、病気予防目的でキノコを与えるというのは確かではないのでやめた方がよいでしょう。

健康維持目的ではなく、愛猫が好きだからというのであれば、やわらかくゆでて細かくして、味付けはしないものをキャットフードのトッピングとして与えることができるでしょう。

まとめ

猫ときのこ

marcovarro/shutterstock.com

今回は猫とキノコの関係について見てみました。

意外にもキノコが好きな猫は多く、人間が食べていると催促してくる猫も少なくないようです。

人間も食べるキノコでしたら猫が食べても問題はありませんが、野生のキノコに関しては絶対に与えないようにしましょう。

人間にとっても危険なキノコはたくさんあります。食べると消化機能障害を及ぼすものもあれば、ほんの一口食べただけでも死に至るようなキノコもあります。人間にとってもこれだけ深刻な健康被害を及ぼすならば、からだの小さな猫が食べたらどんなことになるでしょうか?想像しただけでも恐ろしいですね。

ですから野生のキノコは絶対に与えないようにしましょう。

また普通のキノコであっても、消化に良くなく食べすぎると消化不良を起こすことがあります。どうしても猫にキノコを与えたい場合は、しっかり茹でて柔らかくなったものを細かく刻んだりフードプロセッサーなどでペースト状にしたものを与えるようにしましょう。

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