猫がキノコを食べるのはOK?NG?野生のキノコには注意が必要!

猫がキノコを食べるのはOK?NG?野生のキノコには注意が必要!

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栄養たっぷりのキノコは特に秋になると食卓に上がる機会が増える食材です。猫の中にはキノコが大好きで、キノコ料理をするとすり寄って催促してくる子もいるようですが、猫がキノコを食べても大丈夫なのでしょうか?注意したい危険と、与える際の注意点をまとめてみました!

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猫がキノコを食べても問題ない?

キノコのにおいをかぐ猫

Elena-Grishina/shutterstock.com

特に秋にはキノコが食卓に上がる機会が増えますね。とはいえからだにも良いキノコは年中店頭で見かける野菜です。

中にはキノコが好きでキノコ料理をすると猫が寄ってくるなんてこともあります。あなたの愛猫はどうですか?

猫がキノコを食べても大丈夫なのでしょうか?野生のキノコはどうでしょうか?今回は猫とキノコの関係を見てみたいと思います。

猫はキノコがお好き

あなたの家の猫は何が好きですか?

中には「キノコ」が大好物という猫もいるようです。ちょっと珍しいのではないか?と思われるかもしれませんが、キノコ好きの猫は意外に少なくありません。

どうして猫はキノコが好き?

肉食動物である猫とキノコはどうも結びつかないように感じますが、どうして猫はキノコが好きなのでしょうか?

一つにはキノコの「うまみ」成分があると思われます。

キノコにはアミノ酸の一つ「グルタミン」が多く含まれています。グルタミンとはうまみ成分の一つです。

私たち人間の舌は「甘味」「塩味」「酸味」「苦味」「うま味」の5つの味を感じることができますが、猫も「うま味」を感じることができます。ですからキノコに含まれているグルタミンのうま味を感じることができるのでしょう。

また、キノコはたんぱく質や脂質が多く含まれていることも一つの要素といえます。特にキノコは加熱するとうまみ成分のグルニア酸が増えて風味が良くなります。この良い香りに引き寄せられるのでしょう。

猫はキノコを食べても大丈夫?

猫はキノコが好きなことはわかりましたが、実際キノコを食べても問題はないのでしょうか?

結論から言って猫がキノコを食べたからといって問題はありません。人間が食べて問題のないキノコは猫にとっても大丈夫です。

ただし猫はキノコを消化する機能がありません。ですからたくさん食べると消化不良を起こして下痢やおう吐をする可能性もあります。

犬も大丈夫?

猫と同じようにペットとして飼われている犬はキノコを食べても大丈夫でしょうか?

基本的に犬も猫同様にキノコを食べても問題ないといわれています。人間が食べても大丈夫なキノコは犬も問題ありません。もちろん猫同様、野生のキノコは危険ですので与えないようにしましょう。

猫にとって安全なキノコとは

どれならたべてもいい? 

Daykiney/shutterstock.com

基本的に人間が食べても大丈夫なキノコは猫が食べても大丈夫といわれています。

例えばどんなキノコがありますか?

ここでは私たちにもなじみの深いいくつかのキノコとその特徴を紹介しましょう。

マイタケ

マイタケは免疫力を高めて細菌やウイルスを排除する働きがあるとされています。またがん細胞を小さくさせる「ベータグルカン」も豊富に含まれているので、がん予防、がん抑制の効果も期待できます。またこのベータグルカンはがん予防以外にも、糖尿病や高血圧改善にも効果があるといわれています。

おいしさのあまり舞いだすことから「舞茸」と呼ばれているほどおいしいキノコとして有名です。

エリンギ

エリンギはクセのない味で、かつアワビのような食感をしていることから「白アワビ茸」とも呼ばれています。

エリンギは血行を良くしたり、皮膚や粘膜の炎症を防いだりする効果のある「ナイアシン」が豊富に含まれています。

シイタケ

シイタケが好きな方は多いでしょう。色々な料理にもよく使われますね。

シイタケには「レンチナン」という細菌やウイルスなどの異物を取り込むマクロファージを活性化させる成分が含まれています。こちらもがん予防が期待できます。

また、乾燥シイタケでしたら骨を作るビタミンD、貧血を防ぐビタミンB12が多く含まれています。

シメジ

「香りマツタケ、味シメジ」という言葉があるほど、しめじは味の良いキノコの一つです。

シメジには「オルチニン」という疲労回復に効果のある成分が多く含まれています。オルチニンはシジミにも多く含まれている疲労回復効果のある成分ですが、しめじに含まれているオルチニンの量はシジミの5倍ともいわれています。

マツタケ

マツタケは「桂皮酸メチルエステル」という成分が含まれており、これがマツタケのあの香りの良さの元となっています。

エノキ

エノキには「ギャバ」というアミノ酸が含まれていますが、このアミノ酸はストレスを軽減する効果があるとされています。さらに疲労回復効果も期待できます。

マッシュルーム

マッシュルームには「パンテトン酸」が豊富に含まれています。パンテトン酸は糖質や脂質、そしてたんぱく質の産生に必要とされている酵素を助ける働きがあるとされています。

きくらげ

きくらげは2種類あって「白きくらげ」は水溶性食物繊維が豊富なため便秘解消効果が期待できます。「黒きくらげ」は鉄分が豊富でなんとレバーの3倍の量といわれています。そのため貧血予防効果が期待できます。

猫にとって危険なキノコもある?!

毒キノコ?!

Md Tawhid Hossain/shutterstock.com

ここまで見てきたようにスーパーで売っているようなキノコは体に害ではありません。少し与える程度は特に問題もないでしょう。

しかし「野生のキノコ」には注意が必要です。猫が食べない方がよいとされています。

野生のキノコは毒性のあるものが多く、私たち人間にとっても危険なものがありますね。人間が食べて中毒を起こすものは猫にとっても危険なのです。

これから紹介する野生のキノコは人間にとっても危険なキノコです。絶対に猫に与えないようにしましょう。

ツキヨタケ

ツキヨタケはヒラタケ、シイタケ、ムキタケと見た目が似ていることから、毎年キノコ狩りのシーズンになると誤って食してしまい中毒を起こす人が多数います。

症状としては嘔吐、下痢、腹痛といったものの他に、幻覚やけいれんも見られます。とっても危険ですね。

ツキヨタケの特徴は暗いところで黄緑色に発光することです。これを目安に判断できるでしょう。

ハナホウキタケ

ハナホウキタケは枝が集まったような見た目をしていますが、まるで花が咲いたような、珊瑚のようにきれいな見た目をしています。

食べることができるのはホウキタケですが、見た目が非常に似ているので注意が必要です。ハナホウキタケを食べると、おう吐や下痢、腹痛などの症状がでます。

クサウラベニタケ

クサウラベニタケはホンシメジやハタケシメジとよく似た見た目をしています。そのためシメジと間違って食べてしまう方がいるようです。

こちらも下痢やおう吐、腹痛といった症状が見られ、野生のキノコの中でも一番中毒を起こすことが多いキノコです。

クサウラベニタケの特徴は枝が細くて折れやすいというものです。怪しいなと思ったら食べない方がよいでしょう。

カキシメジ

カキシメジはマツタケと良く似ています。かさの色が茶色で根元が膨らんでいます。そのためカキシメジを見ると、一瞬マツタケだ!と思ってしまうのもうなずけます。

しかしカキシメジも食べると下痢やおう吐、腹痛、頭痛といった症状が見られるので注意が必要です。

カエンタケ

カエンタケはとっても危険な野生のキノコの一つです。

カエンタケは食べることはもちろん、触ることも危険です。触っただけでも手がただれてしまうというなんとも危険なキノコなのです。

カエンタケには「トリコテセン」という毒素が含まれておりこれが非常に危険なのですが、なんと戦争で使われる化学兵器と同じくらいの殺傷能力があるといわれているほど危険な毒素です。なんとも恐ろしい毒素ではないでしょうか?

食べてしまうと生命活動のすべてを停止させてしまうため、最悪死に至る可能性も高いキノコです。命は助かっても様々な後遺症が残ることもあるのです。

絶対に触ったり食べたりしないようにしたいですね。見た目は真紅で人間の指のような形をしています。

ドクツルタケ

ドクツルタケは「殺しの天使」とも呼ばれる白いきれいな形をした毒キノコです。なんと1本食べただけで死に至る危険な毒性の強いキノコです。

普通のキノコに交じって生えていますし、食用キノコであるシロオハラタケ、ハラタケ、ツクリタケなどに見た目が似ており、うっかり収穫してしまうなんてこともあるのです。

ドクツルタケを食べるとまずは下痢や腹痛といった症状が現れますが、これは1日程度で治まります。しかしこれで安心してはなりません。次の日からは肝臓や腎臓が破壊されていきます。血を吐いて苦しみながら死に至るという、非常に危険なキノコなんです。

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