猫に豚肉を与えても大丈夫?あげる時に絶対気を付けるべき事とは?

猫に豚肉を与えても大丈夫?あげる時に絶対気を付けるべき事とは?

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豚肉は安く栄養素も豊富なので多くの人に愛されています。そのため自分の愛猫にもあげたくなる飼い主さんは少なくないはずです。でも豚肉は猫にあげてもよいものなのでしょうか。今回は豚肉にフォーカスをあててみたいと思います。豚肉は猫にNGかどうか、あげてもいい場合はどんな点に注意すべきかを考えます。

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猫が豚の生肉を食べてしまったら?

病院で診察をうける猫

Deyan Georgiev/shutterstock.com

もし愛猫が生に豚肉を食べてしまったらどうしたらよいでしょうか?以下のような手順を踏んでください。

検査を行う

まずはトキソプラズマの検査を行いましょう。

普通、いきなり動物病院に行って「トキソプラズマの検査をしてほしい」といってもできないことがほとんどです。ですから予約をするときにトキソプラズマの検査をしたいことを伝えると良いでしょう。

検査自体は少しの採血で終わりますが、1,2週間の間隔を開けて2回採血を行います。結果は3~5日ほどでわかるところもあります。検査費用は大体5000円程度が平均です。

2回とも陽性だった場合は、すでにトキソプラズマに感染したことがあるという意味です。ですから糞の中にオーシストが排出されることはありません。

1回目は陰性で2回目が陽性だった場合は、初めてトキソプラズマに感染したという意味です。猫の糞にオーシストが排出されます。

2回とも陰性だった場合は、トキソプラズマへの感染がないということです。安心して大丈夫です。ただし今後トキソプラズマに感染しないように注意しましょう。

感染していた場合

愛猫がトキソプラズマに感染していることがわかったらどうしたらよいでしょうか?

抗菌剤や抗生物質などの投薬治療が行われます。下痢やおう吐などの症状が出ている場合は、それらの治療も行っていきます。

子猫や病気、老猫など免疫力が低下している猫の場合は、重篤化して最悪命を落とすこともあります。きちんと治療を行いましょう。しかし健康な成猫でしたら特に症状も出ないのでそこまで心配しなくても良いでしょう。

とはいえ他の猫に感染を広めてしまう可能性があるので気を付けなければなりません。特に多頭飼いしている方は気になりますね。

オーシストは排出されて2,3日後に感染能力を持つといわれています。ですから感染猫がトイレをしたらすぐにトイレ掃除を行うことで、他の猫への感染は予防することができるでしょう。トイレ自体に糞の一部が残ることもあるかもしれません。そんな場合は面倒でもトイレ自体きれいに洗って熱湯消毒、殺菌すると良いでしょう。

猫に豚肉を与える方法

茹でて調理された豚肉

suchada kupraditphan/shutterstock.com

上記のように豚肉は高たんぱく低脂肪、そしてビタミンB群が豊富な栄養豊かな食材です。しかし生で食べることはトキソプラズマの感染の危険性があるため避けたいですね。

では猫に豚肉を与えるときはどのように与えたらよいでしょうか?

猫に豚肉を与える際は小さく切って良く加熱したものを与えるようにしましょう。脂身が気になる場合は取り除いてしまってかまいません。十分加熱して野菜も一緒に与えれば栄養バランスも良くなります。

ただし豚肉は猫にとってあまり消化に良い肉ではないので、常食はおすすめできません。たまに細かく切ったものを加熱してから与える程度に抑えましょう。

中には豚肉に対してアレルギーを持っている猫もいます。ですから初めて豚肉を与える際は少しだけ与えて様子を見ましょう。下痢やおう吐、皮膚のかゆみなどのアレルギー症状が出たら与えるのをやめてください。

焼くよりもゆでる

おすすめは豚肉を焼くよりもゆでる方がよいでしょう。

焼いてしまうとどうしても焦げができますが、焦げは猫の身体にあまり良くありません。ですから加熱方法としてはゆでる方がおすすめです。加熱したお肉はキャットフードのトッピングにして与えても良いでしょう。

また脂身はあまり消化に良くないので取り除いて構いませんし、肉を選ぶ際も脂身の少ない肩やヒレを選ぶと良いですね。

茹で汁を利用

もう一つは豚肉のゆで汁を利用することです。

味付けをしていないことが大前提ですが、豚肉の茹で汁をドライフードにかけてふやかすだけでも、食欲を高めることができます。

熱い茹で汁はキャットフードの栄養素を壊す恐れもあるので、人肌まで冷ました茹で汁を使用します。ドライフードと茹で汁を半々くらいいれてふやかしましょう。

豚足も良い

豚足はコラーゲンの宝庫です。脂身とは別物なので安心してください。コラーゲンは猫の健康で美しい皮膚や被毛の維持をサポートしてくれます。

もちろん豚足を与える場合も、味付けは必要ありません。味付けはせずに加熱したものを与えるようにしましょう。

まとめ

今回は猫に豚肉を与えても良いかどうかみてきました。

豚肉は栄養価の高い肉ですので、しっかり加熱をし味付けをしなければ猫に与えても問題はありません。ただし消化にあまり良くないため、脂身を取り除いたり、細かく切ってから与えるなどの工夫を行いましょう。

気を付けてほしいのは、生の豚肉は絶対に与えないという点です。生の豚肉にはトキソプラズマという寄生虫がいて、トキソプラズマ症に感染する可能性があるからです。

健康な成猫でしたらトキソプラズマ症になっても一時的に下痢をする程度で特に大きな症状も出ることなく終わります。トキソプラズマに感染することで他の猫に感染を広げたり、人間に感染することもあります。免疫力のない子猫や抵抗力の弱っている老猫、病気の猫が感染すると重篤化して最悪命を落とす危険性もあります。妊婦さんが感染すると流産など胎児に影響を及ぼす可能性もあります。

最近は食品品質管理も徹底されてきているので、生の豚肉からトキソプラズマに感染する確率も低くはなっています。とはいえ危険性があることを考えると、猫に豚肉を与える際は十分加熱したものを与えるようにしたいですね。

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