
猫が前足でちょいちょいするのはどうして?しぐさに隠された猫の気持ちを読み取ろう
飼い主であれば、猫が前足で何かに「ちょいちょい」するのを見かけるとか、実際に「ちょいちょい」されることもあるかもしれません。この猫の仕草には一体どのような意味があるのでしょうか? 猫は一体何を伝えたいのでしょうか?ここでは、猫が前足でちょいちょいする仕草に隠された猫の気持ちを取り上げていきます!

猫はちょいちょい以外に前足をどんなふうに使う?

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猫はちょいちょいするためだけでなく、ほかにもいろんなことのために前足を器用に使います。では、猫が「ちょいちょい」する以外にも前足をいろんなことに使っていることを示す猫の動画をご紹介します。
「猫の手ってすごいんだよ!」と言うことを教えてくれるのは、YouTubeで大人気の猫、まる君です。
・触る(Touch) これは「ちょいちょい」と同じような感じですね。まる君もお水「ちょいちょい」しています。
・つかむ(Catch) 葉っぱをつかんでムシャムシャと食べていたり、袋の切れ端をつかんで遊んでいたりしています。そのほかにも、揉んだりこすったり、めくったりハイタッチしたり、洗ったり開けたりと自由自在に使いこなしていました。
ねこちゃんの前足(手?)って何でもできるんですね〜!そんなことをまる君が教えてくれました。
では、ねこちゃんの前足はなぜそんなに色々なことができるのでしょうか。少しだけねこちゃんの前足の構造について触れたいと思います。
猫の前足の身体的構造

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まずあげられるのは爪です。爪はご存知のように『鉤爪』になっています。出たり入ったりすることができるため、優しく「ちょいちょい」をしているときはほぼ爪は出ていないでしょう。
また『回外』(かいがい)が得意です。回外とは、前腕をねじって親指を外側に向ける動きのことです。人間では当たり前のようにできることですが、実は霊長類以外の動物はあまり得意ではないのです。例外はネコ科動物です。
ですから「ちょいちょい」しながら必要に応じ『鉤爪』に引っ掛けて、上手に『回外』しながら口元に手を持ってくることなどもできるのです。
ねこちゃんは小さな体であるにもかかわらず、多くのことを成し遂げる機能を持ち合わせていることが分かります。
まとめ

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ねこちゃんの「ちょいちょい」行動は、見ていて『クスッ』と笑いたくなったり『ほっこり』したりなど、見ている私たちにとっては癒し効果があるかもしれません。
でも、ねこちゃんからするとなんらかの欲求を伝えていることもありますので、よく観察して愛猫が今どんな気分なのかを理解してあげてくださいね。
「猫の手も借りたい」などと言う言葉もあります。何もできないように思える猫の手と思われがちですが、実際多くのことを成し遂げることができる立派な「手」です。いつしか猫の手を借りる日がくるかもしれませんね。