
猫はどうしてビニール袋が好きなの?猫が袋に入りたがる理由と袋で遊ぶ時の注意点を解説!
猫はどうしてかビニール袋が大好きです。ビニール袋を見つけると中に潜り込んだり、気が付いたらビニール袋の中に入っていたりします。今回はどうして猫はこんなにもビニール袋が好きなのか、その理由に迫ってみましょう。猫とビニール袋で遊ぶ方法や遊ぶ時の注意点も解説します。

ビニール袋で遊ぶ時の注意点

Nattapong Yeesan/shutterstock.com
このようにビニール袋は愛猫と遊ぶ上でも便利なのですが、使用時には注意も必要です。思わぬ危険が潜んでいます。
1.窒息の危険
ビニール袋にも窒息の危険性は記載されていますが、子供がビニール袋をかぶって遊ぶことで窒息する危険性は周知の事実です。しかしこれは人間だけではなく猫にも当てはまることでしょう。遊んでいるうちに遊びに夢中になって窒息するというのは十分に予測できることです。
2.誤飲の危険
猫はビニール袋で遊ぶことが好きですが、中には噛んだりそのまま食べてしまったりする猫もいます。
上記でも触れましたが、何かの病気や栄養不足になるとビニール袋を食べてしまうことがあるようです。胃腸の調子がよくないと気持ち悪さを紛らわすためにビニール袋を食べたり、ミネラルが不足していると不足した栄養分を補おうとビニール袋を食べることがあるといわれています。
またビニール袋の食感が好きなため、噛んでいるうちにそのまま飲み込むということもあるでしょう。
理由はどうであれビニール袋は食品ではありません。食べてしまった量がわずかでしたらそのまま吐き出したり、うんちと一緒に体外に排出できたりするかもしれませんが、食べた量が多いとうまく吐き出したりうんちとともに排出できず胃腸内で引っかかって詰まらせること可能性があります。
消化できないビニール袋が原因となって腸閉塞を起こして手術が必要になったり、最悪死に至ったりする場合もあります。ですから愛猫がビニール袋で遊んでいるときは目を離さないようにしましょう。特に噛み癖のある猫の場合は、噛んでいるうちにうっかり飲み込んでしまうということも考えられます。
3.体が引っかかる
スーパーの買い物袋のような形のビニール袋ですと、取っ手の部分に首が引っかかってしまう可能性もあります。首が引っかかってパニックになり、そのまま首が締まるということもあるかもしれません。大きな事故になっては大変です。ビニール袋で遊ぶ際は目を離してはいけません。
4.踏んでしまう
最後は人間の側が気をつけたい点ですが、猫がビニール袋に入っているともしかしたら気が付かずに踏んづけてしまう可能性もあるでしょう。
透明のビニール袋でしたらそんな危険性は低いかもしれませんが、不透明の袋ですと中身が分からず、まさか猫が入っているとは思わずに踏みつけてけがを負わせてしまうかもしれません。
ビニール袋を食べたらどうしたらよい?

Tom Wang/shutterstock.com
猫とビニール袋で遊ぶ時には、猫がビニール袋を食べてしまわないように観察することが大切です。
見ているときにビニール袋を食べてしまったら「食べた」という事実が分かりますが、自分が留守にしているときや一瞬目を離したすきにビニールを食べてしまうということもあるかもしれません。
少しだけビニール袋を食べてしまった場合はそのまま吐き出したり、うんちと一緒に体外に排出されたりします。しかしたとえわずかであってもうまく排出できないこともありますし、食べた量が多いと詰まってしまうことがあります。
見ている目の前で食べていれば誤食にすぐ気が付けますが、見ていないところで食べてしまった場合は気が付くのが遅くなってしまいますね。
ビニール袋を食べてしまうとどんな症状がでるでしょうか?たとえば何度も吐く、吐きたいのに吐けない、呼吸が苦しい、食欲がない、元気がない、おなかを痛がる、触ると痛がるといった症状がみられます。
「いつもと様子が違うな」とか、これらの症状がみられるという場合は病院で見てもらうと良いでしょう。
食道に詰まると気管を圧迫するため、呼吸困難を起こすことがあります。胃に詰まると胃粘膜を傷つけて胃を荒らしてしまいます。また胃の中にとどまってしまうと慢性的に潰瘍を引き起こすため、食欲がなくなったり吐くようになったりして、徐々に痩せて体力がなくなっていくことでしょう。
腸に詰まると、その部分の血行が悪くなって壊死を起こしたり腸閉塞を起こしてしまったりすることがあります。おう吐や下痢、おなかを痛がるといった症状が出るでしょう。こうなったら開腹手術が必要となります。最悪命にもかかわってきますので、ビニール袋を食べてしまったことがわかったらすぐに病院に連れていきましょう。
病院に着いたらできること
病院に着いたらビニール袋を食べてしまったこと、飲み込んだ可能性があることを伝えます。
ビニール袋をどのくらい飲み込んでしまったか、いつ飲み込んだか、大きさはどれくらいかといった情報を獣医師に伝えると診察がスムーズにいきます。飲み込んだビニール袋の噛みちぎった残りを持っていくのもいいですね。具合的にどんな袋かどの程度食べてしまったかがわかるからです。
情報は多い方が良いので、わかる範囲でよいのでできるだけ多くの情報を伝えましょう。誤飲の可能性で病院に連れて行く場合は、いつから体調がおかしいのか、どんな症状が出ているか具体的に伝えることが大切です。
無理やり吐かせたり引っ張ったりしない
猫がビニール袋を食べてしまった場合、飼い主がパニックになって慌てて吐かせようとする方もいるようですが、これはかえって危険な行為ですのでしないでください。吐かせるときにビニール袋がのどに詰まって、呼吸困難を引き起こす可能性だってあります。
またうんちと一緒に排せつされる場合は、お尻からビニールらしきものがぶら下がることもあるでしょう。しかしこの場合も「ビニールが出てきた」と思って無理に引っ張ることはしないでください。
体の小さな猫の体内は複雑になっています。ビニールを引っ張ることで腸を傷つけてしまう可能性もあります。かといってそのままにしていると、走り回った時にどこかに引っかかって引っ張られて腸を傷つけてしまう可能性もあります。
ですからお尻からビニールが出ている場合は、無理やり引っ張るのではなく1~2センチ残してハサミで切ってしまいましょう。そして残りのビニールがうんちと一緒に出るのを待ちます。
まとめ

Eldred Lim/shutterstock.com
今回は猫がビニール袋に入るのが好きな理由、そしてビニール袋の危険性について紹介しました。
ビニール袋は身近にあって手軽な猫のおもちゃに最適な道具です。猫の思考を刺激し、猫が好きな要素がたっぷり詰まったのがビニール袋ですが、何も考えずにそのまま猫に与えるのにはリスクの大きな道具です。
ビニール袋で遊ぶことに夢中になって窒息したり首がしまったり、誤飲の危険性だってあります。ビニール袋は猫が好きな食感でもあるので、目を離したすきに飲み込んでしまうことだってあるでしょう。
わずかな量でしたらそのまま吐き出したりうんちと一緒に排出されたりする可能性もありますが、中には胃腸に詰まって体調不良を引き起こしたり、最悪死の危険性もあったり、開腹手術が必要になるケースだってあるのです。
どうしても猫とビニール袋で遊びたい場合は絶対に目を離さないでください。そしてできればビニール袋ではなく、安全な猫のおもちゃを与えることをおすすめします。
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