【獣医師監修】猫が長く鳴く3つの理由とは？あまりに鳴き声が長いときは要注意？！

猫の鳴き声が長い時の注意点

kimberrywood/shutterstock.com

ネコちゃんが長く鳴くことはよくあることかもしれませんが、最近長い鳴き方が増えたとか、聞いたことのない声で長く鳴いているなどの場合には、何かの病気や怪我などが原因となっている場合もあり得ます。

ネコちゃんが痛みや違和感、不快感などの何かの症状を訴える為に長く鳴いている場合があります。飼い主さんが少しでも何か違和感を覚えたなら、ためらわずに動物病院に連れて行くことをオススメします。何も無ければそれは安心できますし、何事も早期発見が治療に役立つからです。

特に10歳以上のシニアのネコちゃんの場合には、何らかの疾患や認知症が関係しているかもしれません。長く鳴き続けて次のような症状が現れた場合には特に注意が必要です。

夜鳴きをする、呼びかけに反応しなくなった、粗相が増えている、食欲が異常に減った、または逆に増えたなどです。こうした症状は、認知症の他に甲状腺機能亢進症でも見られるものですので、病院に行き診てもらいましょう。

あまりにも鳴き声がうるさい時のしつけ方

garetsworkshop/shutterstock.com

長く鳴くネコちゃんの声は可愛いですが、お願いごとの度にずっと鳴かれていては困ってしまいますね。

人間も同じですが、年を取れば取るほど性格や習慣というのは調整しにくくなります。ですから、鳴き声のしつけも子猫のときから始めるのが1番いいと思います。しかし、年を重ねたネコちゃんであっても飼い主さんが根気よくしつければ、ネコちゃんは賢い動物なので学ぶ事ができます。

では、具体的にどのようにしつけられるでしょうか？

ネコちゃんに学習させる為の具体的な方法の１つは無視することです。ネコちゃんが鳴く度に構っていると、ネコちゃんは鳴いたら飼い主さんが構ってくれる、要求を満たしてくれると思い込んでしまいます。鳴き続けても飼い主さんに無視されるという経験を重ねていけば、ただ単に甘えて鳴くだけでは意味がないという事を学習できるようになります。

ここでポイントは、徹底して行うという事です。飼い主さんがネコちゃんの可愛さに負けて応じてしまうならば、やっぱり鳴けば飼い主さんは要求を通してくれる！と学習してしまい、逆効果になります。

家族の中で1人だけ行っても意味がないということも覚えておきましょう。1人が無視をしても他の家族が答えていては、ネコちゃんとしては答えてくれれば誰でもいいわけですから、甘える相手が変わるというだけで甘えて長く鳴く習慣は全くなくならない可能性があります。

最初のうちはネコちゃんが可哀そうに思うかもしれませんが、ネコちゃんが諦めて静かになって少し落ち着いてから、思う存分可愛がってあげましょう。

たくさん運動をさせてあげたり、ブラッシングをしてあげたりするなどしてスキンシップを図ると、鳴かなくてもこんなに構ってもらえるんだと学習してやがて静かになるでしょう。気持ちも穏やかになり、自然と落ち着いてくるはずです。

他にも避妊去勢手術をするのも１つの方法です。発情期にあまりにも長い声で大きく鳴くなら、手術をする事で鳴き声が小さくなったり、または鳴かなくなったりするようになります。

ただ、個体差や手術をする年齢によって鳴き声が治るかどうかは違ってきますので、一概になくなるとは言い切れないこともあります。

手術する際には、行きつけの動物病院の先生とよく相談しながら行ってください。鳴き声のことで心配事や困り事がある場合には、動物病院の先生に話すことで手術しなくてもいい方法などもあるかもしれません。

まとめ

Veera/shutterstock.com

ネコちゃんが長く鳴く理由が大きく分けて3つある事が分かりましたね。どんな理由で鳴いているのか、鳴き方や耳やしっぽ、体勢などで見分けてあげてください。

それに合わせて飼い主さんが行動してあげることで、ネコちゃんとの関係はどんどん強くなると思います。注意点もよく考慮しつつ、ネコちゃんとの楽しい時間を過ごしてください。