【獣医師監修】猫が長く鳴く3つの理由とは？あまりに鳴き声が長いときは要注意？！

猫が長く鳴く理由とは

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ネコちゃんは私たち人間のように言葉は発しませんが、鳴くことによりお互いに意志を伝えたり何かを訴えたり、時には喧嘩したりしてコミュニケーションを図っているようです。

ネコちゃんの鳴き方には16種類ほどの鳴き方があると言われています。鳴き方を使い分けて飼い主さんに何かを伝えようとしている時もあるでしょう。ネコちゃんがどんな気持ちで鳴いているのか分かれば、飼い主さんとしても対処の仕方が分かってきますね。

ときどきネコちゃんが長く鳴き続ける時があるかもしれません。その理由について今回は詳しく見ていきましょう。長く鳴く理由が分かれば、対処方法やどうしてあげるのが最善なのかが分かるようになります。

猫の鳴き声が長い時の3つの気持ち

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ネコちゃんがいつもよりも長く鳴いている時の気持ちにはどんなものがあるでしょうか？大きく分けて3種類の気持ちがあるようです。一つずつ詳しく見ていきましょう。

その１：甘えている、または要求している

飼い主さんに甘えたい、あるいは構って〜と甘えている時には長く鳴くことがあるようです。特に甘えて鳴くような時の声は、小さく「ンー」と長く鳴くネコちゃんが多いです。ネコちゃんを飼っている方であれば一度は聞いたことのある声かもしれません。

要求があって鳴いている場合には、気づいてよ！！と言うかのように「ニャーーーーーン」と大きな声で長く鳴きます。

例えば、いつもご飯を食べている周りでそのような鳴き方をしているのであればご飯を要求している可能性があります。ドアや窓の側で鳴いている時には外に出して欲しい、トイレ付近で鳴いているならトイレが汚れているなどの要求をしているのかもしれません。

なぜネコちゃんがそのように鳴いているのか、何を要求しているんだろうか考えて感じ取ってあげるようにしましょう。

その２：怒っている

何かに対して威嚇していたり怒ったりしている時には、いつもよりも低い声で「ニャーーーー」とか「ウーーーー」などと鳴き声を長く出す時があります。分かりやすい例としては、外にいるネコちゃん同士が喧嘩している時に、唸るような鳴き声で威嚇し合っているのを聞くと思いますが、そのような声です。

その３：発情期

発情期の鳴き声は独特な鳴き方をします。お腹の中から声を出すような、遠吠えをするかのような声で「ニャーオーーーー」と長く低い声で鳴き続けるのが特徴です。いつもは可愛くニャオと鳴いている声とは違い太く低い声で鳴くので、初めて聞く飼い主さんは驚くかもしれません。

ネコちゃんの発情期は春だけでなく1月から8月の間、その期間の中でも2月から4月の春と6月から8月の夏がピークとなり、年に2回から3回発情期を迎えます。この時期にネコちゃんが長く鳴いてるならば発情期かもしれません。

このように、ネコちゃんが長く鳴く時の気持ちが分かりましたね。文字だと分かりにくいかもしれませんが、実際に聞いてみると、ネコちゃんの気持ちを見分けるのはそれほど難しく無いと思います。長く鳴く際には、その声を注意して聞いてあげてみてください。

次に、鳴き声が長い時の気持ちを見分ける方法についても見ていきましょう。

猫の気持ちを見分ける方法

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ネコちゃんの気持ちを見分ける際に、鳴き声以外にも見分ける方法があるようです。その３つを考えたいと思います。

耳

ネコちゃんの感情というのは、耳によく現れるようです。

耳が横にピンッと張っている 例えば、耳が横にピンッと張っていて外に寝たような耳をイカ耳または飛行機耳と言いますが、こうした耳の時には何かに興味津々で集中している時です。興味のある音や苦手な音が聴こえてくるとこのような耳になる事が多いようです。

イカ耳 他にもイカ耳は警戒している時や不安な時にも起きます。周りの環境や自分の今いる状態を確認している時にもです。大丈夫かな？心配ないかな？注意しなくては！と言った感情でしょう。

こうした時にはヒゲが前のめりになっていたり、頭を左右にゆっくり動かしていたりという動作も見受けられます。このような場合に触ろうとすると威嚇されてしまいますから注意が必要でしょう。

イライラ、不愉快、不満がある場合にもイカ耳になります。おやつやご飯が貰えていない、おもちゃで飼い主さんが遊んでくれない、触られたくない、一人でいたい、音がうるさいなど不満の感情がある場合にも現れます。

この場合にはネコちゃんにとって何が不満なのか汲み取ってあげ、できるなら解決してあげる事で、ネコちゃんとの絆は強まりますし、不必要にネコちゃんを鳴かせることにはならないでしょう。

しかし、不満を抱いているからといっていつでも要求を飲んであげていると、猫はワガママになっていき飼い主さんが構ってくれないと不満を感じるようになるので、バランスが必要となります。

怒っていてイカ耳になる場合もあります。瞳孔が狭くなり、口角が後ろに引かれて歯が剥き出しとなり、ヒゲは側方に引き寄せられていたら怒っている証拠です。背中を弓なりにして毛を逆立てていたら攻撃の準備ですから、その場合はそっと離れましょう。

恐怖を感じているときや相手への服従の気持ちの時もイカ耳に現れます。瞳孔が大きく開いて、耳を頭にくっつける仕方のイカ耳は恐怖を感じている場合です。姿勢もなるべく小さく見せて、相手を挑発しないようにうずくまります。こうした体勢であれば、そっとしておいてあげましょう。

イカ耳の他にも、耳をピンッと立ててる時にはリラックスしている時です。飼い主さんに甘えている時には、この耳になっていることが多いです。

あちこちに耳が動く時もあります。これは、興味はあるけども少し不安に感じている時です。何かの音は聞こえるけど、どこから聞こえてくるのか分からない、何の音か分からないという時は情報収集する為、聴覚を研ぎ澄まして集中しています。

耳がイカ耳とは違い自然な形で横を向いている時には、まったりとしていて穏かな気持ちでいる時です。飼い主さんに撫でてもらっていたり、日向ぼっこしていたり、コタツに入ってお昼寝していたりと、ネコちゃんが本当に安心してくつろいでいる力の抜けた状態を表しています。

しっぽ

しっぽにもネコちゃんの感情を知るためのヒントがあります。

ネコちゃんのしっぽがピンッと上がっている時は機嫌が良いというサインです。しっぽを立てたまま震わせていたら、嬉しいと思っている証拠です。ピンッと立てたしっぽの上部だけを曲げていたら、遊んで欲しいという欲求です。このように、ピンッと立っているしっぽはポジティブなサインと受け取りましょう。

それとは逆に不愉快な時には、ネコちゃんのしっぽが大きく膨らんでいたり、床にしっぽを激しく叩きつけたり振ったりします。イライラして怒っている時に見られます。

他にも警戒している時には、しっぽを体に巻きつける場合があります。怯えているとワンちゃんのようにしっぽを足の間に隠すような動作も見られます。このようなネガティブなサインを見逃さず、何に怖がっているのか、何が不安なのか汲み取ってあげてください。

安心している時やリラックスしている時などは自然にブランと垂れている状態です。

体勢

ネコちゃんが体勢で何かを表現するのは、不安な時や恐怖を感じる時が多いです。例えば見知らぬ人の気配を察知した時には、すぐに逃げ出せるように腰を低くして緊張した体勢になります。また、頭を下げて様子を伺い、音がよく聞こえるように耳をピンッと立てます。

相手がいざ姿を現してそれが知らない人だった場合には、相手に対してどのように反応したらいいのか様子を伺う為、そのまま低い体勢でいます。緊張感が全身に現れ、判別できるまであまり動きません。

相手がいざ攻撃に出そうだと判断した場合には、背中を丸めて横を向きながら、こっちも攻撃に出れるぞ！という態度を取ります。それとは逆に、相手が攻撃してこなそうだと判断した場合には目をそらし、こちらも戦う気持ちはありませんよという意思表示をします。

このようにネコちゃんが長く鳴いてはいるけれど、どうしてあげたらいいのか分からないという場合には、耳やしっぽ、体形から感情を読み取ってあげてください。他にもヒゲや表情、目などからも何を伝えたいのか分かるようになるでしょう。