ペットは飼い主に似るというのはホント?その真相や似てくる心理とは

ペットは飼い主に似るというのはホント?その真相や似てくる心理とは

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人間の親子の間で性格や見た目がよく似てくるように、飼い主とペットの関係でも性格や外見が似てくることがあります。実際にそのように感じたという飼い主さんも多くいることでしょう。でも本当にペットが飼い主に似てくるということはあるのでしょうか?詳しく取り上げたいと思います。

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ペットは飼い主に似る?

飼い主と同じサングラスと服を着ている犬

Halfpoint/shutterstock.com

「自分と飼っているペットがそっくり」とか「ある人とそのペットが似ている」と思ったことはありませんか?人間の親子の間で性格や見た目がよく似てくるように、飼い主とペットの関係でもいろいろな点が似てくることがあります。そのように感じたという飼い主さんや近所の人はとても多くいます。

実際に飼い主と飼っているペットの性格や外見が似てくるのはよくあることのようです。しかしよく耳にするこの説の真相は本当のところどうなのでしょうか?

「飼い主とペットが似てくる」ことの科学的根拠はある?

飼い主とペットが似てくることになにかしら科学的な根拠はあるのでしょうか?実はナショナルジオグラフィックの記事によると、ある研究の結果「犬の性格は飼い主に似る」ことが分かりました。学術誌「Journal of Research in Personality」が2019年2月15日に発表した論文に研究結果では犬の性格と飼い主の性格の類似性が指摘されています。

この研究では米ミシガン州立大学の社会心理学者、ウィリアム・J・チョピクさんが研究結果を発表しています。この学者は長年人間と犬との間にある信頼関係に興味を持ってその点を調べてきました。そこで1,681匹の犬の飼い主にアンケートを行い、「自分と飼い犬の性格が似ているか」という質問に回答してもらったようです。

その結果犬と飼い主との間に性格面での類似性があることが分かりました。例として調査結果では以下のような類似性が見られました。

・落ち着いたタイプの飼い主は落ち着いた犬を飼っている ・同調性がある飼い主は活発で興奮気味な犬を飼っている ・誠実なタイプの飼い主はよく訓練された犬を飼っている ・神経質なタイプの飼い主は怖がりの犬を飼っている

これらの例にあるように飼い主の性格と飼い犬の性格とが似てくるのは周知の事実のようです。もちろん犬は人間のようにしゃべったり気持ちを表現したりできないので、性格を完全に把握することはできません。しかし少なくとも見た目の範囲では両者の性格が似通ってくるのが不特定多数によって確認されています。

実際ウィリアム・J・チョピクさんによると、以前に行われた調査では飼い主以外も犬の性格に関して飼い主と同じような評価をしていたようです。つまり飼い主が一方的にそう思っているだけでなく、第三者もそう思っているということです。

ただこの調査で明らかになったのはあくまで主観的な要素であって科学的根拠とはまだ言えません。今後研究が進んでいくにつれて科学的な要素も明らかになる時がくるかもしれませんが、このテーマはもっと心理的な要素が関係していると思われます。

「飼い主とペットが似てくる」には心理的要因がある?

飼い主とペットとの関連性がこれほど指摘されることを考えれば、「これは思い込みに過ぎない」と簡単に処理してしまうわけにもいきません。ではなぜ類似性がこんなに確認されるのでしょうか。さきほどの社会心理学者によると、その背景には以下のような点が関係してくるようです。

1.飼い主が自分に似ている犬を選んで飼い始めた

2、飼い主が犬に性格面で影響を及ぼしている

まず1の「飼い主が自分に似ている犬を選んで飼い始めた」について、ペットショップやブリーダーから犬を購入する時に、飼い主となる人はいろいろな個体のワンちゃんをじっくり観察するものです。観察していると色々な性格の子がいるのが分かってきます。隅の方でおとなしく座っているワンちゃんもいれば活発に動き回っているワンちゃんもいるでしょう。

チョピクさんによると、「飼い主は犬を選ぶときに無意識に自分の生活リズムに適応してくれそうな犬を選ぶ傾向」があります。飼い主によって「おとなしいタイプの犬が欲しい」とか「活動的な犬がいい」といった希望がそれぞれありますが、その希望に深層心理が反映されているというわけです。

毎日忙しく働いているという人の場合、もしかしたら家に帰ってきて隣でおとなしく座ってくれるような存在が欲しいかもしれません。逆に活動的なタイプの人は一緒に遊びまわる相手が欲しいと思うかもしれません。つまり犬を選ぶ時点ですでにある程度自分に似ている、あるいは似てくれそうなワンちゃんを選んでいる可能性があるということです。

2番目の「飼い主が犬に性格面で影響を及ぼしている」という点についてもある研究が行われています。人間の性格評価には「外向性、同調性、誠実性、開放性、ネガティブ感情性」という特性が用いられています。一方犬に関しては「恐怖心、人への攻撃性、動物への攻撃性、活動性/興奮性、訓練への反応性」が用いられます。

行動学者のザジ・トッドさんによると、両者の性格には密接なつながりがあるようです。もし飼い主が積極的に犬を外に連れ出すと、しだいに犬の社交性も高くなってくるとトッド氏は指摘しています。飼い主の行動を間近に見ることで、だんだんとワンちゃんの性格が飼い主の方に寄ってくる可能性があるというのも面白いですよね。

現時点ではまだ1番目と2番目のどちらの要素がより真相に近いか定かではありませんが、いずれにしても飼い主と犬との間には何かしらの相関関係があるのは確かなようです。

顔つきも似てくる?

ここまで紹介した研究結果や観察は主に性格に関係するものですが、別の研究によると外見的な類似性も指摘できるようです。読売新聞の記事によると、関西学院大学の中島定彦教授がイギリスの学術誌「アンスロズーズ」で発表した論文で、「犬の目を見ることで誰が飼い主なのかを当てられる可能性が高い」ことが指摘されました。

この調査結果によると、教授はどの顔のパーツが飼い主の飼い犬とで似ているのかを調べました。調査では40組の飼い主と飼い犬の顔写真が用意されましたが、そのうち20組のペアは正しい組み合わせで、別の20組は意図的に間違えた組み合わせにしていました。そして顔の一部を隠したうえでどちらのグループが似ているかを547人の学生に質問しました。

すると目だけを見せた場合、7割以上の学生が正しいグループの方を選べたようです。一方目を隠すと正答率は約5割に落ち込みました。

2割の差なのでこの調査結果が決定的な根拠になるとは言い切れませんが、少なくとも顔つきに関しても飼い主と犬とが似ていると感じる人が多いことははっきりしています。

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