狆（ちん）ってどんな犬？性格と特徴から考えるしつけと飼い方のコツ！

狆の歴史

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狆（ちん）の祖先犬は奈良時代に現在の韓国から天皇に献上された犬です。

日本の長い歴史の中に登場する狆は、日本の古い書物にもその記録が残されているそうです。

性格の良さもあり、古くから身分の高い人たちに飼われていました。

奈良時代には貴族たちのペットとなっていたことがわかっています。

そして、徳川家の5代将軍綱吉が可愛がっていた犬種としても知られています。

徳川綱吉というと・・・、そう「生類憐みの令」のあの将軍です！

動物を殺してはいけないとされていたこの時代、綱吉は「犬公方」と呼ばれていました。

そんな綱吉の愛犬が狆だったそうで、江戸城などで暮らし、武士や貴族の中でも「お犬様」としてかなり大事に扱われていたそうです。

それで、かなりの贅沢な暮らしをしていた狆について、歌舞伎の演目の中でも登場していて、不遇の身の登場人物が「いっそ狆になりたい」という一言を発する場面さえあったそうです。

そのように上級階級の資産家たちの愛玩犬として大切にされていた狆ですが、その後江戸時代の一般庶民の中でも飼育されるようになったそうです。

なんとペリーも来航した際に狆（ちん）を４頭持ち帰ったという記録があります。

しかし、ペリーが持ち込んだ海外の犬種の人気が上昇すると、狆の数が少なくなってしまいます。

とはいえ、その愛らしさから海外の人々にも人気があり、盛んに輸出されていて国際的にはジャパニーズスパニエルと呼ばれていました。

実際、そのころ狆の改良を行ったのはイギリスやフランスの狆愛好家たちだったようですよ。

1870年にはイギリスのケンネルクラブで公式に認められています。

国際的に狆（ちん）という名前で呼ばれるようになったのは最近のことだそうです。

関東大震災の時には国内での狆（ちん）の数は激減してしまいましたが、海外での普及があり絶滅を免れました。

そうゆう背景もあり、過去の日本の歴史の中でとても大事にされてきた狆ですが、現代日本人の中ではそれほど知名度が高くないんですね。

でも、現在は日本国内での人気も高まりつつあり、２０１５年の登録数は６４２頭、１９９９年より頭数自体はそれほど伸びていないものの人気ランキングでは現在３０位と人気犬種になっています。

狆の性格

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狆はとても穏やかで、人間や他の犬に対してとても友好的で大人しい性格をしています。

長い歴史の中で、常に家庭の中で愛玩犬として大切に飼育されてきましたので、人や犬が好きなんですね。

そして、常に人のそばにいた歴史から、人間のことをよく観察して賢い行動をします。

飼い主さんに忠実で、人との距離がとても近い犬種です。

家族だけでなく、初めてのお客さんにも愛想がよくて、友好的な態度を持ちます。

利口で大人しい性格でとても愛らしく、だれからも愛され可愛がられやすい犬種ですね。

大人しいので、家の中で激しく運動したりすることもありません。

日本犬というと、ご主人には忠実だけど警戒心が強く、他人に対して吠える犬種が多いようなイメージが強いかもしれませんが、狆はとてもフレンドりーな日本犬なんですね。

とはいえ、少し神経質で繊細なところがあるようです。

子どもたちからしつこくされたり、ちょっと乱雑な扱いを受けると距離を置くことがあります。

それでも攻撃的になることがなく、とても大人しくて穏やかな犬種です。