フォックステリアってどんな犬?性格と特徴から考えるしつけと飼い方のコツ!

フォックステリアってどんな犬?性格と特徴から考えるしつけと飼い方のコツ!

update

フォックステリアは、その名が示すようにキツネ狩りで活躍した犬です。19世紀後半に、スムース・フォックステリアとワイヤー・フォックステリアの2種に別れました。人気の種なので、誰もが一度は目にしたことがある、この犬の性格と特徴をご紹介します。しつけや飼い方のコツもわかりやすくなりますよ。

update

フォックステリアの歴史

Fox terrier enjoying nature

Angyalosi Beata/shutterstock.com

フォックステリアは、もともとはとても古い犬種の一つといわれています。

しかし、その起源などは不明です。

とはいえ、18世紀のイギリスで、貴族たちの間でキツネ狩りがスポーツとしてブームとなっていたときに、使用されフォックステリアとして知られるようになったようです。

それで、フォックステリアはイギリス原産のキツネ狩りの犬として有名になりました。

小形のフォックステリアがキツネを穴から追い出し、より体格の大きいフォックスハウンドがキツネを追い詰めたのです。

詳しくはわかっていないのですが、フォックステリアの祖先犬として、ブラック・アンド・タン・テリアの名前があがっています。

19世紀の後半に、スムース・フォックステリアとワイヤー(ワイアーとも表記)・フォックステリアの2種が分離され、しつけ法や飼い方が広まって人気の犬種になったのです。

もともとは、スムース・フォックステリアもワイアー・フォックステリアも同一種としてみなされていたので、スムースとワイヤードを交配する事もあったようですが、1900年にはワイヤー種とスムース種の異種交配は禁止されました。

そして、1985年にワイヤー・フォックステリアが、スムース・フォックステリアとは別の犬種として独立して公認される事となりました。 フォックステリアは歴史のある犬種だけに、多くの近縁種が作られました。

人気のあるジャック・ラッセルテリアや、小柄で大きな耳が特徴的なトイ・フォックステリアもそうです。

さらに日本産の日本テリアは、体高が30センチくらいで白い体に黒い顔、うるうるした目が特徴で、「お雪テリア」とも呼ばれたそうです。

もともと、イギリスのドッグショーに登場したのはスムース・フォックステリアのほうが先でした。

その20年後にワイヤー・フォックステリアがドックショーに登場したのですが、現在では、ワイヤー・フォックステリアのほうがショードッグとしては圧倒的に人気となっているようです。

日本でも、ワイヤー・フォックステリアは見かける事があっても、スムース・フォックステリアはあまり見かけません。

スムース・フォックステリアは、海外でもペットしてはあまり飼育されておらず、実猟犬として飼育されていることのほうが多く、日本では、ヌートリアの駆除のために導入が検討されていることもあるようです。

一方で、ワイヤー・フォックステリアは、ショードッグでも人気となりペットとしても飼育される事が多いです。

つまり、スムース・フォックステリアは現在でも実用犬として活躍することのほうが多い犬種で、ワイヤー・フォックステリアはペットとしても多く愛されている犬種であることがわかりますね。

フォックステリアの性格

Fox terrier outdoors portrait over blurry background

Vtls/shutterstock.com

フォックステリアは、これぞまさにテリア種!といった性格をしているようです。

とても賑やかで、明るいです。

狩猟犬として活躍していただけあって、運動神経は抜群で、走ることが大好きで、好奇心が旺盛です。

家族に対しては愛情深いですが、他人に対しては距離を保ちますし、警戒心も高く、喧嘩っ早いところもあります。

それで、来訪者に対してはかなり騒がしく、神経質になったり、攻撃的になることもあります。

とても賢い犬種で、自分に自信も持っています。

とはいえ、狩猟犬としての本能やいたずら好きなところがあり、ときに無鉄砲な行動をすることがあります。

とてもエネルギッシュで、自分よりも体の大きな犬に対しても向かっていくほどです。

頑固なところもありますが、自分が主人として認めた人に対しては忠実なので、きちんと訓練すればその無鉄砲な行動も抑えることができそうです。

フォックステリアの飼いやすさ

Wire fox terrier in the spring garden.

V J Matthew/shutterstock.com

フォックステリアは、飼育しやすいとは言えない犬種かもしれません。

やはり、テリア種特有の喧嘩っ早い性格や、いたずら好きなところや、とっても好奇心が旺盛で頑固なところなどを見て、飼育が難しいと感じるのかもしれません。

確かに、子犬のときには特に、家の中にあるものをふりまわしたり、いろいろといたずらをして遊ぶこともありますので、それを許してあげられる人で、さらにその好奇心旺盛なところを満たしてあげあられるほど、一緒に遊んだり、運動したりすることに付き合ってあげられる人でないと飼育は難しいでしょう。

そして、好奇心が旺盛なゆえに、トラブルを引き起こしてしまうことがありますので、しっかりと飼い主としてしつけと訓練を施し、その行動を抑制したり、管理できる人でないといけません。

運動量もたくさん必要としますし、ほったらかしにされてつまらない毎日が続くと、とてもストレスが溜まって問題行動が目立ち、攻撃的になることがあります。

吠えグセがつくと家族もストレスになってしまいますので、たくさん遊んだり、運動をさせてあげたりすることが必要です。

防衛本能が強いので、番犬にも向いているのですが、飼い主が静止したらすぐにやめられるように訓練士しないとご近所トラブルになってしまうこともあるかもしれません。

とはいえ、とても賢くて、ルールや芸もすぐに覚える事ができる犬種です。

それで、小さいときから信頼関係と主従関係をしっかりと築き、一貫したしつけと訓練を行い、社会性を身に着けさせることができれば、きっと楽しい生活を送ることができるでしょう。

ご意見、ご感想ありましたらコチラ! この記事のコメントへ (4件)
桜 フォトコンテスト 全国のドッグラン一覧
編集部PICKUP
関連する記事

mofmo掲示板

4 イギリス在住のワイヤーフォックステリアオーナー
通報

ビクターの蓄音機の犬は『His Master's Voice』というタイトルの絵画のモデルで『ニッパー』という名前の'ジャックラッセルテリア'ですよ〜。フォックステリアではありません。

文章のところどころに間違い(誤解?)があるようです。例えば『1985年にワイヤーとスムースが別の犬種として公認』とありますが、ワイヤーがスムースとは別のカテゴリーとしてショーに出るようになったのは1870年代で、1911年にはワイヤーフォックステリアとしてクラフツで優勝していますし、イギリスのワイヤーフォックステリア協会が設立されたのも1913年です。

イギリスでも'スムース'の方が圧倒的に登録数は少ないのですが、実猟犬として飼育されていることはないと思います。'ワイヤー'もドッグショーでは入賞犬種として人気ですが、一般の知名度は低く、散歩していてよくシュナウザーと間違えられます(笑)

しつけが難しくワイヤーコートの手入れも手が掛かるため決して飼い易くはありませんが、やんちゃで人懐っこくイタズラ好き、行動や仕草が可愛くて家族みんなを笑顔にしてくれる愛おしい犬種です。我が家はずっとワイヤーフォックステリア一筋です(笑)

3 いっぱい
通報

亡くなったご主人お声を聞き取るとする姿、本当に飼い主さんのことが大好きなんだろうと感じます。もしも自分が亡くなった後、愛犬がそんなことをしてくれているのがわかったら嬉しいですよね。そんなに思ってくれてたんだと。

2 ホワイトデー
通報

名前にフォックスってついてるから、まぁ何かしらの関わりというか繋がりはあるのかなと思っていました。キツネ狩りをして活躍していた犬種だったわけですね。歴史っていうか昔のことを知るのって楽しいです。へぇー、昔はそんな暮らしをしてたんだぁ、とか勉強になるな。

1 もーちゃん
通報

へ~~キツネを狩るために飼われてきた犬なのか~。こんな小柄なワンちゃんでも複数等で連携すればキツネを追い詰めることができるんですね。そう考えるとあんまり舐めて飼育しちゃだめだなって思います。可愛くても元々狩猟犬なんですもんね。