フォックステリアってどんな犬?性格と特徴から考えるしつけと飼い方のコツ!

フォックステリアってどんな犬?性格と特徴から考えるしつけと飼い方のコツ!

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フォックステリアは、その名が示すようにキツネ狩りで活躍した犬です。19世紀後半に、スムース・フォックステリアとワイヤー・フォックステリアの2種に別れました。人気の種なので、誰もが一度は目にしたことがある、この犬の性格と特徴をご紹介します。しつけや飼い方のコツもわかりやすくなりますよ。

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フォックステリアの特徴

ワイヤーフォックステリア

shutterstock.com

スムース・フォックステリアは、イギリス原産の小形の猟犬(テリア種)です。

フォックステリアの元となった歴史ある種だけに、絵画や物語のモチーフになってきました。

中でも蓄音機に聴き入る、ビクターの商標になった絵はよく知られています。

これは、亡くなったご主人の声が蓄音機から聴こえてくるのを、懸命に聞き取ろうとする犬の姿を画家が描いたもので、実話です。

このエピソードが示すように、しつけやすくご主人への愛情がたいへん深い性格です。 フォックステリアのもうひとつの犬種である、ワイヤー・フォックステリアは、ワイヤー・ヘアード・フォックステリア(針金髪のフォックステリア)とも言われるように、針金のようにカールした剛毛が特徴です。

もういっぽうのスムース・フォックステリアは短毛で、スムースな被毛なのと対をなしていますが、現在ではこちらのほうが人気です。

両種ともご主人思いの性格をもち、しつけや飼い方がよく知られていますが、キツネ狩りに活躍しただけあって小柄(体高が35~40センチくらい)ながら活動的でやんちゃです。

そんなちょっとお調子者の性格も愛される理由ですが、この性格や特徴をよく理解した飼い方やしつけ法をマスターする必要があります。

原産国であるイギリスにおいては、イングランドの国王エドワード7世が、ワイヤー・フォックステリアのシーザーをとても大切にしていたことで知られています。

なんと、エドワード7世はシーザーに「僕はシーザー。王の犬である」と書かれた首輪をつけさせていたようです。

その影響もあって、一般家庭にも人気が広がったようです。

そして、アメリカでも映画シリーズに登場したり、有名な本の中に登場する犬のモデルとなったりしています。

そして、日本でも人気の「タンタンの冒険」というフランス漫画で、映画にもなった作品に登場する、スノーウィーという犬のモデルにもなっていますね。 このように、世界中で愛されている犬種なんですよ。

フォックステリアの外見的特徴

イングランドが原産のフォックステリアですが、19世紀の後半にスムース・フォックステリアとワイアー・フォックステリアに分けられました。

フォックステリアはスクエア型の体型ですが、脚はやや長めです。

マズルが長く、ボタン耳といわれる、耳の根本は立ち上がっていますが、先端が垂れて耳を塞いでいる形をしています。

スムース・フォックステリアはスタイリッシュで筋肉の引き締まった体つきがよくわかります。

背中がまっすぐ平らで、尻尾は断尾されていることもあります。

表情が鋭いとも言われることもある通り、シュッとした顔立ちをしています。

ワイヤーフォックステリアも、ガッチリとしていて肩がしっかりとした体型をしていますが、ワイアーヘアで隠れているので少しわかりにくいかもしれません。

体高が35~40cmほどということで、小さく小型犬に分類されることもありますが、しっかりとした骨格と力強さもあり、体重も7~8kgほどになりますので、中型犬に近い小型犬ということになります。

オスよりもメスのほうが少しサイズが小さくなります。

フォックステリアの寿命・体型

小さいとはいえ、骨格がしっかりとしていて筋肉質の体を持つフォックステリアは、さすがキツネ狩りのために作出された犬種といったところですね。

18世紀頃にフォックステリアとして知られるようになった、と言われていますが、その頃には能力を重視するブリーディングがなされていたために、その姿にはばらつきがあったようです。

しかし、狩猟中の事故の防止やショードッグとして活躍するようになってから、その姿や体型が固定される様になりました。

寿命ですが、10~15年と言われています。

小型犬としては、平均的な寿命といえますけど、フォックステリアはとても好奇心が旺盛で、運動量も多く、動くのが大好きなので、お散歩などでリードを離してしまったり、目を離してしまって事故に遭うことがないように、注意しましょう。

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4 イギリス在住のワイヤーフォックステリアオーナー
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ビクターの蓄音機の犬は『His Master's Voice』というタイトルの絵画のモデルで『ニッパー』という名前の'ジャックラッセルテリア'ですよ〜。フォックステリアではありません。

文章のところどころに間違い(誤解?)があるようです。例えば『1985年にワイヤーとスムースが別の犬種として公認』とありますが、ワイヤーがスムースとは別のカテゴリーとしてショーに出るようになったのは1870年代で、1911年にはワイヤーフォックステリアとしてクラフツで優勝していますし、イギリスのワイヤーフォックステリア協会が設立されたのも1913年です。

イギリスでも'スムース'の方が圧倒的に登録数は少ないのですが、実猟犬として飼育されていることはないと思います。'ワイヤー'もドッグショーでは入賞犬種として人気ですが、一般の知名度は低く、散歩していてよくシュナウザーと間違えられます(笑)

しつけが難しくワイヤーコートの手入れも手が掛かるため決して飼い易くはありませんが、やんちゃで人懐っこくイタズラ好き、行動や仕草が可愛くて家族みんなを笑顔にしてくれる愛おしい犬種です。我が家はずっとワイヤーフォックステリア一筋です(笑)

3 いっぱい
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亡くなったご主人お声を聞き取るとする姿、本当に飼い主さんのことが大好きなんだろうと感じます。もしも自分が亡くなった後、愛犬がそんなことをしてくれているのがわかったら嬉しいですよね。そんなに思ってくれてたんだと。

2 ホワイトデー
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名前にフォックスってついてるから、まぁ何かしらの関わりというか繋がりはあるのかなと思っていました。キツネ狩りをして活躍していた犬種だったわけですね。歴史っていうか昔のことを知るのって楽しいです。へぇー、昔はそんな暮らしをしてたんだぁ、とか勉強になるな。

1 もーちゃん
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へ~~キツネを狩るために飼われてきた犬なのか~。こんな小柄なワンちゃんでも複数等で連携すればキツネを追い詰めることができるんですね。そう考えるとあんまり舐めて飼育しちゃだめだなって思います。可愛くても元々狩猟犬なんですもんね。