犬の出産ってどんなもの?出産兆候と流れを説明!

犬の出産ってどんなもの?出産兆候と流れを説明!

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はじめての妊娠。はじめての出産。何もかも初めてづくしで飼い主さんも愛犬も不安がいっぱい!「犬のお産なんて軽いんでしょ。」なんて高をくくっていたら、突然のハプニングにおろおろ…。そんな時パニックにならないための、犬の出産の兆候とお産の流れを詳しく説明します。

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犬の出産ってどんなもの?出産の兆候とお産の流れ。

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犬の交尾は雌犬の発情に合わせて行われます。雌犬の発情期は6カ月おき、1年に2度あります。

季節的には春と秋の2回で、日照時間の関係により室内犬と室外犬では若干異なる場合もあります。

妊娠期間は交尾が確認されてから63日程度(9週間)です。

食欲不振や嘔吐がみられる妊娠前期(妊娠1~3週)、 乳腺が張りお腹も膨らんでくる妊娠中期(妊娠4~6週)

胎動を感じるようになる妊娠後期(妊娠7~9週)のおよそ42日以降の妊娠後期から、母犬は出産の準備に入ります。

出産の兆候で代表的なものは、床をガシガシ引っ掻いて巣作りのようなしぐさを見せる営巣行動という行動が見られます。

そうしたら飼い主さんは出産場所を用意しましょう。人があまり通らない静かな場所が望ましいですが、家族に近い方が安心できる犬もいるので、母犬にとって最適な場所を選んであげてください。

そして母犬が順調にお産できればいいのですが、万が一助産が必要になった時に何の用意もないと、飼い主さんも慌ててしまいます。

そこで子犬の無事な誕生の為にも、母犬の出産の兆候が出る前までに私たちが、前もって準備をしておきたいものをあげます。

木綿糸:へその緒を母犬が噛み切らないときに、縛って切るため。

はさみ:へその緒を切る。

新聞やトイレ用のペットシーツ:破水や出血したときに取り換えやすい。

ガーゼ:子犬の羊膜を破ったり、汚れを拭くときに使う。

タオル:子犬の体を拭いたり、さすったりするときに必要、出来るだけたくさんあると良い。

消毒剤:アルコールなど。はさみや糸を消毒する。

洗面器:産湯に入れるために必要。ドライヤーもあると良い。

使い捨て手袋:直接子犬を手で触るより衛生的なので。

お産箱:段ボールや木製の物。板などで囲い、外から中があまり見えないようにしておく。 高さは母犬が自由に出入りできて、子犬が逃げられない高さにする。寒い季節ならペットヒーターも用意しておく。

はかり:子犬の体重をはかる。

体温計:出産の兆候を調べるために母犬の体温をはかる。

これで、飼い主さんの方の準備は整いました。

犬の妊娠期間は人間に比べて短く、あっという間に出産時期になってしまいます。

初めての助産ならば母犬の週数に応じた注意点、用意する物をメモにし、緊急の際に動物病院へ連れて行く手段を家族で相談しておくと安心でしょう。

次はいよいよ、出産の兆候からお産の流れについてお話します。

犬の出産の兆候

営巣行動がひんぱんになり、落ち着かず、食欲がなくなる(食べない)、おしっこやうんちが近くなるといった行動がみられたら、出産が近くなった兆候です。

さらに、呼吸が荒くなり頻繁におしっこやうんちをする(時には軟便になったり、吐いたりすることもあります)

いつもより甘えてくる、神経質になりうろうろする、直腸温度が37℃まで下がってきた、といった状態になると約8~10時間で出産が始まります。

体温が出産のタイミングをはかる目安になるので、予定日の前から母犬の体温を計測し、平熱を知っておくといいでしょう。

週数的には妊娠してから63日頃が出産日です。妊娠60日より前に分娩してしまうことを早産といい、胎児の発達具合で新生子管理が必要な場合もあります。

また66日以降になっても分娩しない場合は遅産といい、母犬の子宮の中で大きくなり過ぎて難産になることもあるので、分娩が適切な日数からずれた場合は早めに医師に相談してください。

犬のお産

犬の陣痛は人間の陣痛に似ています。

最初のうち陣痛は、痛みも小さいですが、だんだん痛みが大きくなり、母犬も普段と違う鳴き声を出すようになります。

陣痛の間隔も狭まり強くいきむようにもなり、排便の時のような姿勢をとるようになります。これを繰り返し、赤ちゃん犬は産道に降りてきて、最後は一気につるんと出てきます。

時間は陣痛が開始してからおよそ20~30分、長くて1時間ほどです。

赤ちゃん犬は緑っぽい尿膜と白っぽい羊膜に包まれています。

先に尿膜が破れ、産道を赤ちゃん犬が通るときの潤滑剤の役割をします。

次に羊膜が破れて赤ちゃん犬が産まれてくるのですが、羊膜の袋をかぶったまま出てくる子もいます。そして胎盤が出てきた後、まだお腹に赤ちゃんがいる場合は、10分~30分の休憩を挟んで再び出産します。

この時慌てて赤ちゃん犬をとりあげないでください。出産時の母犬はとても過敏で、慣れた飼い主さんに対して攻撃的になる場合もあります。

通常母犬は、羊膜を口で破り、へその緒を噛み切って子犬を舐めきれいにします。

羊膜も食べます。母犬が自分で出来るようなら自然に任せて見守りましょう。ただもしも、母犬が何らかの理由できちんと赤ちゃん犬の処置をしないならば、その時は人間が助産します。

助産の方法

まず羊膜を破り赤ちゃん犬を取り出します。顔が羊水で濡れているので、ガーゼでふき取ります。

赤ちゃん犬が声をあげ動き出せば安心なのですが、仮死状態の場合は、背中を強くタオルでさする、背中を軽くたたく、を声が出るまで続けます。

羊水が鼻の中にたまっているようなら、人間が口で吸いだしてあげます。

赤ちゃん犬が声を出すのを確認したら、次はへその緒を切ります。

へその緒の切り方は、赤ちゃん犬のおなかから1cm位のところを糸できつく縛り、結び目より胎盤側1cm位のところをハサミで切ります。

次に洗面器に手を入れて、少しぬるいくらい(37℃前後)のお湯で肩から下を優しく洗い、素早くタオルで拭いて乾かします。そのあとは母犬に戻し様子を見ましょう。

こんな時はすぐに動物病院に連絡しよう!

●直腸温度が37℃になっているのに、1日たっても陣痛が来ない

●陣痛が始まってから2時間経つのに出産しない

●赤ちゃんが少し出かかっているのに15分以上たっても出てこない

●破水しているのに出産しない

●まだお腹の中に残りの赤ちゃんがいるのに2時間以上経っても産まれない

こんな症状のある場合はすぐに、動物病院へ連絡しましょう。

まとめ

犬と言えば安産と思われる飼い主さんも多いかも知れませんが、難産になりやすい傾向の犬もいます。

小さく改良されてきたチワワやトイプードルなどの小型犬、パグやブルドックなど頭の大きい短頭種、若すぎる出産で母犬の体格が未発達、胎児の大きさに対して骨盤が狭すぎる、など分娩自体が難しい場合もあります。

そうすると最初から、もしくは緊急での帝王切開手術となり、母犬に負担をかけたり危険をともなうこともあります。

帝王切開手術の費用は病院や犬の大きさにより異なり、およそ3万円~10万円ほどです。

陣痛促進剤を使用したなど手術の経過や、その後の母犬や子犬の状態により増える場合もあります。手術前の超音波検査、エックス線検査などの費用も必要ですので、かかりつけの病院に相談してください。

出産は犬にとっても、命がけの大切なイベントです。

出産にリスクのある犬の場合は体の兆候が出産間近になったら動物病院で診察してもらい、赤ちゃん犬の大きさや頭数、母犬の骨盤の状態などを把握しておきましょう。

念のために助産の用意を整えるとともに、日頃から動物病院と連携をとることにより、より安全な出産を迎えられるでしょう。

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17 インディゴ
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こんな時はすぐに病院へ連絡しよう!の項目は何度も目を通しておくべきです。そして、いつでも見られる状態にしておくことも大事ですね。常にチェックできるようにしておきます

16 名無しさん
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犬も人間と同じでつわりの症状があるのは初めて知りました。こうして読んでおくだけでもかなり勉強になります。

15 悩める飼い主
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子犬を飼育しています。避妊手術をするか、いずれ結婚させて子供を産ませるか悩んでいます。どちらを選ぶにしろ、後悔しないように両方の情報をしっかり集めたいと思います。

15 ラリー
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犬の出産には立ち会った経験がありませんので、ここで何かと勉強させてもらいました。何も知らないままでいるより、何度も目を通して、流れをつかんでおくと、実際の場面で少しは何かしら役に立てるかなとも感じてます。ありがとうございます。

13 ソバ
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やはり出産というのは犬も人も同じで、命に危険が及ぶ場合がありますから、事前の情報収集や準備が非常に大切であると考えます。緊急事態になる可能性もあるので、正しい知識を身に付けた上で、犬の出産の手助けができるのが理想です。

12 ライラ
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出産。犬の出産は安産だ~なんていうけど、やっぱり不安でいっぱいですよね。この記事は本当に参考になります。うちの子もいずれ出産させたいと思っているので。避妊手術も考えたけど、別にスペースに問題があるわけでもないし、やっぱり一度は出産させたいですよね。

11 じゃんけん
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犬の出産に立ち会う際に準備しなければならない物は、数多くあるんですね。早め早めに用意しておいて、その時になってバタバタしないようにしておきたいです。どのような状態が危険であるのかを知っておくことで、早くに動物病院へ連絡をすることができると思うので、知識を蓄えておきます。

10 名無しさん
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なるべく病院で出産できるように、すぐ動けるよう準備しておきたいと思いますけど、もしもの時のために役立つ記事でした。心構えをして、用意できるものは用意し、自宅で何かあった時のために準備しておきたいと思います。

9 フック
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助産の方法を読んでも、自分には絶対にできそうにありません。もし、緊急事態に陥ってしまったらなど、あれこれ心配ばかりしてしまい怖いです。難産になりやすい犬もいると言われると、不安が増します。出産は命懸けなので、筆者の方が仰るように、日頃から動物病院と密な連絡を取っておくのが大事だと思います。

8 ヨーン
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飼い主の方にどんな準備が必要なのか知れたので、勉強になりました。実際にその時が来たらうまくできるかな〜?母犬よりも飼い主の方が取り乱していそうですよね…。何かあった時の為に、すぐに動物病院に行ける状態にしておきます!!

7 子犬
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犬の出産の兆候ってこんな感じなんですね。出産に立ち会ってみたいです。まず犬を飼っていないのでそんな場面に立ち会うことがないと思いますが、感動的何でしょうね。それと同時に忙しそうでもありますね。

6 ドラマチック
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犬の出産に関しては何一つ知っていることが無かったので、この記事で出産について色々と知ることができて感動しました。順を追って詳しく記されていたため理解しやすく、内容がスーッと頭に入ってきました。勉強になることばかりでした、感謝しています。

5 ドン
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いや〜…ちょっと怖いな〜。いい経験になるかもしれないけど、いろんなリスクを考えてしまうとやっぱりプロに任せた方がいいのでは?と思ってしまいます。

4 ツインテール
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自宅で犬が出産するのはかなりリスクが高いので、兆候が表れたら即病院に連れて行くしかないですね。大事なのは兆候を見逃さないことですし、一度に複数を生む犬にとって出産は命がけなわけですから飼い主としてしっかりと対処してあげたいものです。

3 まり
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犬のお産って安産って昔から言うけれど、実は大変なんですね……。飼っている犬を結婚させてあげたいけれど、なかなか安易に考えずにきちんと考えなければいけないんだなと思いました。子犬が欲しいから産ませるみたいな安直なのは良くないですね。

2 名無しさん
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命あるものの出産に立ち会うって、すごい感動なのかもしれないけど、ちょっと怖いですね。もしも自分の失敗で命を落としちゃったらって思うと、怖い。私はなるべく立ち会いたくないな…。 でも、いざって時に、この情報があれば、準備しておくものなどを知れるので助かりました。

1 名無しさん
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犬の出産はまだ実際に見たことがありませんので、この記事は勉強になります。出産に立ち会えたら嬉しいなと思います。感動を味わってみたいと思いました。貴重な命なので、母犬も子犬も安全な状態で出産できたらベストですよね。親身になって相談にのってくれる動物病院選びも大切なのかなとも思いました。生まれたての子犬見てみたいー

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