表情・行動・しぐさでわかる犬の気持ち。こんなときはどういう意味?

犬は人のようにしゃべる事ができません。そんな犬ですが、人や他の犬に自分の気持ちを表現するために表情や行動で表そうとしてくれます。その表情や行動を理解する事ができれば、ある程度その犬の気持ちを理解する事ができ、コミュニケーションをとる事ができます。今回は、犬の表情やしぐさから見えてくる犬の気持ちについて紹介したいと思います。

表情・行動・しぐさでわかる犬の気持ち。こんなときはどういう意味?

犬の表情から見えてくる犬の気持ち

犬は人間ほど表情に変化がありませんし、人間のように意識して表情から気持ちを表すことをしません。けれども意識せず、目、鼻、口、耳といった顔のパーツに気持ちが現れています。

犬と対面するとき、やはり最初に、そして最もよく見るのは行動やしぐさよりは顔ではないでしょうか。犬の表情からその気持ちを読み取って、なるべくたくさん話しかけてあげましょう。

犬の目でわかる犬の気持ち

犬の目でわかる犬の気持ちとして、真っすぐ目を合わせる場合には威嚇や攻撃性の表れといわれます。特に初対面の犬の場合には、目を合わせる事は喧嘩を売っていると同じなので危険な行動です。

ただ、飼い主などの好きな相手に優しく見つめる場合は親愛を表します。この場合は、攻撃性は皆無で、眼が好きなことを表すほど優しい眼差しを向けてくれます。

状況によっても判断できるのですが、もし犬の表情がわかりにくかったり判断に迷ったときは目の形を見てみましょう。犬の目は丸いのですが、親愛の情を示しているときや穏やかな気持ちのときはアーモンド型の目をしています。

逆に目を合わせない場合は、犬の気持ちとしては犬自身が不安を感じていたり、敵意がなく服従する事を表すしぐさです。

犬はいたずらをして叱られても反省しませんが、以前に叱られたことをまたしてしまい、「マズイな」と感じているときは叱ろうとしている飼い主さんと目を合わさないことがあります。

決してごまかそうとしているわけではないのですが、飼い主さんの怒りだしそうな表情にただならない不安を感じているのですね。また、瞬きを繰り返す行動も敵意がない事を表すしぐさです。

耳と口の位置からわかる犬の気持ち

犬の耳がリラックスし、口は閉じている表情のときは、幸せでのんびりとした気分で穏やかな状態の場合に表れるしぐさです。また、人で言う微笑みに近い表情といわれます。

リッラクスしている耳とは、両耳の間(前頭部です)が広くなっている状態です。

耳が前に傾き気味で、口が軽く開いている表情のときは、何か近くに興味を引くものがあり、何か起きないかと注目をしている状態です。ただ、耳が前に傾き、口がC型に開いている表情の場合は攻撃性を表します。

さらに、背中の毛が逆立っている事もあります。 逆に耳が後ろに伏せられていて、口が穏やかに開いている表情のときは、あいさつや遊びに誘おうとしている時に合わられるしぐさです。

飼い主さんや大好きな人に甘えるときもこの表情です。ただ、耳が後ろに引き気味で口が少し開いている表情のときは少し緊張したり、不安を感じたりしている時に現れる表情です。

後ろに耳が倒されて、歯が剥き出しになっている場合には威嚇をしているのではなく、それ以上近づくなと警告をしている状態で、怯えている状態といえます。この状態のときにこれ以上近づくと攻撃される可能性が高くなります。

姿勢から見えてくる犬の気持ち

犬がお腹やのどを見せるといった行動をする場合は、完全服従の表れです。お腹やのどは急所で、それを見せる事はそこを攻撃されてもいいという犬の気持ちの表れです。これは、飼い主や家族に良く見せる忠誠を示す行動です。

犬どうしで、片方の犬がお腹を見せる行動をとったときは、攻撃されてもよいという意味ではなく、降参の意味が殆どです。これは犬どうしでも約束事となっており、喧嘩をしているときにお腹を見せて降参した犬に対してそれ以上攻撃する犬はいません。

ただ、犬どうしでも相手に全幅の信頼を寄せているときにひっくりかえってお腹を見せることがあります。これは服従や降参ではありません。仲良しの犬どうしが遊んでいて、遊びが楽しくて仕方がないとき、喜びを表す行動です。

また、犬の体を大きく見せるか、小さく見せるかでも犬の気持ちは変わってきます。犬が自分の体を小さく見せようとする場合は服従を示し、大きく見せようとすれば自分の方が上だという事を示します。

また、全身の毛が逆立っていたり、鼻に皺が寄っているといった行動をする場合は攻撃性の表れです。 口角が長く引かれている表情は幸福感や安心にあふれた犬の気持ちから来るものです。

尻尾の位置によって変わる犬の気持ち

表情よりも感情を最も表しているのがよく判るのが尻尾の動きです。尻尾の位置が高いほど自信の表れで、低い位置にあるほど服従心が強い状態です。

さらに、尻尾を後ろ足の間に挟み隠しているときは恐怖心を感じています。これは尻尾を隠すというよりも、尻尾で急所を隠し守るとするしぐさなのです。

また、尻尾を振る速さが速いほど興奮していたり、緊張をしていたりする際に表れるしぐさといわれています。

尻尾がまっすぐに立っていたり、曲がっていたりしているしぐさをしている時は攻撃性の表れで、尻尾が水平になっているしぐさの場合は好奇心の表れですが、毛が逆立っている時は攻撃性の表れです。

逆に尻尾が下がっている場合は、ストレスを感じていたり、巣快感を感じているような状態です。

尻尾の先端でわかる犬の気持ち

尻尾は歩行時のバランスを取るためにも使われますが、そんなときでも犬の気持ちが反映しています。

飼い主さんと一緒に散歩している犬の尻尾はだいたい斜め上あがっていますが、その先端が犬の身体側に向いているときはどんなに穏やかな表情をしていても完全にリラックスはしていません。

不測の事態に備えいつでも応戦行動ができる用意があります。

先端が犬の身体と反対側の外向きになっているときはリラックスしており油断や隙のある状態です。柴犬のような巻尾の犬では、尻尾の先端から犬の気持ちを知ることはできません。

けれども巻尾の犬でも嬉しいときは巻いたままで尻尾を振ります。フレンチブルドッグのように尻尾が短い犬は尻尾を振る代わりにおしりを振るんですよ。

行動やしぐさから見える犬の気持ち

犬の行動やしぐさによって人や他の犬に気持ちを表現する事をボディランゲージと呼びます。ボディランゲージは言葉を話せない犬のコミュニケーション方法の1つです。

また、ボディランゲージの1つで、興奮している相手を落ち着かせたり、自分のストレスを軽減する際に表れるしぐさの事をカーミングシグナルといいます。カーミングシグナルは犬の感情を理解するだけではなく、それを人もする事で犬に自分の感情を知らせる事ができます。

遊びに誘うときのボディランゲージ

前肢を伸ばして腰を高く上げているしぐさをしている時は、相手を遊びに誘うときにするしぐさです。この行動をフレイバウといいます。 また、仔犬の場合は後肢で2本立ちをして相手に飛びかかっている行動をする時が遊ぼうと誘っているしぐさです。

リラックスや好意的に思っている時のボディランゲージ

体をくねらせて、尻尾を振っているしぐさをする時は甘えているしぐさです。時には腰を振って好意を全身で表します。自然な状態で立っていた時はリラックスをしている時の行動です。

緊張していたり、怯えている時のボディランゲージ

尻尾を下げて体を低くしているしぐさをしている時は緊張と不安を表すボディランゲージで、尻尾をお腹の下に巻き込んでいる場合は怯えている時のしぐさですが、攻撃性も表しているので不用意に近づくのは危険です。

背中を丸めて、座り込むという行動をする時は、不安に思っていたり、飼い主や家族から叱られた場合にする行動です。また、どこか悲しそうな表情をする事もあります。

攻撃性を表すボディランゲージ

尻尾が上に上がり毛が逆立っている時は攻撃性の表れなので、この場合は絶対に近づかないようにしましょう。このボディランゲージに歯をむき出したり、唸ったりといった表情が加わると、それ以上近づくと攻撃させる事があります。

カーミングシグナル

目を細めたり、瞬きをしたり、視線をわざと逸らしたりといった行動をした場合は、自分は危害を加えるつもりはない事を表します。また、鼻を舐めるという行動は自分の緊張や不安を解消するために行います。

この場合はストレスを感じているので、ストレスになるものをなくすといいです。同じような意味であくびという行動をする事があります。決して眠たいわけではなく、緊張を和らげようとして行っています。

地面の匂いを嗅ぐという事も興奮していたり、不安に感じている場合に行い、相手に対して攻撃の意思がない事を表します。その他にも、体を振ったり、体や耳の後ろを掻いたりする事で、緊張やストレスを和らげようとします。

座ったり、伏せをしているなどのすぐには動けない姿勢になったり、背中やお腹などの急所を見せる姿勢をとる事があります。この状態は相手に敵意がない事を表します

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1 ママみん
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アイコンタクトを取ると、犬と仲良くなれそうだと思っていたのですが、全く逆でした。目を合わせるのが危険な行動とは知らなかったので、大変勉強になりました。行動や仕草の意味が理解できると、より犬と心が通じ、分かり合えそうです!

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このまとめのキュレーター

久太郎

犬猫に関する仕事に従事していたので、犬に関しては詳しいと思います。 犬種、しつけなど犬に関しては深く理解しています。

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