ロイヤルカナンの子猫用「キトン」を解析!口コミ評判は?

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mofmo編集部

mofmo編集部です。

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ペットの健康を考えたフードとして有名な「ロイヤルカナン」はライフステージごとに豊富なラインナップを用意しており、子猫専用のキャットフードも販売しています。今回はそんな「ロイヤルカナン キトン」の原材料や成分を徹底分析して、愛猫に安心して与えることができるフードかどうか紹介したいと思います。

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「ロイヤルカナン キトン」の原材料と成分

子猫

GrigoryL/shutterstock.com

では早速「ロイヤルカナンキトン」の原材料と成分を分析してみましょう。

原材料は以下のとおりです。

肉類(鶏、七面鳥)、米、植物性分離タンパク、動物性脂肪、とうもろこし、コーングルテン、加水分解タンパク(鶏、七面鳥)、植物性繊維、ビートパルプ、酵母および酵母エキス、魚油、大豆油、サイリウム、フラクトオリゴ糖、加水分解酵母(マンナンオリゴ糖源)、マリーゴールド抽出物(ルテイン源)、アミノ酸類(L-リジン、タウリン、DL-メチオニン、L-カルニチン)、ゼオライト、ミネラル類(Cl、K、P、Ca、Na、Zn、Mg、Mn、Fe、Cu、I、Se)、ビタミン類(A、コリン、D3、E、C、ナイアシン、パントテン酸カルシウム、B2、B6、B1、葉酸、ビオチン、B12)、酸化防止剤(BHA、没食子酸プロピル)となっています。

では詳しく見てみましょう。

肉類

キトンの原材料欄を見てみると、第一原材料に肉類「鶏、七面鳥」が使用されています。

これは大変よいことです。

なぜなら猫は完全肉食動物なので、猫にとって一番必要な栄養素は肉や魚から摂取できる動物性たんぱく質だからです。

特にからだを作る大切な時期にあたる成長時期には質の良いたんぱく質が欠かせません。

健康な筋肉作り、骨作りのために質の良いたんぱく質が必要です。

ですから動物性たんぱく質が摂取できる鶏肉や七面鳥(ターキー)が第一原材料になっているのは大変よいことといえるでしょう。

「鶏肉」には、動物性たんぱく質が豊富に含まれていますし、他にもビタミンやリン、セレンなどのミネラルも豊富です。

特にリンは強い骨や歯を作るのに欠かせませんし、セレンには免疫力を高める効果もあります。

成長期にこれら栄養素を取ることで、大人になった時にも丈夫な骨や歯を維持することができるでしょう。

また鶏肉は嗜好性が高い肉のため、一般的に鶏肉を使ったフードは食いつきが良いと評判です。

「七面鳥(ターキー)」は鶏肉よりも脂肪分が少ないのでヘルシーな肉となっています。

さらにターキーにも鉄分や亜鉛、セレンなどのミネラルが豊富に含まれているため、免疫力を高める効果が期待できます。

さらにたんぱく源として、「植物性分離たんぱく、加水分解たんぱく」が使用されています。

これらは消化率が90%以上という超高消化性のたんぱく質として配合されています。

消化器官がまだ十分に成長していない子猫にとって消化率の良いたんぱく質を使用していることはうれしいですね。

しかしただ「植物性」というだけでは、どんな植物からとったたんぱく質かわかりかねます。

そしてなんといっても猫にとって必要なたんぱく質は植物性ではなく動物性たんぱく質です。

できれば詳しくどんなたんぱく源なのか記載してくれたら良かったです。

穀物

続いて気になる原材料が「穀物」の使用です。

キトンの第二原材料を見てみると「米」、さらに他にも「トウモロコシ、コーングルテン」が穀物として使用されています。成長期の猫の成長を支えるフードとして販売されているのに、穀物が使用されていることは残念なことです。

これら穀物はビタミンやミネラル、食物繊維補給のために使用されているのでしょう。

しかし何度も述べますが猫は完全肉食動物ですので、肉の消化は得意としているのですが、穀物の消化吸収は大変苦手なんです。

猫の唾液には穀物の消化を助けるアミラーゼという酵素がありませんし、さらに穀物はゆっくり腸内を進むことで時間をかけて消化吸収されるのですが、猫の胃は小さく腸も短いため穀物の消化には向いていないのです。

消化器官がまだ未熟な子猫ならなおさらのことでしょう。

そのためたくさん摂取すると消化不良を起こすかもしれませんし、特に小麦やトウモロコシは猫がアレルギーを起こしやすい食材とされています。

キトンでは、特にアレルギーになりやすい小麦は使用されていないものの、トウモロコシ、コーングルテンが使用されています。

トウモロコシも十分アレルギーを起こしやすい食材ですので、今はアレルギー症状がないとしても、毎日食べ続けることで将来アレルギーを発症する恐れもあります。

米は比較的低アレルゲンで消化も良い穀物と言われていますが、穀物であることには変わりありませんし、第二原材料にあげられているということはかなりの含有量が予想できます。

消化不良に注意が必要です。

油脂

続いて使用されているのが「動物性脂肪」です。

他にも「魚油、大豆油」が油脂として使用されています。

油脂の働きは、猫の美しい皮膚や被毛の維持をサポートしたり、脳や眼の成長を助けたりします。

猫に欠かすことができない食材なのです。

キトンで使用している魚油には不飽和脂肪酸とも呼ばれるオメガ3脂肪酸、オメガ6脂肪酸がバランスよく配合されているので、美しい皮膚や被毛の維持をしっかりサポートしてくれます。

さらにEPA、DHAも含まれており、健康な脳や眼の成長をサポートしています。

まさに成長期の子猫に必要な栄養素といえるでしょう。

ところが「動物性脂肪」というのは愛猫家が避けたいとしている食材の一つです。

動物性脂肪というだけではいったい何の動物の脂が使用されているのか全く分かりません。

動物の脂肪を使用していることはわかりますが、品質や鮮度は全く謎です。

そのため、もしかしたら複数の獣の脂をブレンドして使用しているかも知れませんし、病気で薬物汚染された家畜の肉から搾り取った脂かもしれません。

さらには病気や事故で死んで腐りかかっている家畜の肉から絞りとった脂を使用している可能性も考えられます。

このようにどんな油を使用しているかわからない。

という点だけでも怖いのですが、さらに恐ろしいこととして、動物性脂肪は酸化がとても早いため加工段階からすでに酸化が始まるので、必ずといってよいほど保存料や酸化防止剤が使われているということです。

合成の保存料や酸化防止剤の中には、体に悪影響を及ぼしかねないものもあるので大変危険なのです。

しかも油脂に使用する保存料や酸化防止剤は原材料欄への記載が義務ではないため、どれだけ強力な酸化防止剤がどれほどの量添加されていても消費者の私たちにはわかりません。

信頼できるキャットフードは「鶏脂、サーモン油」など具体的にどんな油を使用しているか明らかにしていますし、油脂に使用している酸化防止剤も明らかにしています。

ビートパルプ

続いて気になる原材料が「ビートパルプ」の使用です。

ビートパルプとは、サトウダイコンから砂糖を搾り取った残りカスのことで、食物繊維補給目的で使用されます。

しかしビートパルプはキャットフードの原材料としてはあまりふさわしい原料とはいえません。愛猫家が避けたい原料の一つです。

ビートパルプを使用する目的は、かさ増しとウンチをかためることです。

ビートパルプはタダ同然で入手できるため、キャットフードのかさ増しによく使用されます。

さらにビートパルプにはウンチをかためる作用があるためうんちが固くなり、処理が楽になります。

どちらも人間都合による理由で使用されています。

しかしビートパルプには問題点があります。 一つは残留薬剤の恐れです。

サトウダイコンから砂糖を搾り取る際に硫酸系の劇薬を使用することがありますが、そうすると薬剤がわずかではありますがビートパルプに残る可能性があるのです。

わずかな量とはいえ劇薬ですので、からだに悪影響を与える可能性があります。

残留薬剤が便の排出を促す神経信号に影響を及ぼし、便秘の原因になるといわれています。

もう一つは、ビートパルプにはウンチをかためる作用があるので便秘になる可能性があるということです。

さらにうんちが固まるということは言い換えるならば、下痢をしていてもうんちが固まるので体調不良に気付くのが遅くなってしまうかもしれません。

こうした理由からキャットフードにはビートパルプを使っていないに越したことはありません。

酸化防止剤

最後に気になるのが酸化防止剤の使用です。

油脂を使用するキャットフードは酸化しやすいという問題点があるため、酸化防止剤の使用は欠かません。

ロイヤルカナンでは「BHA、没食子酸プロピル」が酸化防止剤として使用されています。

これらはどのような酸化防止剤でしょうか?

「BHA」は元々はガソリンの酸化防止剤として使用されていた合成酸化防止剤ですが、強い酸化防止効果があることから食用への酸化防止が認められ使用されるようになりました。

ところが後に動物実験によって発がん性や呼吸困難や歩行障害などが起こることが明らかになってきたため、現在では人間用の食品への使用が制限されており、ほとんど見られることはありません。

しかしキャットフードにはまだまだ普通に使用されています。

「没食子酸プロピル」も強力な合成酸化防止剤で、バターやマーガリン、化粧品などにも使用されています。

しかしこちらも動物実験の結果、発がん性や内臓疾患の危険性がある添加物であることが明らかにされてきました。

BHAよりも酸化防止効果が強いといわれているため、その分体への影響が強いことが予想できますね。

ロイヤルカナンのホームページでは、「一日摂取許容量を守っていますし、BHAは摂取してから2日で体外に排出されるので危険ではない」としていますが、からだに悪影響がある危険性のあることが明らかになっている添加物ですので、できれば使用してほしくないですね。

高品質のキャットフードを見てみると、からだに悪影響の少ない安全性の高い天然由来のミックストコフェロールやローズマリー抽出物といった酸化防止剤を使用しています。

合成の酸化防止剤に比べたら酸化防止効果は低いですが、安全性が高い方が安心ですよね。

成分

では「ロイヤルカナンキトン」の成分を見てみましょう。

以下のとおりです。

たんぱく質34.0%以上、脂質16.0%以上、粗繊維3.3%以下、灰分8.6%以下、水分6.5%以下、カロリー409kcal/100gとなっています。

たんぱく質、脂質共に子猫の成長に必要な量が十分摂取できるようになっています。

からだを作る大切な時期なのでカロリー量が高く、標準的なロイヤルカナン製品の約5%増となっています。

ですから成猫になっても与え続けていると、肥満の原因となるので注意してください。

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4 名無しさん
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ロイヤルカナンの子猫用「キトン」は子猫ちゃんにとっていいのかもしれませんが、もともとロイヤルカナンは猫ちゃんにあまり必要のない穀物を使用していたり、実際にお腹の調子が悪くなった猫ちゃんの話も聞くので、あまりあげたくないかも。

3 名無しさん
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我が家の猫は保護猫だったので、子猫の時代がありませんでしら。そのため、子猫用のキャットフードには詳しくなかったのですが消化性の高いたんぱく質やサイリウムとフラクトオリゴ糖を含んでいるなんてとてもいいですね。

2 名無しさん
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子猫の消化器官はまだ未熟なので、消化をサポートしてくれる高いたんぱく質やサイリウム、フラクトオリゴ糖が入っているのは飼い主としても嬉しいですよね。小さい頃は体がまだ丈夫ではなく、病気にもなりやすいので、特に食品には気を使ってしまうかも。

1 名無しさん
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体外へ排出されるからと言われてもそれでも大丈夫なのかと心配があります。排出までに二日かかるということは、二日日間は体内にとどまっているということになり、その間のことを考えれば、体内で問題が起きないかと不安です。