犬の被毛について学ぼう!色が変わってしまう理由やケア方法とは?

犬の被毛について学ぼう!色が変わってしまう理由やケア方法とは?

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mofmo編集部

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犬の被毛は、だんだん変わってきたりします。 環境や病気のサインだったりもするので、気を付けて観察しないと大変なこともあります。 その理由や被毛におすすめドッグフード等もご紹介していきます。

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犬の被毛の基本情報

white dog curly hair, texture

evgengerasimovich/shutterstock.com

犬のどんなところが好きか?と聞かれて、「毛並みの感じ」と答える人は少なくないと思います。犬の毛は犬種によってさまざまですが、毛並みの状態がよければどの犬も気持ちの良い肌触りをしています。

基本的に犬の毛にはトップコートとアンダーコートという2種類の毛があります。トップコートはオーバーコートとも呼ばれます。これは日本語では上毛のことで、主に表面に生えている太くて固めの毛のことです。この毛は皮膚を保護するためにあります。一方オーバーコートの下にある毛をアンダーコートと呼びます。こちらは細くて柔らかいのが特徴です。こちらは保温や保湿の役割を担います。犬の中にはオーバーコートだけあってアンダーコートがない種類のものがいます。このような犬の犬種をシングルコートと呼びます。シングルコートの犬には以下のような種類がいます。

  • ヨークシャーテリア
  • マルチーズ
  • シーズー
  • プードル

一方オーバーコートもアンダーコートもどちらも持っている犬のことはダブルコートと呼びます。このような犬種の場合は二重構造の被毛があります。代表的な犬種は以下の通りです。

  • ポメラニアン
  • ミニチュアシュナウザー
  • 柴犬
  • コーギー
  • ゴールデンレトリバー
  • ポメラニアン
  • ミニチュアダックスフンド

基本的には犬の被毛の種類別のカテゴリー分けは上記のようになります。

犬には人間よりも一つの毛穴から生える毛の量がはるかに多くあります。ざっと5倍ほど多い時もあります。ダブルコートの犬種の場合、春と秋の年2回アンダーコートが生え変わります。アンダーコートが増えたり減ったりすることで体温の調整を図っています。一方シングルコートの犬種では換毛期がありません。とはいえ全く毛の生え変わりがないわけではなく、一年の流れの中で少しずつ毛が生え変わります。ただしダブルコートの犬のように夏の毛や冬の毛と言った明確な違いはありません。

犬の被毛の色は変わる?

Cute dog smiling while lying on a wooden floor with its nose up showing white teeth

Sascha Christian/shutterstock.com

犬の被毛の色は変わることがあります。ずっといつも同じ色だと思ってるでも人もいるかもしれませんが、実際は様々な理由で変色します。色が変わる理由として代表的なものは以下の通りです。

  • 褪色する
  • 成長
  • 加齢現象
  • ケガやストレス
  • 病気

ではそれぞれの理由の詳細を見てみましょう。

褪色する

まずは褪色についてです。褪色とは言葉そのまま色があせることです。

この褪色現象が起きやすい犬種はトイプードルです。トイプードルは人気が高い犬種の一つですが、わりと色が変わりやすい犬として知られています。基本的には白、黒、銀の3つがプードルの被毛の本来の色と言われています。

しかし繁殖作業を経て、最近ではクリーム、赤、アプリコットなどの色も出てきました。しかしこのような色素は安定性が少ないため、成長していくにつれて色があせてしまう傾向があります。そのため被毛の色が変わってしまいます。

具体的な説明としては、メラニン色素の変化による褪色です。メラニンは紫外線吸収によって色素を作るほか、皮膚を紫外線による炎症から守る役割も果たします。メラニンの種類には、ユーメラニンとフェオメラニンの2種類があり、どんな比率になるかによって色が決まります。メラニンを作るためにはチロシンとフェニルアラニンというアミノ酸が必要となります。そのためもしこれらのアミノ酸が不足していると退色します。

さらにほかの栄養素であるミネラルが不足した時にも同じです。トイ・プードルの褪色予防のためには栄養素バランスが良いドッグフードを与えることが重要です。ちなみにチロシンは、肉や魚、卵、乳製品や大豆製品にたくさん含有されています。

褪色しやすいといっても汚らしくなるわけではありません。毛色については飼い主ごとに好みもあるでしょう。褪色の仕方によっては飼い主が好きな毛色変化ということもありえます。またコメントにもあるように、遺伝によって色の変化に違いが出ることもあるようです。

成長

成長が理由の場合もあります。これは突然変異やほかのネガティブな要因ではなく、本来の変化です。

ほとんどの犬は成長とともに被毛の色が変わります。色素が濃くなったり、色の柄がはっきりしはじめたりします。さらには全体ではなく一部分だけ色が変わる犬もいます。

代表的な成長による色変化の例をあげると、例えばマルチーズがあげられるでしょう。マルチーズは「尻尾だけ、背中だけ」というように一部分だけが変わる現象が多くみられる犬種です。また人気が高いチワワは、明るい色だったのに濃い茶色に変化することがある犬種です。またシーズーやパピヨンは模様が大人になるにつれてはっきりしやすい犬種です。

加齢現象

別の理由は加齢です。人間でも加齢によって髪の毛が白くなることがありますが、犬でもそれは同じです。

加齢によって新陳代謝が減少をしていたりホルモン機能が低下してしまうと、被毛関連の変化が生じます。 白髪が増えたり髭が白くなったりするとしたら年齢によるものと考えられるでしょう。ただし年齢がまだ若いのに白髪が増えるようであれば、一度獣医師に相談しても良いかもしれません。

ケガやストレス

ケガやストレスによって被毛の色が変わってしまうというケースもあるようです。

犬はストレスを感じる動物です。特に家庭環境が悪かったり、かまってもらえないなどの状況があるとストレスが蓄積してしまうリスクがあります。また何かにぶつかるといった外部からの衝撃によっても色が変化することがあるようです。

バリカン

飼い主の中にはバリカンなどをかけてから「毛質が変わってしまった」という人がいます。確かにトリミングの時にバリカンを使うと、毛は熱やカットによるダメージを受けてしまいます。そこに日光があたることによって紫外線ダメージもあります。このように外的な刺激によって被毛の色が変わってしまう可能性が考えられます。

病気や栄養不足

栄養不足や病気によって被毛の色が変わってしまうことも十分考えられます。前述の通りアミノ酸などの栄養不足が不足しているために米良に色素が減少して、結果的に被毛の色が変化することがあります。 さらには皮膚病によって赤みが出てきたりすることもあります。もし異常に痒がっていたりフケが出ていたりしたら皮膚病を疑っても良いでしょう。

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