
猫を挑発する飼い主の5つの行動とは?愛猫が出す不快サインを見過ごさないで!
普段のんびりと過ごしているように見える猫ですが、いくら穏やかな性格をしている猫でも嫌なことをされると怒ります。飼い主のどんな行為が猫の機嫌を損ねてしまうのでしょうか。この記事では「猫を挑発してしまう飼い主の行為」や、「猫が不快に感じている時の行動」について解説していきたいと思います!

猫ちゃんの気持ちを理解するには

Yana Radysh/shutterstock.com
残念ながら、猫ちゃんと会話することはできないので、どんなことをされると嫌な気持ちになるのか、愛猫と腹を割って話し合うことはできません。
そのため飼い主としては、快適に過ごしてもらえるように気を付けているつもりでも、知らずに愛猫を怒らせてしまっていることがあるかもしれません。
それで、猫ちゃんが嫌な思いをしていないかを見極めるには、猫が怒っている時にどんな行動をするのかを、飼い主が理解する必要があります。猫ちゃんの行動から気持ちを読み取る努力が求められます。
威嚇するようなポーズなど、明らかに不快感を示す行動をすることもあれば、どんな意図で行っているのか分かりづらい怒り方もあります。ここでは、猫が怒っている時の代表的な行動や仕草についてご紹介します。
「イカ耳」になる
何かに警戒していたり怒っていたりする時に、猫の耳は「イカ耳」と呼ばれる独特の形になります。耳をピンと立たせた状態が、上から見るとまるで「イカ」のように見えることから、「イカ耳」と呼ばれているようです。
見方によっては、飛行機の翼のように感じる人も多いようで、「飛行機耳」という別名もあるようです。
猫によって、またその時の気分によって、どっちの方向に向かって耳を立たせるかは違うので、外側に向かって横に耳を立たせる時もあれば、上に向かって真っすぐ立たせることもあります。
猫の聴覚は非常に優れており、人間が20ヘルツから20,000ヘルツの音域しか聞き取れないのに対して、猫は25ヘルツから75,000ヘルツまで聞き取ることが可能です。人間よりも高音域をしっかり聞き取ることが出来るようです。
このように、聴力が非常に発達している猫は、周囲からの情報を収集するのに音を活用するので、耳の筋力も非常に発達しています。「耳介」と呼ばれる部分にある筋肉を動かして自由自在に耳を動かすことができ、左右別々に動かすことさえ可能です。
そんな猫ちゃんの耳が「イカ耳」になっているときは、周囲に警戒して聴覚に神経を集中させています。神経質になっていて、イライラしている可能性が高いので、下手に触ろうとすると攻撃されたと認識して威嚇してくる危険性があります。
尻尾を地面に打ちつける
尻尾は猫ちゃんの感情を表すサインです。例えば、猫が尻尾を大きく動かす場合、興奮している可能性があります。特に、尻尾を地面に打ちつけるように大きく動かすような動作は、威嚇する行動の一種と考えられています。
また、尻尾が上に向かって真っすぐピンと伸びたような形になる時も、相手を威嚇しようとしている証拠です。今すぐ喧嘩ができるという臨戦態勢の状態なので注意しましょう。
猫ちゃんが過剰反応してしまう場合について

Eric Isselee/shutterstock.com
猫ちゃんの中には、飼い主の日常動作に過剰に反応して、こちら側が挑発行動をしていないのに威嚇体勢に入ってしまう神経質なタイプもいます。
飼い主としては、ただお手入れとしてブラッシングしていたり、スキンシップをとったりしようとしているだけなのに、威嚇されてしまう場合もあります。
また、新しい猫ちゃんを迎え入れたことに腹を立てて、新入り猫ちゃんを攻撃してしまったり、赤ちゃんや小さい子供に対して攻撃してしまったりするケースもあります。
家族として安心して一緒に生活していくためには、ちょっとしたことで猫ちゃんが過剰に反応してしまわないように、愛猫の行動をコントロールする必要があります。どのように行えるのでしょうか。
猫ちゃんの過剰な反応をやめさせる方法
犬の場合には、問題行動がみられるワンちゃんであっても、トレーニングによって次第に行動を制御することができます。しかし、一般的に猫ちゃんには「しつけ」を行うのは難しいと考えられています。
それで、猫ちゃんを訓練して問題行動をやめさせるという観点ではなく、猫ちゃんが興奮するような状況を回避することによって、問題行動を行わせないようにする努力が飼い主に求められます。
そのため、飼い主の方が上手に対応する方法を学ぶことが大切です。どのように猫ちゃんが興奮してしまう状況を避けることができるのでしょうか。基本的に、2つのポイントを意識する必要があります。
■1.無視する もしブラッシングを行っていたり、愛猫とのスキンシップを図るために撫でていたりする時に猫ちゃんに威嚇された場合には、直ちに猫ちゃんから離れましょう。
猫ちゃんに慣れてほしくて無理して続けようとする飼い主もいますが、その行為自体を猫ちゃんが嫌がっている場合には、逆効果になってしまいます。無理して抱き寄せようとしたために、ひっかかれて怪我をしてしまうというケースもあります。
猫ちゃんたちの世界では、相手の猫と目を合わせて見つめる行為は敵意をあらわす行動の一つであり、喧嘩を始める前のあいさつのようなものです。
それで、ブラッシングやスキンシップ中に猫ちゃんが興奮してしまった場合には、すぐに猫ちゃんから離れましょう。目を合わせないために、猫ちゃんの方には視線を向けずに、しばらく無視するようにしましょう。
猫ちゃんの気持ちが落ち着くまで、別の部屋など離れた場所にいてそっとしておくようにしましょう。そうすれば、そのうち猫ちゃんの方からかまってほしくて近づいてくるかもしれません。
■2.引き離す もし複数の猫ちゃんを飼っていて、猫同士の喧嘩が始まってしまう時には、ゲージなどを活用して物理的に引き離す必要があるかもしれません。
猫ちゃんは縄張り意識が非常に強いので、自分の縄張りを侵されることを嫌います。特に、先住猫が新入り猫に対して対抗心をむきだしにするパターンが良くみられます。
加減ができなくて、仔猫を大怪我させるまで攻撃してしまう先住猫ちゃんもいます。それで、猫の縄張り意識によって軋轢を生じさせないためには、初めて対面させる状況が非常に大切です。
新入り猫を家に迎え入れる時には、急に対面させるのではなく、猫ちゃん同士がお互いに心の準備ができるように、最初は姿が直接見えないようにして別の猫の存在だけ意識させ、数週間かけて徐々に対面させるようにしましょう。
人間関係と同じように、猫ちゃん同士にも相性があります。いくら飼い主が仲良くしてもらおうと努力しても、喧嘩が絶えないということも残念ながらあります。
そのような場合、無理に一緒に生活させようとすることは猫ちゃんにとってストレスになるので、それぞれ別の部屋に生活スペースを作ってあげて、自分の空間を確保できるようにしたあげましょう。
飼い主にとってより厄介な状況として、出産によって子供が生まれた時に猫が子供に攻撃してしまうケースがあります。
猫は本能的に自分の身を守ろうとするので、急に泣き出したり、無邪気にちょっかいを出したりしてくる人間の子供を嫌う傾向があるとされています。子供が急に猫の尻尾をつかんだりして、ひっかかれてしまうということもあります。
ある程度の年齢になれば、猫が嫌がることをしないよう子供に教えることができます。しかし、もっと小さい子供の場合には、大人が不慮の事故が起きないように見守ってあげる必要があるでしょう。
基本的には、別々のスペースで過ごせるように配慮しつつ、猫の方が子供に関心を示して近づいた時にだけ一緒に過ごさせるようにするなど、喧嘩が起きないように工夫するようにしましょう。

Rattana Anukun/shutterstock.com
飼い猫の威嚇行為が続く場合
飼い主として猫ちゃんを刺激しないように配慮していても、愛猫の威嚇行動が続く場合には、もう少し厳しい対応が必要になることもあります。しかし前にも述べた通り、猫はワンちゃんのようにしつけることはできません。
特に注意が必要なのは、叩いてしまうことです。毎日続く猫ちゃんの問題行動にイライラしている時や、危険な行動をした時に、思わず手が出て猫ちゃんを叩いてしまうということがあるかもしれません。
しかし、猫ちゃんは物事の因果関係を理解することが出来ないので、「自分が悪いことをしたから叩かれた」とは思いません。ただ「飼い主に叩かれて痛かった」と記憶します。自分の行動を反省することはありません。
結果として、しつけようとして叩いてしまうと、ただ飼い主を怖い存在として嫌いになるだけで、問題行動は全く改善しません。大声で怒鳴るように叱ることも、同じ理由から全く効果がありません。
猫ちゃんをしつけようと叩いていたために、猫ちゃんが人間恐怖症になってしまい、飼い主にまったく近寄らなくなってしまうケースもあるようです。
そんな猫ちゃんの問題行動を改善するためには、「驚かせてやめさせる」という方法が効果的なようです。通称「天罰方式」とも呼ばれる方法です。
具体的には、猫ちゃんが問題行動をしている時に水鉄砲や霧吹きなどを使って水をかけるなど、猫ちゃんが嫌がる罰を与えます。
重要なポイントは、猫ちゃんが「天罰」と感じるように、悪さをしているその時に驚かせる必要があります。また、飼い主がやっていると猫に悟られないように行うほうが効果的です。
次第に猫ちゃんも、「特定の行動をしている時に嫌なことが起きる」ということに気付くようになり、自分に不快な結果が生じることは行わないようになります。
まとめ
いかがでしたか。猫ちゃんは人間が思っているよりも、繊細で警戒心の強い動物です。穏やかな気持ちで一緒に生活できるよう、猫ちゃんの気持ちを理解するように心がけましょう。
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