猫にアボカドを食べさせてはいけない！？危険性と対処法を紹介していきます！

猫がアボカドを食べてしまわないための対処法

Africa Studio/shutterstock.com

猫の安全のために飼い主にもできることがいくつかあります。「間違って食べちゃった」と片付けてしまう前に、安全策を取ることによって事故を避けることができます。

留守の時は食べ物をしっかりと保管する

留守中の盗み食いはよくあることです。そうさせないためにも食べ物は蓋をしっかりとして保管するようにしましょう。ラップをかけただけでテーブルの上に置いておくと、留守中にテーブルの上に登っていたずらしてしまうでしょう。美味しそうなものだとそのまま食べてしまうことも考えられます。

棚の上など高いところにおいておけば犬の場合は安全かもしれませんが、猫の場合は身軽に高いところにも上ってしまうので効果的な策ではありません。蓋をして猫が勝手に開けることができないようにすること、引き出しや扉のついた棚にしっかりと保管することで猫がいたずらしたり食べたりすることを防ぐことができます。

ごみ箱をあされないようにする

留守中は特に家の中のものが遊び道具に変わることがあります。怒られる心配がないので大胆になる猫もいるでしょう。ごみ箱は好奇心旺盛な猫にとって絶好の遊び場です。

普段からごみ箱の蓋を占めておく習慣をつけておくと、猫がごみ箱をあさるのを防ぐことができます。猫が開けることができないような設計であればいいのですが、そうでなければ重りをのせて開けることができないようにしておきましょう。また、アボカドを含め猫にとって危険な食材を使って料理した場合は、ごみをすぐに処分するのも効果的です。

アボカドの種では遊ばせない

猫が楽しそうに遊んでいるのを見るのは飼い主にとって至福の時になります。しかしアボカドの種で遊び始めた時はすぐにやめさせましょう。猫にとって危険な成分であるペルシンは種に多く含まれていますし、間違って飲み込んでしまうと大事故につながります。アボカドの種に近づけないようにし、遊びたがる時は他のおもちゃを与えるようにしましょう。

観葉植物としてアボカドを飼育しない

家の中で観葉植物をかじってしまい中毒症状を起こす猫もいるようです。中には重篤な中毒症状を起こして死んでしまうこともあるので、危険な観葉植物を家の中に置かないようにしましょう。猫を飼育している人がわざわざアボカドを育てる必要はないでしょう。

観葉植物の中にはほかにも猫にとって危険なものがあるので、よく調べてから育てるようにしましょう。猫が間違ってかじったとしても問題のない観葉植物もあります。

猫が間違ってアボカドを食べてしまった時の対処法

PRESSLAB/shutterstock.com

対策を取っていたにもかかわらず、愛猫が間違ってアボカドを食べてしまった場合はどうすればいいのでしょうか。

すぐに動物病院に連絡する

猫が食べると危険な食べ物の上位に出ているくらいですから、アボカドの危険性を獣医師はよく知っているはずです。もしも間違えて愛猫がアボカドを食べてしまったら、すぐにかかりつけの動物病院に連絡して指示を与えてもらいましょう。

いつ、どのくらいの量のアボカドを食べてしまったのかを必ず聞かれるはずなので、すぐに答えられるようにしておきましょう。詳細な情報を伝えることができれば、獣医師さんも指示がしやすくなります。食べてしまってからすぐであれば、吐かせるなどの対処法もあるので、できるだけ早く獣医師さんに相談しましょう。

様子を観察する

愛猫が間違ってアボカドを食べてしまったけど、変わった様子もないし大丈夫そうだからといって外出するのは危険なことです。それは、食べてからすぐに中毒症状が出るとは限らないからです。中には中毒症状が出るまでに何時間もかかるというケースがあります。

葉っぱを1㎝ほど食べてしまった例の猫も、朝方は大丈夫そうだったのに中毒症状が出たのは飼い主さんが仕事から帰ってきて夕食を食べ終わってからのことでした。いつどのような形で中毒症状が出るのかがわかりませんから、食べてしまったその日のうちは長時間留守番をさせるようなことはしないでください。

アボカド入りのキャットフードやペットグッズについて

Aaron Amat/shutterstock.com

アボカドを使用したキャットフードやペットグッズについて聞いたことのある人、それらを実際に使っている飼い主さんもいることでしょう。猫にとって危険なものではないのでしょうか？

キャットフードやペットグッズにアボカド使用のものがある！？

アボカドを使ったキャットフードとして有名なのはアメリカ産のキャットフードである「アボダーム」です。ペットの皮膚トラブルを改善できるとしてアボカドをペットフードに使用したもので、犬用にドッグフードも販売しています。実際に毛艶が良くなったという口コミもあるようで、なかなかの評判です。

ペット用のおやつにアボカドを使ったクッキーや、アボカドを使用したシャンプーなども販売されています。実際に使っている飼い主さんもいるわけですが、アボカド中毒の報告はないので猫用品で使用されている分には問題なさそうです。

アボカドを使用したキャットフードやペットグッズの安全性について

アボカドを使用したキャットフードやペットグッズの安全性について疑問に思っている飼い主さんたちもたくさんいるようです。ASPCA（米国動物虐待防止協会中毒事故管理センター）にも同様の質問がされていますが、わかっているのはグアテマラ系のアボカドが最も危険で、ほかは種類によって程度が異なるとのことです。

「アボダーム」が作られたきっかけも、庭でアボカドを食べていた犬の皮膚や毛艶が良かったことだそうで、カリフォルニアではアボカドを食べるペットの姿を見ることもあるそうです。それで、アボカドを使用した商品の安全性はアボカドの種類や加工の仕方、どのくらいの量を使用しているかにもよるようです。

実際にアボカドの入ったキャットフード、ペットグッズによって中毒症状を起こしたという例は出ていないので、安全性には問題なさそうです。実際に猫に与える、または使用するかどうかは飼い主さん次第だということですね。

まとめ

アボカドを猫に与えても大丈夫なのかどうかについて調べてみましたが、納得のいく答えが得られたでしょうか。猫にとってはアボカドに含まれるペルシンという成分が中毒症状を引き起こすことがわかりました。果肉だけでなく、皮、種、葉っぱ、茎にもペルシンは含まれていて、猫にとっては危険だということがわかりました。

アボカド入りのキャットフードやおやつ、ペットグッズなどは猫にとって問題がないということがわかっていますが、だからといって普段食べているアボカドをそのまま与えることは絶対にしないでくださいね。さらに、観葉植物としてアボカドを育てている場合は、すぐに対策を取って猫が間違って食べてしまわないようにしましょう。