猫にプルーンはNG!致死量ともしも食べた時の対処法!

猫にプルーンはNG!致死量ともしも食べた時の対処法!

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猫にプルーンは与えてはいけません。それは、プルーンの皮や葉、茎や種に毒性物質が含まれているからです。場合によっては、呼吸困難やショック症状を起こす危険があるので、絶対に与えないでください。この記事では、猫にプルーンを与える危険性と、もしも与えてしまった時の対処法をご紹介します。

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猫にプルーンを与えてはいけない理由とは?

猫 プルーン

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プルーンは、バラ科サクラ属の植物です。この種類の果実の種の中心に、仁(にん)と呼ばれる部分があります。仁の中には、「アミグダリン」という物質が含まれており、この成分が胃酸によって分解されると、毒性の強いシアン化水素を発生させ、中毒症状を引き起こします。ゆえに、プルーンの種の部分は、猫にとって非常に危険です。

プルーンの実の部分に毒性はありませんが、猫には与えない方がいいでしょう。なぜなら、プルーンには大量の「カリウム」が含まれているからです。その量は100g中732gと、バナナの約2倍の量に相当します。

猫はカリウムを摂取しすぎると、腎臓病のリスクが高まります。腎臓は体内のカリウムの量を調節し、不要なカリウムを尿と一緒に体の外に排出する働きがあります。しかし、過剰に摂取してしまうと、腎臓に大きな負担がかかってしまいます。そのため、毒性のない実の部分でも、猫には与えないのが賢明です。

猫がプルーンを食べてしまった時の症状

毒性のあるプルーンの皮や葉、茎や種を食べてしまった時には、以下の様な症状が現れます。

  • 嘔吐
  • 下痢
  • 呼吸困難
  • ショック症状

猫の近くにプルーンの皮や種があって、このような症状が見られる場合には、中毒症状を起こしている可能性が考えられます。また、前述の通り、プルーンにはカリウムが多く含まれています。カリウムを過剰摂取すると、不整脈や心臓停止、腎臓病などを引き起こすリスクが高まります。

猫に危険が及ぶ致死量

プルーン

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どのくらいの量で中毒症状を起こすのかに関しては、猫の年齢や体重、消化器官の発達具合によっても異なります。しかし、プルーンの皮や葉、茎、種は、少しの量でも中毒を起こす危険があるため、注意が必要です。

子猫の場合

年齢が12ヶ月未満で、体重1kg未満の子猫の場合、消化器官が発達していないので、特に注意が必要です。ほんの一口でも、中毒症状が出たり、体調不良を起こす危険があります。ゆえに、絶対に子猫にプルーンを与えてはいけません。

成猫の場合

年齢が12歳から7歳の成猫にも、プルーンは与えないでください。特に、皮や種は中毒を起こす危険があります。猫が誤って口にすることがないよう、十分注意しましょう。

また、腎臓に疾患がある場合、カリウムの過剰摂取で体調不良を起こす危険があります。毒性があまりないとはいえ、リスクを抱えないために、実の部分も与えないようにしてください。

老猫の場合

7歳以上の老猫の場合、年齢に伴い消化器官が弱っているので、子猫同様、注意が必要です。老猫が中毒症状を起こすと、症状が重症化することがあります。

また、老猫は腎臓の機能も衰えています。実の部分を継続的に与えていると、腎臓病などを患う危険が伴います。すでに腎臓に疾患がある場合は、症状が悪化する危険性もあるので、絶対に与えてはいけません。

猫がプルーンを食べてしまった場合の対処法

猫がプルーンの皮や種を間違って食べてしまった場合、たとえ中毒症状が出ていなくても、すぐに獣医師の診察を受けるようにしてください。間違っても、素人判断で無理に吐かせたりしてはいけません。

病院に連れて行く際には、「いつ」「どれくらいの量」のプルーンを食べてしまったかなど、正確な情報を獣医師に伝えるようにしましょう。また、現在の猫の健康状態や年齢、体重、病歴なども伝えておくと、スムーズに処置を行なうことができます。

プルーンの実に関しては、一口食べたからといって、すぐに中毒症状が出るわけではありませんが、万が一、猫の体調に異変が見られたなら、すぐに獣医師の診察を受けるようにしてください。

ドライプルーンやプルーンジャムも与えてはダメ

プルーン ドライフルーツ

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ドライプルーンは、砂糖漬けにしたものを乾燥させて出来たものです。そのため、生のプルーンよりも糖分が多く含まれています。猫が糖分を摂り過ぎると、糖尿病のリスクが高まるため、ドライプルーンも与えてはいけません。

基本的に、ドライプルーンは種が取り除かれていますが、たまに種のかけらが残っていることがあります。その種を間違って猫が食べてしまうと、アミグダリンによる中毒症状を起こしてしまう危険があります。

さらに、プルーンは乾燥させると成分が凝縮されるため、カリウムの量が生の状態より倍以上になってしまいます。カリウムの過剰摂取にもなってしまうため、少しの量でも猫には与えないでください。

プルーンジャムなどの加工品にも、砂糖や添加物などが含まれており、猫の健康に悪影響を及ぼす可能性があるため、与えてはいけません。

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