猫と子どもの相性って良い?悪い?猫を飼うことが子どもに与える影響について解説!

猫と子どもの相性って良い?悪い?猫を飼うことが子どもに与える影響について解説!

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子どもにとって猫を飼うことは良いとも悪いとも言われます。実際のところはどうなのでしょうか?猫を飼うことが子どもに与える影響や、猫と子どもの相性について調べてみました。猫を迎える前に子どもに教えておきたい猫の習性や性格についても取り上げます!

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猫を飼うことが子どもにデメリットとなる場合もある?

泣く女の子

Africa Studio/shutterstock.com

それでは、猫を飼うことで発生する子どもへのデメリットについても考えてみましょう。どんな物事にも良し悪しがあるように、猫を飼うことにももちろんマイナスとなる要因も考えられます。

疾患

あまり触れられない話題ではありますが、猫によって何らかの疾患が中毒をもたらされる可能性は無視できません。

もちろん猫を飼った経験がおありであれば、猫1匹のせいで年中病気がちになるわけではないことをご存知でしょう。これらはあくまで可能性の話であり、すべての猫が危険な病原体を有しているということではありません。しかし、確かに動物から人へと感染する共通感染症があることは事実です。

たとえば、猫ひっかき病(バルトネラ症)が挙げられます。その名の通り猫に引っ掛かれて生じる感染症です。猫ひっかき病はバルトネラ菌を有したノミに吸血されることで感染します。もっとも、猫や犬には常在菌であるため症状がありません。

しかし人間の場合はひっかき傷から細菌が入り込み、傷口を化膿させたりリンパ腺の腫脹や微熱を発生させたりします。ノミが発生しやすい夏季に多い感染症です。卵や魚介類経由で有名なサルモネラ症も、猫を媒介して感染する危険性があります。

サルモネラ症は悪化すれば命にかかわる重大な感染症であるものの、最初に腹痛や嘔吐などの初期症状が現れるため、速やかに医療機関を受診すれば克服できるありふれた感染症でもあります。

猫が感染しても、子猫でなければそれほど症状が表れません。子猫であれば人間と同じように急性の胃腸炎を患い、下痢や嘔吐などの症状が見られます。猫の嘔吐物や便の様子を見て、下痢や嘔吐の回数が多くないか注意しましょう。

カプノサイトファーガ・カニモルサス感染症という聞き慣れない感染症も、実は非常にありふれた感染症です。

厚生労働省の公式ホームページでも紹介されており、犬猫の口腔内の常在菌(カプノサイトファーガ・カニモルサス、カプノサイトファーガ・カニス、カプノサイトファーガ・サイノデグミの3種類)によって発生します。

ただし、犬や猫に噛まれた数に比べて発症例が非常に少ないため、発症するのは稀な感染症だと考えられています。倦怠感や腹痛、発熱、吐き気、頭痛を引き起こし、重症化すれば敗血症や多臓器不全によって死に至る危険もある感染症です。

健康な方でも、何らかの持病を持っている方と同じ発症リスクを伴うのが特徴です。適切な治療を速やかに受ければ重症化する例は少ない感染症です。医療機関を受診する際は犬猫に噛まれた旨を必ず伝えましょう。

犬猫の口腔内の常在菌によって感染するため、避けようのない感染症です。傷口を舐められることでも感染します。発症のリスクが非常に少ないのが幸いですが、舐め合いやひっかき、傷口の接触には最低限注意する必要があります。

トキソプラズマ症も猫を介して感染し得る症状です。ほぼすべての動物に感染し得る症状で、世界中に広く蔓延しています。感染している猫のフンに原虫が出て、そこから人間の体内に入ることで感染します。空気感染はありません。

主に豚肉からの感染が報告されており、猫のフンを通しての感染例は多くありません。

ただし注意しなければならないのは、妊婦が感染すると死産や自然流産、もしくは乳児の精神遅滞や脳性麻痺などを引き起こし得る先天性トキソプラズマ症をもたらすこともあるため、妊婦以外の方が猫のトイレ掃除を行うべきでしょう。

これらは、あくまで感染し得る症状の一例です。猫を飼う方が必ず感染するわけではなく、むしろ猫に噛まれても舐められても何も発症しなかったという方の方が多いはずです。

そもそも、猫の常在菌を原因とするものや猫自身には症状が表れないものについては予防の方法がないのも事実です。猫を清潔に保ち、定期的な検査や健康的な食事によって、人も猫も免疫を強く保ちましょう。

ペットロス

矛盾するような話ですが、猫を飼えば猫を失うことから来るストレスに耐えなければなりません。これは意外なほど見落とされやすいストレスで、ペットロスが原因でうつ病などの精神障害が発生することもあります。

人間と違い、猫とは言葉で完全なコミュニケーションを取れない分、より強く後悔や喪失感を感じやすいようです。

ペットを失う辛さを家族で分かち合うことが出来れば最善ですが、感受性の強い子どもが感じる辛さや喪失感は、時に大人のそれとは比べ物にならないほど強く長く残ることがあります。

逆に親が悲しむ様子を見たことがトラウマになり、それが後々精神障害へと発展してしまうこともあります。これは感染症よりもはるかに個人差が大きく影響しますが、ペットを飼う上で逃れられないマイナス要素です。

それでもメリットの多い猫との生活

家族と猫

Elena Nichizhenova/shutterstock.com

それでも、猫を飼う方がはるかに多いメリットをもたらしてくれるでしょう。猫がいることで家族の会話が増えたり喧嘩が減ったり、あるいは絆が以前より強まったと感じている方は数えきれないほど存在します。

世界に目を向ければ、猫のおかげで間一髪のところで自殺を思いとどまったり、自閉症から回復したり、ぜん息やアレルギーさえも減ったといったエピソードもあります。

好きなペットのことを思い出すだけで、その日一日を生き延びる元気が出てきたという方もおられることでしょう。子どもを失った辛さを猫が緩和してくれたという方もいます。猫を飼うことにはそれだけ強い力があるということです。

もちろんデメリットに関してもしっかり考える必要があるでしょう。誰が世話するのか、どれぐらいの費用が発生するのか、旅行する際はどうするかといったことです。現実的に考えて猫を飼えないという結論に至る家庭もあり、それはそれで賢明な判断です。

それでも猫を世話することから生じる喜びや無数の思い出は、きっと猫を飼ってよかったと思わせてくれるでしょう。

まとめ

女の子と猫

Ylia/shutterstock.com

最後に、猫を飼う際に子どもたちが知っておかなければならない注意点を挙げてみましょう。猫も自分のペースを大切にする生き物です。自分がされて嫌なことが続けば、いくら家族といえども牙を向けざるを得ないときがあります。

たとえば、猫が集中して何かを行っている時にちょっかいを出すことです。食事中や毛づくろいの最中、トイレ中や寝ている時に、無理やり抱きかかえられたり驚かされたりするようなことがあれば、人間への信頼を失い警戒心が芽生えてしまいます。

慣れない留守番が続くような場合でも、一部の猫は非常にストレスを感じるようです。

上記で述べたとおりですが、自由そうに見える猫も人間の丁寧な世話を必要としています。ストレス発散させながら猫が安心して暮らせる環境を大切にし、丁寧に愛情深く世話を続ければその愛情に必ず応えてくれるようになります。

子どもたちが猫を好きな時に可愛がるのは良いことでありほほえましい様子ですが、正しい接し方や丁寧に扱うことを教えていきましょう。

猫は撫でられることが好きな動物です。自分が望めばこちらに催促することも日常茶飯事です。

しかし、飽きるのか気分が変わったのか、撫でられているうちに嫌がることも同じく日常的にあります。撫でている最中に嫌がるようなしぐさを見せたり攻撃してきたりするようであれば、スキンシップの潮時であることを教えてください。

顔周りやお腹を必要以上に、あるいは強く触ることも同じです。引っかかれることが少なくなれば、それだけ感染症のリスクも少なくなります。

おやつの量や内容にも注意が必要です。猫はキャットフードから基本的な栄養を吸収できます。必要以上におやつを与えてしまうと、フードを食べなくなったり偏食に走ったりして健康を害することがあります。

アボカドやチョコレート、ネギ類などを与えてしまうと、健康を害するどころか死に至る危険性もあります。

猫を世話する正しい知識を子どもに教え、悲しい事故や早すぎる死を招くことのないようにしましょう。まずは親が手本を見せ、子どもを留守に残す時も事故を防ぐ対策をしてください。

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