猫にこんにゃくゼリーは危険な理由とは?それは猫の食べ方の習性にあった?!

猫にこんにゃくゼリーは危険な理由とは?それは猫の食べ方の習性にあった?!

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日本ではこんにゃくゼリーは少し危険と認識されてはいるものの、あの独特の食感や、少し食べるだけで満腹感が出るためダイエットに向いた食品として人気です。そんなこんにゃくゼリーを猫が食べても良いでしょうか?猫の食べ方の習性から危険性について学んでみましょう!

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もしのどに詰まらせてしまったら

吐き出す猫

Kurteev Gennadii/shutterstock.com

では、万が一猫がのどに詰まらせてしまった場合どんな対処法を取るべきでしょうか?まずは、気道を塞いでいる異物を取り除かなければなりません。

異物を取り出す

猫が何かをのどに詰まらせた場合、まずは自分で咳き込んで本能的に吐き出そうとします。

しかし、何度も咳き込むのになかなか出せそうになかったり、咳き込んでいたのに窒息で息ができなくなったり、咳き込んだまま倒れ込んでしまったりするような場合、手助けして吐き出させてやらないと命にかかわります。

通常の咳と違って、前足を踏ん張って少しうつむいたまま咳を続けるようであれば、すぐに作業に取り掛かれるように近くに行くか、すぐに動物病院に連れて行けるよう準備してください。

もし可能であれば、まずは気道を確保します。前足の間に後ろから手を入れ、気道をまっすぐにするように手のひらで支えます。少しうつむく方が快適なようです。

特に小型犬や短頭犬の場合は気道が短いため、まっすぐにしすぎると逆に気道が狭くなる恐れがあります。いずれにしても吐き出しやすそうな角度を保てるようサポートします。

次に、咳をするタイミングで肩甲骨の間を手のひらで叩きます。この際、こぶしでは叩かないでください。さらに、腰に近い場所も叩くべきではありません。肋骨の4番目と6番目の間が最も効果的と言われています。5回ほど強めに叩いて異物が除去できないか試します。

それでもまだ続きそうであれば、チェストトラスト法と呼ばれる、両手を広げて猫の両脇を包むように持ち、掃き出そうとするタイミングに合わせて前方へ圧迫する方法を試します。肋骨の5番目から7番目辺りを圧迫するのが効果的です。この方法は小型犬にも効果的ですが、中型以上の犬には先ほどの背部叩打法の方が有効です。

これらの方法を実施する際には、体の大きさや強さに応じて叩く力を加減してください。加えて、咳や掃き出そうとするタイミングに合わせなければ最大の効果を得られないため、タイミングをよく見計らうことも必要です。

あくまで応急措置の一つであり、同時にかかりつけの動物病院や獣医師に必ずすぐに連絡してください。

窒息はスピードが命です。遅れると簡単に致命傷になります。口の中から異物が見えるときに無理に指を突っ込んで異物を奥に押しやってしまうことがないようにも気を付けます。

最悪の場合掃除機を突っ込んで吸い出すこともできますが、口腔内や食道、気道、胃にダメージを与える可能性もあるため気を付けてください。

猫にこんにゃくゼリーを食べさせる意味はない

猫の舌

Seregraff/shutterstock.com

リスクを考えると、猫がこんにゃくゼリーを食べる意味はありません。先ほど述べたように、猫にはこんにゃくゼリーを味わうために必要な機能も備わっておらず、食べる意味がほとんどありません。それには猫の舌の仕組みが関係しています。

猫の舌

人間の場合も猫の場合も、舌の味蕾と呼ばれる部分で味を認識しています。味蕾は円形で、サイズはなんと0.03ミリです。この味蕾を人間が約7,000個、犬が約1,700個持つのに対し、猫は500個しかありません。猫は食事を舌で味わうことはほとんどないと言えます。

前述のように、猫には甘さを感知する味蕾がありません(この点は依然議論あり)。その代わり、苦さや塩辛さ、酸味は感じ取っています。これは乳糖やショ糖など、人間が必要とする糖分を多く摂取すると最悪の場合死に至る危険性を本能的に知っているからとする説があります。

興味深いことに、リジンやプロリンなどのタンパク質を好み、これらが多く含まれる肉や魚介類をよく食べます。つまりは、舌の機能面からしても感知できる味覚が少なく、好き嫌いがはっきり出やすい動物と言えます。

猫はまず嗅覚で食べ物を判断します。臭いが強ければ好みの食べ物になりやすいため、キャットフードは臭いが強く出るように設計されています。口に入れると味覚で好き嫌いを判断します。嫌な刺激がなければ好み、酸味や苦みがあれば吐き出します。

新しく買ってきたキャットフードを食べようとしない場合、味や慣れた触感でないために好まないのかもしれません。猫は苦みに対して最も敏感であると言われているため、猫が苦さを感じないものを探す必要があるでしょう。

まとめ

キャットフード

279photo Studio/shutterstock.com

こんにゃくゼリーに限らず、猫が快適で健康的に食事を楽しめるような工夫が求められます。基本的に一定以上の品質のキャットフードには、猫が生きていくのに必要な栄養素がすべて含まれています。

猫はタンパク質を主に必要とする動物であるため、心配であればゆで卵や鶏のささみ肉を少しトッピングしてあげてもいいでしょう。

いずれにしても、こんにゃくゼリーなど変わったものを与える際はのどに詰まらせないように小さく加工し、食べている最中は様子を見守る必要があります。

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