
猫に人間用のシャンプーを使うのはNG!その理由と猫専用シャンプーの選び方を解説
定期的に愛猫にシャンプーしてあげる飼い主さんも少なくないはずです。猫にシャンプーする際、”猫に人間のシャンプーを使ってはダメなの?”と疑問に思ったことはありませんか?そこで今回は、猫に人間用のシャンプーを使っていいのかどうかについて、また猫専用シャンプーの選び方について詳しく解説したいと思います。

シャンプーの必要性が高い猫とは?

nrqemi/shutterstock.com
ある獣医師さんは、”シャンプーをしなくて病気になった猫はみたことがない”と述べています。つまり、シャンプーをしなくても猫は病気にならないのです。
しかし、以下の特徴を持つ猫は、定期的にシャンプーをしてあげることが望ましいと言われています。
長毛種
長毛種の猫は短毛種と違い、一生懸命グルーミングしても行き届かないことがあるようです。
そのため、汚れやにおいが目立ちやすいので、長毛種の猫を飼っている方は、月1回を目安にシャンプーをしてあげるようにしましょう。
白色の猫
被毛が白色の猫は、汚れが目立ちやすいというデメリットがあります。猫自身がグルーミングで汚れを取り除くことができず、汚れが目に見えるならシャンプーをしてあげましょう。
避妊・去勢手術をしていない猫
猫は発情期に”スプレー”と呼ばれるおしっこよりもさらにニオイに強い尿を出します。
これが肛門周辺についているとニオイが臭く感じることもあるので、シャンプーをしてあげましょう。
完全室内外ではない猫
完全室内外ではなく、時々屋外へ散歩に出かける子なら、汚れはもちろん、ノミやダニなどの寄生虫を体につけて帰ってくることもあるので、シャンプーが必要です。
シャンプー後の猫を早く乾かす方法

Vera Larina/shutterstock.com
猫をシャンプーした後は、できるだけ早く乾かしてあげる必要があります。なぜなら、猫の毛は細くて柔らかく、脂肪も少ないので、水に濡れたままの状態が続くと、その間に体温が奪われてしまうからです。
また、温度の高い時期は、雑菌が繁殖してしまう可能性もあります。ですから、シャンプー後は、すぐに乾かしてあげることがとても大切です。では、どのように早く乾かせるでしょうか?
5つのコツをご紹介しましょう。
タオルドライ
まずはシャンプー後の愛猫をタオルで包み、全身の水毛をしっかり拭き取りましょう。
もしタオルドライを嫌がるようなら、大きなタオルを用意し、くるむようにして拭いてあげると比較的おとなしくなります。また、タオルは数枚用意することがポイントです。
1枚目のタオルが水を吸い取ったら、すぐに次のタオルに取り替えましょう。もし可能であれば、マイクロファイバーのタオルは吸収性があるのでおすすめです。
ドライヤー
タオルドライの後は、ドライヤーを使って乾かしていきます。その際、猫の体にドライヤーを近づけすぎたり、一か所だけに温風を当てるとやけどの原因となりますので気を付けましょう。
また、ドライヤーの風は顔の方に当てることは控えるようにし、お腹やお尻の方から風を当てるようにしましょう。風の強弱の調整ができるドライヤーを使用しているのであれば、弱風で乾かすことをおすすめします。
さらに気を付けたいこととして、多くの猫はドライヤーの音を怖がるので、ドライヤーを使う時間が短時間で済むようにタオルでしっかり水気をとっておくようにしましょう。
ドライヤーの音がどうしても苦手な子の場合は、音が小さいペット用のドライヤーを使うことができるかもしれません
猫用のキャリーケース
猫の中にはドライヤーを嫌い、暴れる子もいます。そんな時は、猫用のキャリーケースに入れて、外からドライヤーの風を当てることができます。
暖房器具
冬場のシャンプーであれば、こたつに潜らせることであっという間に乾いてしまうことでしょう。もちろん、タオルドライをし、さっとドライヤーをかけてからこたつに入れるようにしましょう。
その際、愛猫がシャンプーをする前からこたつのスイッチを入れて暖めておくことができます。人間用のこたつでももちろん問題ありませんが、猫用のこたつも販売されています。
猫専用のこたつは、猫が安全に使えるようになっているので、気になる方はチェックしてみてください。
日向ぼっこ
夏場などお天気のいい日であれば、日向ぼっこをしている間に乾いてしまうことでしょう。しかし、気温の低い時期は、風邪などの原因となるのでしっかりドライヤーをかけて乾かすことが大切です。
まとめ
「猫は人間用のシャンプーを使うことができるか」という疑問について解説しました。
猫に人間用のシャンプーを代用する場合は、アミノ酸系のシャンプーなら使用可能ですが、長期で利用する場合は猫専用のシャンプーを使用することをおすすめします。
猫専用のシャンプーならデリケートな皮膚を持つ猫に合わせて作られているので、安心してシャンプーすることができるでしょう。
また、シャンプー後は、タオルやドライヤーを使って早く乾かしてあげるようにしましょう。そうすることで風邪をひくことや雑菌の繁殖などを避けることができます。