超小型犬ってどんな犬?世界最小のトップ5とギネス記録犬を紹介

超小型犬ってどんな犬?世界最小のトップ5とギネス記録犬を紹介

update

最近日本では小型犬を飼うのが人気になっています。 小型犬は狭いスペースでも飼いやすいというメリットがあるので、住宅の狭い家庭が多い日本には向いています。今回は小型犬よりもさらに小さい超小型犬の犬種をご紹介します。また、ギネス記録を持っている最小の犬もご紹介したいと思います。

update

超小型犬ってどんな犬?

色々な種類の超小型犬

Liliya Kulianionak/shutterstock.com

最近は限られたスペースでも飼育できる小型犬が人気を集めています。小型犬は小さくてかわいいし飼いやすいので最高のパートナーになるでしょう。

実は小型犬よりもさらに小さい超小型犬と呼ばれる犬種もあるんですよ。今回は世界最小の犬種について調べてみました。世界最小の犬種トップ5、そしてギネスブックに記録されている最も小さな犬を紹介しますね。

超小型犬の特徴から見るメリットとデメリットについてもまとめますね。これから超小型犬を飼ってみたいという人はぜひ参考にしてくださいね。

世界最小の犬種トップ5

愛らしい顔をしているロシアン・トイ・テリア

Elena Kutepova/shutterstock.com

ではさっそく紹介していきましょう。

第1位 プラシュスキー・クリサジーク

世界最小の犬種と呼ばれているのはプラシュキー・クリサジークです。平均体高はなんとわずか20㎝~23㎝、平均体重は2㎏~2.6㎏しかありません。原産はチェコ共和国で、見た目はチワワやミニチュアピンシャーに似ています。チェコの王族や貴族の抱き犬として重宝され、ヨーロッパ各国の王族への贈り物としても使われた歴史があります。

貴族時代の衰退に伴い一時は絶滅の危機に面しましたが、わずか8匹の犬から復興が始まり、現在でも希少ではありますが数を増やしています。国際畜犬連盟(FCI)やアメリカンケネルクラブ(AKC)では公認されておらず、チェコケネルクラブ(CMKU)でのみ扱われています。チェコでのみ血統証明書が発行され、合格した犬のみが繁殖を許可されています。

「3度の飯より人間の膝が好き」といわれるほど人懐っこくて甘えん坊な性格の犬種です。見た目は弱々しいですが、遺伝疾患が少なく健康的な犬種としても知られています。小さいながら俊敏な走りを見せ、遊ぶのも大好きです。日本にやってきたのは1998年で、2017年の時点で110頭ほどが飼育されているという記録があります。また、繁殖が行われている数少ない国のひとつにもなっています。

第2位 チワワ

チワワは国際畜犬連盟(FCI)やアメリカンケネルクラブ(AKC)などに公認されている最も小さな犬種です。チワワの平均体高は15㎝~23㎝、平均体重は1.5㎏~3㎏だとされています。ギネスブックに記録されている世界最小の犬はほとんどがチワワです。中には1㎏以下の個体もいて、まるでネズミのような外見だという人もいます。

チワワはメキシコ原産で、北アメリカでもっとも古い犬種だと言われています。古代メキシコに存在した「テチチ」という小さな犬が祖先だと言われており、アメリカ大陸を発見したコロンブスがこの小さな犬についても言及しています。やがてアメリカに渡ると犬種として固定され現在のチワワの形になりました。アメリカンケネルクラブ(AKC)に公認されたのは1904年のことです。

チワワは明るくて飼い主や家族と遊ぶのが大好きです。ただ、保守的な性格でもあるので家族以外の人には警戒心を示します。超小型犬でありながら、自分よりもはるかに大きな相手に対して果敢に立ち向かう勇気を持っており、優秀な番犬としても人気があります。その反面、吠え癖があり、喧嘩っ早くもあるのできちんとしつけることが大切です。

第3位 ロシアン・トイ・テリア

ロシアン・トイ・テリアはロシア原産の超小型愛玩犬で、チワワの次に小さな犬種だと言われています。平均体高は20㎝~28㎝、平均体重は1.3㎏~3㎏です。被毛はショートヘアとロングヘアの2つのタイプがあります。「ルスキー・トイ」という別名を持ち、ロシアでは人気のある犬種ですが、日本では非常に希少であまり知られていません。

ロシアン・トイ・テリアの起源はイングリッシュ・トイ・テリアだと言われています。1900年代にロシアで大人気だったイングリッシュ・トイ・テリアですが、2つの世界大戦の影響で個体数が減ってしまいました。その後パピヨンやミニチュアピンシャーなどの小型犬と掛け合わされイングリッシュ・トイ・テリアとは違う見た目となったため別犬種として扱われるようになりました。

イングリッシュ・トイ・テリアを基礎とし、様々な小型犬が掛け合わされて誕生したロシアン・トイ・テリアは明るくて活発な性格をしています。その一方で落ち着きもあり、ひっきりなしにいたずらをするようなタイプではありません。飼い主には従順な性格なので、初心者でも飼いやすい犬だと言われています。また、フレンドリーな性格なので多頭飼いでも問題はありません。

第4位 ヨークシャー・テリア

ヨークシャー・テリアもチワワに次いで小さい犬種だと言われています。平均体高は18㎝~23㎝、平均体重は2㎏~3㎏だとされています。被毛がとてもきれいなため「動く宝石」と呼ばれることもあり、日本でも人気のある犬種です。被毛が長いので少し大きく見えますが、大きさや体重はチワワと同じくらい小さな犬種です。超小型犬ですが個体によっては5㎏を超えることもあるようです。

ヨークシャー・テリアは19世紀のイギリスでネズミ狩りをして活躍していた犬種です。マンチェスターテリアやスカイテリア、マルチーズなどが掛け合わされて小型犬に固定されていきました。ネズミ狩りに適した大きさと活発な性格の他に、美しい被毛が注目されるようになると、貴族たちから人気を得るようになりました。やがてネズミ狩りだけでなく愛玩犬として飼われるようにもなりました。

ヨークシャー・テリアは気品がありとても美しい犬種ですが、その名の通り典型的なテリア気質でもあるとされています。賢くて勇敢ですが、頑固なところがあるので飼い主がリーダーシップを取って根気よくしつける必要があります。上下関係をしっかりと築くと甘えん坊で忠実な一面を見せますよ。吠え癖は付きにくいけれど、噛み癖には気を付けなければいけないと言われています。

第5位 ポメラニアン

ポメラニアンはもともと中型犬でしたが小型化することによって平均体高が22㎝~28㎝、平均体重が2㎏~3㎏程の超小型犬になりました。フワフワとした被毛が特徴的で、頭は小さく丸くて大きな目をしています。被毛のせいでずんぐりむっくりとした犬に見えますが、とても小さな犬種のひとつですよ。個体によっては大きめに育つこともあるようです

ポメラニアンの祖先はジャーマンスピッツやサモエドだとされています。ドイツ原産の犬種ですが、イギリスに渡るとビクトリア女王に愛され、とてもかわいがられるようになりました。当時は10㎏程もあり大きなサイズでしたが、人気とともに小型化されるようになりました。毛色もブラックとホワイトのみでしたが、作出の過程でいろいろな毛色が増えていきました。

ポメラニアンは人懐っこくてフレンドリーな性格をしています。人間が大好きで、他のペットとも仲良くやっていけます。甘えん坊で飼い主に依存してしまうこともあるようです。祖先に使役犬のジャーマンスピッツがいるため、警戒心が強かったり気が強かったりする個体もいます。ぬいぐるみのような見た目ですが、番犬としても優秀なことがわかりますね。

番外 ティーカッププードル

ティーカッププードルはその名の通りティーカップに入るほど小さなプードルです。体高20㎝以下のプードルがティーカッププードルと呼ばれ、体重も1.5㎏~1.8㎏程なので世界で最も小さな犬だということができます。しかし、ティーカッププードルは正式に公認されている犬種ではないため、今回は「番外」としました。

ギネスブックに記録されている最も小さい犬

寂しそうな顔をしているチワワ

SmileonBow/shutterstock.com

ではギネスブックには公式登録されている最小の犬の個体は何でしょうか。見ていきましょう。

Smallest dog living (length)

ギネスブックには最も小さい犬が体高と体長で分けて記録されています。体長部門で現在ナンバーワンだとされているのはチワワのヘブン・セント・ブランディ(Heaven Sent Brandy)です。このチワワのメス犬が生まれたのは2003年12月31日で、2005年1月31日に鼻先から尻尾の先までを測ったところ15.2㎝でした。

体重はなんと900gしかなく、肺が小さすぎたため吠えることができなかったそうです。まるでハムスターのような大きさですね。ヘブン・セント・ブランディはアメリカ合衆国フロリダ州ラルゴで飼い主のパウレット・ケラー(Paulette Keller)さんと一緒に暮らしています。小さすぎて踏みつぶされないように気をつけてほしいですね。

Shortest dog living

もう一つギネスブックに記録されている体高部門で最も小さい犬はプエルトリコ出身のミリー(Milly)です。ミリーは2011年12月1日生まれのメスのチワワです。生まれた時は何と28gにも満たなかったためティースプーンに乗るくらいだったそうです。飼い主のバネッサ・セムラー(Vanesa Semler)さんは「Eyedropper(スポイト?目薬の容器?)」でミルクをあげなければならなかったとか。

1年後には体重が567gに成長し、2013年2月21日に体高を測定したところわずか9.65㎝で、それまでの記録保持犬のブーブー(Boo Boo)の10.16㎝を見事に破りギネス記録の更新をしました。

番外編

ギネスブックに記録が載るのは生きている犬たちです。すでに死んでしまった犬の中の最小はヨークシャー・テリアのシルビア(Sylvia)だと言われています。シルビアのサイズは体高が6.5㎝、体長が8.25㎝、体重は113gだったとのことです。世界最小の犬はチワワではなくヨークシャー・テリアだったとは意外でしたね。

ご意見、ご感想ありましたらコチラ! この記事のコメントへ (0件)
桜 フォトコンテスト 全国のドッグラン一覧
編集部PICKUP
関連する記事

mofmo掲示板