愛猫の出産に備えて準備できることとは?産箱の作り方や設置場所を詳しく解説!

愛猫の出産に備えて準備できることとは?産箱の作り方や設置場所を詳しく解説!

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大切な愛猫の子猫が生まれると知ってとてもうれしい気持ちにもなり、ぜひ自宅で出産させたいと思う方も少なくないことでしょう。とはいえ自宅で出産させるとなると、そのための準備が必要になります。今回は猫の出産に関する基礎知識に加えて、産箱の作り方や置き方について詳しくご紹介していきたいと思います。

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産箱を用意してあげよう!

生まれたての子猫

Smit/shutterstock.com

猫はとても母性の強い動物で、出産も子育ても母猫は一人で一生懸命に行います。それで、基本的には人間はむやみに手だしをしてはいけません。とはいえ、出産のサポートや準備をしてあげることはできます。わたしたち人間にできることとして、安心して出産できる場所づくりがあります。

猫は出産が近づいてくると、部屋の中をうろうろして出産に適した場所を探します。それで、いよいよ猫の出産が近づいてきたら、産箱を用意してあげることができるでしょう。猫の妊娠期間は約2か月とあっという間なので、妊娠が分かった時点で産箱をすぐに作って用意しておくと良いかもしれませんね。

出産が近いことのサインとしては、落ち着きが無くなったり、警戒心が強くなったりします。攻撃的になることもあります。ストレスを与えないようにしましょう。また股間をよく舐めたり、食欲がなくなったりするなどの様子も見られます。

産箱の作り方

産箱は段ボールや毛布などを使って簡単に作ることができます。いつも使っている猫のベットではなく、出産のための清潔な段ボールなどで作ります。

<用意するもの>

  • 段ボール
  • ビニールシート
  • 毛布
  • タオルや布
  • ペット用シーツ

<作り方> ①作り方は簡単です。まず段ボールの側面一か所に出入り口を作ります。無理なく入れるくらいにくりぬいてあげましょう。

②次に段ボールの床にビニールシートを敷きます。そしてその上から、柔らかい毛布を強いてあげましょう。愛猫が安心して入り出産に臨めるように、匂いのついた毛布やおもちゃなどを入れてあげるとよいでしょう。実際、産箱に母猫自身の匂いをつけておいてあげると、そこにスムーズに入ってくれることが多くなるようです。

③そのうえにペットシーツを敷き詰めます。ペットシーツがない場合はティッシュなどで代用できますが、間違って食べてしまうという危険もありますので、できればペットシーツをお勧めします。新聞紙を代用することもできます。箱の上には布を被せて暗くしてあげましょう。

産箱の大きさはどのくらい?

産箱作りのために段ボールを用意するとは言っても、どの程度の大きさの段ボールを用意したらよいのでしょうか?段ボールにもいろいろな大きさがあって困ってしまいますね。とはいえ、基本は母猫が安心して出産できる場所づくりですので、母猫が安心できる大きさを考えるという事になります。

まず高さですが、座っている状態のときの頭の高さを目安にすると良いようです。高すぎると外部からの視線が気になってしまうかもしれません。

また広さですが、足を広げられるくらいの大きさを目安にしましょう。狭すぎるなら出産が困難になりますし、大きすぎるならなかなか落ち着かないということもあるでしょう。

ちょうどいい大きさの段ボールはどこで見つけられるでしょうか?近くにスーパーマーケットなどがあれば、空き箱を無料で持っていけるように置いてあるところもあります。そこからちょうどいい大きさの段ボールを見つけてもらってくることもできます。

もし外からちょうどいいサイズの段ボールをもらってこれないならインターネットなどでも購入することができます。愛猫の一大イベントですので、そこはケチらずに購入してあげたいですね。

どこに置いたらいいか

愛猫のために産箱を心を込めて作ったなら、それをどこに設置してあげれば良いのでしょうか。ここでもやはり、まずは愛猫の気持ちになって考えてあげる必要があります。

まずは静かで母猫が安心できる場所を探すことです。人の出入りが激しかったり、大きな音が聞こえたりするような場所ではなく、静かで煩わされることが少ない場所です。

また、清潔で乾燥した場所に置きましょう。出産後に飼い主さんが必要なサポートをしてあげることができることも考えて設置するとよいでしょう。

いろいろと考えて「ここに置こう」と決めても、母猫がそこを気に入るかはわかりません。もし、なかなか入ってくれない、気に入ってくれていない様子なら、場所を変えて見るとよいかもしれません。とはいえ出産場所は母猫が決めることなので、無理に入れさせることをして逆にストレスを与えないようにしましょう。

産箱に入ってくれないなら

せっかく母猫が安心して出産できるようにと心を込めて作った産箱ですが、結局入ってくれないという事もあります。

実際いろいろな投稿を見ていると、「母猫が産箱に入ってくれません」という相談メッセージなどもあります。やはり入ってくれるかくれないかは、作ってみないとわからないというところがあるようです。

母猫は出産が間近になると、うろうろとして出産場所を探します。そして、出産1日前くらいには1つの場所から動かなくなります。その時に産箱を気に入って入ってくれればいいのですが、なかなか入らず台所やお風呂場で出産をすることもあるようです。

中には陣痛が起きた時には産箱の中にいたのに、これから出産!というタイミングで産箱から出て、結局別の場所で出産したというケースもあるようです。

もし出産が近くなって1つの場所から動かなくなり、それが産箱の中ではなかったとしても、それがきっと母猫が自分で”出産の場所”として決めた場所なのでしょう。そこに囲いを作ったり、毛布を当てたりとできるだけのサポートをしてあげるとよいでしょう。

もしかしたら、そのあとに移動して実際に産箱を使ってくれることもあるかもしれませんが、母猫に「せっかく作ったんだからこの中で絶対に出産してね!」と強制することはできませんので、そっと見守ってあげるようにしましょう。

出産時の注意点

母猫は一度にたくさん産む

Africa Studio/shutterstock.com

陣痛が始まると30分くらいで一匹目が生まれ始めます。その後さらに15~30分ごとに分娩があり、次々と生まれてきます。分娩時間は1~12時間以上といった個体差があります。母猫も子猫にも相当の体力と負担がかかっていることは明らかです。

生まれる子猫の数にも違いがあります。それでやはり出産前にエコーで何匹の子猫を宿しているかを確認し、全ての子猫がちゃんと生まれるまで見守ってあげるとよいでしょう。

もし陣痛が始まって1時間以上は立っているのに一匹も生まれてこないのであれば、獣医師に連絡して指示を受けるとよいでしょう。子猫が生まれると胎盤も出てきます。胎盤が先に出てくることもありますが、お腹の中に胎盤が残っているままだと危険なので、子猫と胎盤の数がしっかりと合っているかも確認してあげましょう。

母猫は胎盤や羊膜を自分で食べますし、へその緒も自分で噛んで処理します。それで人間がむやみに手だしをしてはいけません。

とはいえ、中には子猫を舐めないとか世話をしないというケースもあります。その時のために清潔なガーゼタオルなどを用意し、子猫を拭いて羊膜を剥がし、そのあとにへその緒の処理をしてあげる必要があります。

へその緒の処理は木綿糸でへその緒を縛って止血してから、ハサミで切ります。ハサミは必ず消毒液で消毒します。出産のために木綿糸、消毒液、ハサミ、そして清潔なガーゼタオルなどを用意しておくとよいでしょう。

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