値段が高い猫の品種はどれ?値段の決まり方についても解説!
猫はどこにでもいる動物ですが、品種によってはとても高い値段で取引されている種があります。捨て猫や保護猫と違って、何十万円という高値がつくことが少なくありません。今回は猫の値段がどのように決まるのか、またどんな高額の猫があるのかを紹介します。
値段が高い猫の品種について
Eric Isselee/shutterstock.com
では、具体的にどんな品種の猫が高額で取引されているのでしょうか。今回は、特に値段が高いと言われている猫を、7品種ご紹介します。
1.「アシェラ」
世界で最も高価な猫と言われているのが「アシェラ」です。販売価格は、安くても250万円以上するようです。高い場合には、1000万以上の値段で取り引きされるケースもあるようです。
アメリカの「ライフスタイルペッツ社」によって販売されています。「アフリカンサーバルキャット」と「アジアンレパードキャット」、「イエネコ」の3つの品種をかけ合わせて作出された、「ハイブリッドキャット」です。
「アシェラ」の特徴は、なんといってもその大きな身体です。非常にがっつりした体つきをしており、成長すると体重が15㎏以上になる場合もあるようです。被毛はヒョウ柄をしています。顔立ちはベンガルに似た特徴を持っています。
「アシェラ」は新種の猫であり、飼育している人が少ないので、性格的な特徴などについては、まだあまり情報がないようです。しかし、社交性が高く、賢い猫と言われています。
「ライフスタイルペッツ社」が使用している販売用のキャッチフレーズでは、「賢く、子供や他の動物に慣れるのも早いので、ペットとして飼うのに最適」とされていますが、実際にどれほど飼育しやすいのかは、飼ってみないと分かりません。
「ライフスタイルペッツ社」は、数年前から「アシェラ」の販売を行っているようですが、今のところ日本でこの猫を飼育している人はいないようです。そもそも、日本で飼育ですることができるのかも不明です。
なぜなら、まだ「アシェラ」はイエネコの品種として正式に認められていません。輸入しようとする際には、野生動物と分類されてしまう可能性があります。もし、個人で輸入する場合、免疫など検査を通過するかどうか分かっていません。
2.「サバンナキャット」
「サバンナキャット」は、野生のサーバキャットとイエネコを交配してできた品種です。一言で「サバンナキャット」と言っても、血統の違いによってF1からF7まで、7つの種類に分けられています。
F1に近づくほど、野生の血が濃く残っている品種です。当然販売価格もF1に近づくほど高額で取引されるようになります。
例えば、F5からF7までの「サバンナキャット」が、数十万で取引されているのに対し、F4以上のサバンナキャットになると、100万以上の値段がつくようになります。なかには、F3に分類される「サバンナキャット」で、600万円で購入されたケースもあるようです。
「サバンナキャット」は、F1からF7まで、種類によってそれぞれ微妙に体格や性格が異なります。基本的には、F1に近づくほど野生の状態に近づきます。
それで、全体的に「サバンナキャット」は「アシェラ」と同じように、非常に大きく成長するタイプの猫ですが、F1に近づくほどより大きくなるようです。
「サバンナキャット」は社交性が高く、人に良く懐くタイプの猫ちゃんと言われています。しかし、性格の面でもF1に近づくほど野性的な気質をあらわすようになるので、徐々に飼育するのが難しいタイプの猫ちゃんになります。
日本で「サバンナキャット」を飼育しようと思う場合、種類によっては都道府県知事に飼育許可を申請する必要が生じる場合があります。現在のところ、F1からF3までの「サバンナキャット」を飼育する際に、許可証が必要になるようです。
3.「ベンガル」
「ベンガル」は、イエネコとベンガルヤマネコを交配して作られた品種と言われています。一説によると、1970年代にカリフォルニア大学で、白血病の研究のために作り出された猫が、「ベンガル」の由来になっていると言われています。
「ベンガル」の販売価格は、通常25万円から50万円程度です。しかし、300万円近い値段で引き取られていった「ベンガル」もいるようです。
「ベンガル」は、オス猫とメス猫では、若干体つきに違いが生じる品種です。成長するとオス猫は体重が5㎏から8㎏くらい、メス猫は3㎏から5㎏程度まで大きくなります。
「ベンガル」は非常に好奇心が旺盛で、遊ぶのが大好きな猫ちゃんです。とっても甘えん坊なので、一緒にしっかり遊んであげることのできる人でないと、飼育が難しいと言えるかもしれません。
4.「ペルシャ猫」
「ペルシャ猫」は、イラン原産の猫です。日本での人気も非常に高く、平成28年度に「一般社団法人ペットフード協会」によって行われた調査によると、純血種の猫においては飼育数が2番目にあげられるほど、高い人気があります。
「ペルシャ猫」は、通常ペットショップで購入しようとすると、20万円から30万円程度で販売されています。ブリーダーを通して購入しても50万程度でしょう。しかし、場合によっては数百万で取引されることもあり、高価な猫ちゃんです。
「ペルシャ猫」は、長い毛が特徴的であり、気品に満ちた猫です。平均的な体重は3kg前後と、体格はいたって普通の猫ちゃんです。
性格は非常に大人しいタイプで、「いたずら」をしたり、しつこく「おねだり」をしたりして、飼い主を煩わせることはほとんどありません。
自立心が非常に強いタイプなので、自分の時間を大切にします。そのため、一人でお留守番させても全く問題ありません。鳴き声が小さい猫ちゃんなので、アパートなど騒音問題が生じやすい環境でも、問題なく飼育することができます。
5.「オスの三毛猫」
「オスの三毛猫」も高額で取引されることの多い猫ちゃんです。なぜなら、遺伝的な理由によって、三毛猫は普通メスしか生まれません。三毛猫のオスがうまれる確率は「0.003%」だと言われています。
つまり、3万匹に一匹の確率です。このように、オスの三毛猫がうまれるのは非常にまれであり、希少性がかなり高いので高額で取引されています。
成長した「三毛猫」の平均体重は、3.5㎏から4.5㎏くらいになります。全体的に骨格がしっかりとしていて、見た感じふっくらとした体形が特徴の猫ちゃんです。
性格は非常にプライドが高く、「猫の中の猫」と称されるほど、猫独特の「ツンデレ」な性格をしています。
「三毛猫」の被毛にはさまざまなバリエーションがあります。通常の「黒色」、「白色」、「茶色」の三色からできた被毛をもつ「三毛猫」だけでなく、「キジ三毛」や「縞三毛」などがいます。
6.「ピーターボールド」
「ピーターボールド」とは、ロシアのサンクトペテルブルグで作り出された、新種の猫ちゃんです。「ドンスコイ」と「オリエンタルショートヘア」を掛け合わせて作出されました。
日本ではあまり流通していないタイプの猫ちゃんなので、厳密な販売価格を定義することは難しいようです。しかし、一般的には、数十万から販売されており、高くても100万程度で取引されています。
「ピーターボールド」を購入する場合には、輸入する必要があるため、猫の購入費用だけでなく輸送費用などが必要になり、飼育し始めるために多くのお金が必要になってしまいます。
「ピーターボールド」は、まったくの無毛であるか、うっすらと毛が生えている程度の被毛しか持っていません。こうした毛の生え方によって、いくつかの種類に分けることができます。
しかし、どの「ピーターボールド」も一見すると、毛がないように見えるため、とても寒そうに見えます。実際、寒さに弱い品種であり、飼育環境には注意が必要なタイプの猫ちゃんです。
「ピーターボールド」の体の大きさは、オスの方が大きくなる傾向があります。平均体重はオスが3kgから6kg、メスが2.5kgから5kg程度まで成長します。非常にスリムな体型をしていて、すらっとした長い手足が特徴的な猫ちゃんです。
7.「リビアヤマネコ」
「リビアヤマネコ」とは、「ヤマネコ亜種」の一つであり、「イエネコ」の祖先になったと言われるほど、歴史のある品種です。販売価格は50万円程度であり、都道府県知事に申請することなく飼育することが可能なネコちゃんです。
「リビアヤマネコ」は縞模様のある被毛をしていて、一見すると「キジトラ」などと似ている猫ちゃんです。
野性的な性質が色濃く残っているタイプなので、性格はかなりどう猛であるとされています。攻撃性が強く、素人が飼育するのは非常に困難な猫ちゃんです。体の大きさは、体長が50㎝くらいまで成長し、体重も5kgと一般的な「イエネコ」と大差ありません。
まとめ
いかがでしたか。販売価格が高い猫ちゃんを7種類ご紹介しました。あまりの値段の高さに驚かれた人も多いでしょう。一番高額で取り引きされている「アシェラ」は、なんと1000万を超える値段で販売されることもあります。
猫ちゃんの値段は、血統によって大きく異なります。新種であったり、希少性の高い品種であれば、それだけ高額な値段が付けられます。
また、同じ品種の中でも、被毛の色や性別など、さまざまな理由によって希少性に大きな違いが生じます。結果として、同じ品種の猫ちゃんでも値段が何倍にも跳ねあがるケースもあります。
※表示価格は記事公開時点の価格です。
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