黒猫のエンジェルマークとはいったい何のこと?黒猫にまつわる世界の言い伝えとは?

黒猫のエンジェルマークとはいったい何のこと?黒猫にまつわる世界の言い伝えとは?

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みなさんは「エンジェルマーク」と呼ばれている猫をご存知ですか?おそらく猫好きの方であれば、ご存知の猫用語のことでしょう。でも、あまり馴染みがない言葉なので知らない人もいるかもしれません。この記事では、猫のエンジェルマークなど猫について知っておきたい猫用語についてご紹介します。

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黒猫のエンジェルマークとはいったい何のこと?黒猫にまつわる世界の言い伝えとは?

猫の「エンジェルマーク」とは?

黒猫のエンジェルマーク

Vitaly Titov/shutterstock.com

みなさんは「エンジェルマーク」と呼ばれている猫をご存知ですか?おそらく猫好きの方であれば、ご存知の猫用語のことでしょう。でも、あまり馴染みがない言葉なので知らない人もいるかもしれません。

黒猫の胸やお腹付近に、まるで塗り残しのような、ペンキが付いてしまったような白い毛が少しあるのを見たことがあるでしょうか。猫のエンジェルマークとは、黒猫の胸にほんの少しだけあるコイン大くらいの白い部分のことを言います。

ヨーロッパではその白い部分であるエンジェルマークのことが、”天使が触れたあと”とか、”幸せを呼ぶ猫の印”などの別名でも呼ばれています。ではなぜ黒猫の白い毛の部分だけが、エンジェルマークと呼ばれているのでしょうか?

それには、中世ヨーロッパの伝説のひとつ”魔女狩り”が関係しているようです。

魔女狩りと黒猫の関係

”魔女狩り”とは中世ヨーロッパで起きていたと言われる迫害のことで、女性だけでなく男性も被害の対象となっていました。

当時の中世ヨーロッパでは疫病が流行しており、”妖術のような力を使って誰かをを傷付けている魔女がいる”と多くの人が信じていました。妖術は悪魔の力を借りている、と思われていたため、キリスト教は敵として扱われていました。

実際、古代都市があったと言われる場所から発見された文献には、”毒や妖術などを使って他人に危害を与える人は死刑に値する”という掟があったため、中世ヨーロッパ時代も同じような掟があったのではないかと考えられています。

このように魔女であると疑われていた人が次々と処刑されていった出来事が、”魔女狩り”として言い伝えられています。この魔女狩りと黒猫にはどのような関係があるのでしょうか?

日本で有名なジブリ映画作品のひとつ”魔女の宅急便”の主人公キキと黒猫ジジのように、現在でも魔女と黒猫はひとつのセットとしてイメージしている方が多くいます。このイメージは中世ヨーロッパ時代にも当てはまります。中世ヨーロッパでも、黒猫は魔女の使い魔として認知されていました。

この当時、猫という存在自体が邪悪なものとして扱われていたため、猫を飼っている人は”魔女である証拠”とか”悪魔崇拝をしている人”とみなされていました。猫の目は大きくて魅力的ですが、神秘的でミステリアスな雰囲気もあるため、猫を飼っているだけで差別や迫害を受けていたようです。

特に全身が真っ黒な黒猫は”悪魔の使い”という迷信があり、魔女狩りの処刑の際には黒猫も一緒に殺されていた悲しい歴史が残されています。しかし黒猫の中でも、胸やお腹などの身体の一部にほんの少しでも白い毛が生えている猫は、”白い毛が生えているから魔女の使いではない”とみなされ、処刑されることはありませんでした。

しかも黒猫の白い毛の部分は、上記でも触れたように”天使が触れたあと”とか、”幸せを呼ぶ猫の印”などと信じられていたので、”エンジェルマーク”と呼ばれるようになりました。

日本では黒猫は”福猫”として大切にされている

魔女の格好をした黒猫

Katrina Brown/shutterstock.com

中世ヨーロッパでは魔女狩りの際に黒猫も殺されていた・・という悲しい歴史がある一方、日本では昔から黒猫は福を呼ぶ”福猫”として大切に扱われていたようです。

江戸時代には、黒猫を飼うと恋煩いの効果があるとか、当時不治の病であった結核が治ると信じられていたため、新選組の沖田総司も結核を患ってからはこの迷信を信じ、黒猫を飼っていたと言われています。

また、黒猫には魔よけや厄除けの効果もあるとして重宝されていました。さらに夏目漱石の名作”吾輩は猫である”のモデルは、自宅に迷い込んきた黒猫です。

このように黒猫は、目以外は全身が真っ黒なので不気味な印象を抱かれがちですが、黒い招き猫として魔よけや厄除けなど災いをよけてくれる効果があると言い伝えられています。

夏目漱石の”吾輩は猫である”のモデル猫は黒猫!

夏目漱石の代表的な作品と言えば、”吾輩は猫である”を挙げる方が多いのではないでしょうか?この作品のモデルとなった実際の猫は、存在しています。どのような猫だったのでしょうか?

夏目漱石といえば一流の作家として知られていますが、最初は大学で教員として働いていました。本当は作家業一筋で生計を立てていきたかったのですが、それだけでは生活していくことができず、大学教員の仕事もしなければいけませんでした。

心の葛藤やいらだちなどの影響から神経衰弱になり、夜中に騒いで妻の鏡子を困らせたりすることも度々あったようです。しかし時間の経過とともに、漱石の神経衰弱も徐々に回復してきます。

そしてちょうどその頃、漱石一家が暮らしていた千駄木の家に産まれて間もない子猫がやってくるようになります。妻の鏡子は猫が嫌いだったので、見かける度に追い出していました。

しかしこの光景をみた漱石は、”この猫はここの家が気に入ったのだろう。置いてやるのはどうだろうか?”と言います。それ以降、その猫は家に住みつきます。

そんなある日、マッサージ師のおばあさんが鏡子に”この猫は福猫ですよ。全身が真っ黒の猫ちゃんがいる家には、幸運がまいりこんできます。”と言いました。確かに、漱石の家に住みついた猫は、爪の先まで真っ黒な黒猫でした。

福猫だと聞き、今までの猫キライが嘘のようにすっかり気を良くした妻の鏡子は、ご飯の上にかつお節を山盛りかけるなど、以前と180度異なる対応で猫を大事に扱うようになりました。

一方、漱石はこの福猫をモデルに”吾輩は猫である”の執筆をはじめます。漱石は作品のタイトルを”猫伝”にするか、”吾輩は猫である”にするかに悩み、高浜虚子(たかはまきょし)に相談します。

高浜虚子は漱石の原稿を読むとすっかり魅了されてしまい、俳句雑誌の”ホトトギス”に”吾輩は猫である”を掲載します。

その後”吾輩は猫である”はまたたく間に人気となり、漱石は続編を書くことになります。これがきっかけで漱石は念願の作家デビューを果たすことになり、原稿料や印税で夏目家の家計も潤うようになりました。

すべてのことの始まりは、まさしく福を呼んだ福猫、つまり黒猫でした。漱石はこの黒猫が亡くなった時、漱門下生4名に”猫の死亡通知”を出して、猫の亡骸を庭に埋めた言われています。

黒猫にまつわる世界の言い伝え

黒猫

Dirk Ercken/shutterstock.com

日本以外の国でも、黒猫に対してさまざまな言い伝えがあるようです。

・イタリア:猫がくしゃみをした音を聞くと、いいことが起きる。

・スコットランド:自宅の玄関に知らない黒猫が訪れたら、繁栄する。

・イギリス:黒猫は海を守る神様。

・ドイツ・モーゼル地方ツェル村:黒猫が乗った樽のワインは間違いなく美味!

・フランス:黒猫は幸せの象徴。

・南フランス:黒猫は魔法の猫、ごはんを与えて敬意を示すと幸運をもたらす。

・ベルギー:黒猫祭りで落とされた黒猫のぬいぐるみをゲットすると、幸運がやってくる。

・中国:黒猫は幸運と富の象徴。

・イングランド:結婚祝いに黒猫を贈ると、新婦さんが幸せになることができる。黒猫が目の前を横切ると、悪いことが起こる。黒猫が家に住みつくと、幸運がまいこんでくる。

黒猫は人懐っこい性格なので飼いやすい?!

黒猫の子供と女の子

Alena Ozerova/shutterstock.com

”猫は毛色や模様によって性格が違ってくる”という話を見聞きしたことはありませんか?黒猫はどのような性格をしているのでしょうか。

もちろん個々の性格や気質も影響しているので、すべての黒猫が同じ性格をしているわけではありません。しかし一般的に黒猫は穏やかで甘えん坊、そして賢い子が多いと言われています。

ただ、猫の被毛の色や柄が性格と関連しているという科学的な根拠はないので、猫の性格は猫種や遺伝、育った環境に大きく左右されていると考えられています。

つまり、黒猫すべてが穏やかで人懐っこい性格をしているというわけではなく、あくまでもそのような性格をしている子が多いということです。

ちなみに黒色が認められている被毛を持つ猫種で人懐っこい性格として知られているのは、スコティッシュフォールドやマンチカン、アメリカンショートヘア、メインクーン、ノルウェージャンフォレストキャットなどが挙げられます。

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