鼻の模様で猫を識別できるってほんとう?猫の鼻の役割や模様に関する秘密を解説!

鼻の模様で猫を識別できるってほんとう?猫の鼻の役割や模様に関する秘密を解説!

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猫には指紋と同じように個体識別ができる模様が体のパーツにあります。それは「鼻紋」と言われている鼻の模様です。猫にとって、指紋ならぬ鼻紋は個体識別をするのにとても大切な役割を果たしています。ここでは猫の鼻の役割や模様に関する秘密を取り上げていきます。

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鼻の模様で猫を識別できるってほんとう?

猫の鼻

Ekaterina Kolomeets/shutterstock.com

私たち一人ひとりにはそれぞれの指に指紋があります。その指紋は指によって、また人によってそれぞれ異なる唯一無二のものです。最近では本人確認するための一つの方法として、スマートフォンをはじめ、マンションやオフィスなどで認証システムとして多く利用されるようになっています。

猫はといいますと、肉球はツルツルしているので指紋というものがあるわけではありません。しかし実は猫には、指紋と同じように個体識別ができる模様が体のパーツにあるんです。それは「鼻紋」と言われている鼻の模様です。私たち人間の指紋が一人一人違うように、猫は鼻の模様がそれぞれ違うのです。なんとこの鼻紋は同じ種族や一卵性双生児、クローンであっても個体で差が出るもので、一生変わる事がないそうです。

猫の鼻紋

猫の鼻の粘膜というのは、衝撃を受けてしまったりキズがついたりすると、ニオイが分からなくなってしまいます。私たち人間もニオイがなければ生活の中で色々な支障が出てしまいますが、猫もニオイは生きていくのに大切なものです。もしもニオイが分からなくなってしまうと、誤飲や誤食の危険性もあるほどなのです。

ちなみにこの鼻紋というものを、猫と同じように犬や牛も持っているようです。牛に関しては、食用として飼育されている牛の鼻紋を採取して登録することによって、牛の個別識別に利用することがあります。

鼻紋を活かしたシステム

この猫の指紋ともいえる鼻紋をまじめに考えた結果、猫の登録に役立てることができるのではないだろうかと考えた会社がありました。それはアトムシステムという名称の会社です。

2006年にアトムシステムは「インターネットで送信された犬や猫の鼻の写真から識別情報を抽出し、データベースを作成して、個体の管理や検索などを行う」ことに成功しました。そして「鼻特徴情報生成装置及び鼻特徴情報生成プログラム」という名称を付けて、ビジネスを始めました。

このプログラムによって、世界に一匹だけの犬や猫を簡単に識別することができるため、飼い主にかなり好評なのではないだろうか?とアトムシステムの研究者は思ったようですが、発見するのが幾分早すぎたのか、当時はそんなにビジネスになることはなく立ち消えになってしまったそうです。

それから約10年ほどが経ち、2016年の1月に今度は台湾の国立台湾科学技術大学で、70頭の猫から合計700枚というたくさんの数の鼻の写真を収集して、試験的なデータベースを作成することが行われました。それにより個体識別に成功し、このシステムが再び脚光を浴びようとしています。

実験の結果によりますと、鼻紋がある動物は犬や猫、牛が検証されています。この鼻紋認証システムがしっかりと確立されれば、今までのように動物の体内にマイクロチップを埋め込む必要が無くなります。実際にアメリカでブリーダー犬を扱っている業界では、このシステムを採用しているところもあるようです。猫にとって、指紋ならぬ鼻紋は個体識別をするのにとても大切なものだということが分かります。

では、猫の鼻の役割について少し見てみましょう。

猫の鼻の役割

ニオイを嗅ぐ猫

DavidTB/shutterstock.com

猫の鼻の役割には、私たち人間もするように「ニオイを感じること」がまず挙げられます。なにかニオイを嗅ぐ時には、鼻の奥にある臭野というところでニオイを嗅ぎますが、この細胞が猫は人の2倍もあるようです。さらに猫は、ニオイを嗅ぎ分ける能力を持っています。猫は家族の臭いのついたものをきちんと嗅ぎ分けることができ、家族や家の中のものに体をこすりつけることにより、猫自身の臭いをつけて安心感を得ています。

また「呼吸を助ける」という役割もあります。冷たく乾いた空気を吸い込むと、鼻腔内の粘膜の水分によって加湿されます。そして鼻腔内を通るうちに温められていき、肺や気管への刺激が和らげられるのです。

「温度を測る」という役割もあります。熱いものを口に入れることが苦手な人の舌のことを、よく猫舌と言うことがありますが、実は猫は実際には舌で温度を判断しているわけではありません、鼻で吸い込んだ空気の温度によって、熱いとか冷たいということを判断しています。

さらに猫には「ヤコブソン器官」というものがあります。このヤコブソン器官と呼ばれる器官はフェロモンを感知する器官のことで、鼻腔と上顎との間に左右一対あります。猫がマタタビやキャットニップを嗅いだあとに酔ったような反応を起こすのも、ヤコブソン器官の働きによるものです。これは人には感じることのできないニオイです。

猫が口を半開きにして笑っているような表情をしている姿を見たことがあるかもしれません。この様子は「フレーメン反応」と呼ばれています。鼻と口からフェロモンやニオイの物質をヤコブソン器官に送り込んで、ニオイを嗅いでいるのです。

このようにニオイに敏感で大切な感覚である猫の鼻ですが、猫にとって危険となってしまうニオイというものはあるのでしょうか?見てみましょう。

猫にとって危険なニオイとは?

猫にとってアロマはとても危険です。アロマはリラックス効果もあり、気分を良い状態にしてくれるというイメージですが、猫にとっては全く違うようです。精油成分は通常、鼻や口から吸収されていき、肝臓で代謝されていきます。しかし猫はというと、精油成分に対する代謝が不完全なため、徐々に蓄積されていって肝不全を引き起こしたり、急性中毒を起こしてしまったりする可能性があります。

もちろん成分というものは皮膚からも吸収されますので、アロママッサージやアロマシャンプー、芳香浴なども注意しておくことが必要です。

猫が鼻と鼻を近づけるのはどんな時?

猫が鼻と鼻を近づけるというこの動作は、互いに敵対心を抱いていないサインとなります。特に仲が良い猫同士の間では、この動作は頻繁に行われているそうで、鼻と鼻を近づける行為は軽いあいさつにも相当するものと考えられているようです。猫と猫が鼻を付けあっている様子を見ると、なんだか癒されますよね。この動作には猫同士の親しみが込められていることを知ると、見ている方も穏やかな気持ちになるのも納得できます。

人が猫の鼻に向けて人差し指を近づけると、ほとんどの猫は指に鼻をつけニオイを嗅ぐ動作をします。これも猫同士が挨拶するときと同じように、猫は気になる対象物を見つけたのでまずはニオイを嗅いでから判断しようとしているのです。ニオイを嗅いだあとに何もしてこない場合は、安心できる相手と猫が判断した証拠になります。しかし嫌いな人や猫といった苦手なものに対しては挨拶すらしません。これがいわゆる猫のツンとした態度というイメージのようです。

もしも初めて接触する猫とコミュニケーションをとる場合には、まずは人差し指を鼻に近づけて挨拶してみるようにしましょう。いきなり頭を撫でようとして手を出すと、猫は叩かれると思ってしまい、引っ掻かいたり噛みついたりする場合がありますので気を付けてください。

猫に挨拶をする時に、指と鼻での挨拶をして猫が逃げたり嫌がったりしなければ、まずは猫が喜ぶ喉の下の辺りから撫でてみてはいかがでしょうか。きっと気持ち良くなって、さらに良い関係を築けるようになるでしょう。

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